敗戦も収穫あり? 田臥「しっかり修正する」 国際強化試合/バスケ
サンケイスポーツ 8月14日(金)19時52分配信
14日、千葉市の千葉ポートアリーナで行われたバスケットボールの国際強化試合で、男子日本代表は若手を中心としたチェコ代表に競り負けた。
日本協会(JBA)が国際連盟(FIBA)の資格停止処分を正式に解除された後、男子では国内で初の国際試合。女子代表が前日、台湾と対戦した試合(1847人)を上回る2752人が観戦したが、勝利を見せることができなかった。バスケットボールでは、普段でも代表の公式戦が国内で行われることがあまりないだけに、「いい意味でも悪い意味でも注目されている中、3日間だけでも男子代表の試合を見せられる機会なのに、勝つところを見せられなくて悔しい」。序盤に3点シュートを決めて流れを呼び込んだ松井啓十郎(29)=トヨタ自動車東京=が残念がった。
それでも、国際試合ならではの成果も。男子は7月末から中国、欧州へ遠征し、強化試合を繰り返してきたが、その中では「相手がゾーンディフェンスをしてくれなかった」と長谷川健志監督。しかし、この日はお互いが相手のゾーンディフェンスを攻めあぐむ場面が見られた。結果的には相手のゾーンを破れなかったことと、リバウンドをより多く奪われたことが日本の黒星につながったが、「ゾーンディフェンスは日本だけで(練習などで)やっていても対応力がつかない。相手がやってくれたおかげで、どう修正すべきか(課題が)が出てきた。一歩ずつ進みたい」と指揮官は収穫を口にする。
「勝てるチャンスはあったし、勝ちたかった。しっかり修正して明日(の第2戦)に向かいたい」。そう話す田臥勇太(34)=リンク栃木=は、「(資格停止処分以降の)こういう状況になって、ファンのみなさんが応援してくれるのだから、チームが頑張っていることを証明できるようにプレーするという気持ちを全員が持ってやらないと」と気合を込める。
主将の小野龍猛(27)=千葉=も「今の代表がいいチームだということをファンの前で見せないと…。リオ五輪出場という目標へ、チーム一丸で頑張りたい」と気を引き締めた。
男子は15、16日にも代々木第2体育館でチェコ代表と対戦。その後、台湾での大会に出場後、リオデジャネイロ五輪出場権がかかるアジア選手権(9月23日開幕、中国・長沙)に臨む。
☆ようやく一歩前進です。小中学生男子プレーヤーにとって夢のある代表チームになって欲しいですね。