これは西村重長(1697~1756)の浮世絵「新吉原月見之座敷」だ。
重長は奥村政信より10年ほど後に生まれた絵師だが、
描くのはだいたい同じ時代の世界だ。
揚屋の座敷を開け放ち、月見の宴に興ずる客。
三味線を弾く遊女のそばにいる客の一人が、扇で拍子を取っているようだ。
もしかしたら、浄瑠璃を語っているのか。
もう一人の客は盃を手にそれを聴いている。
そばに遊女がしどけなく侍り、手に銚子を持って立っているのが新造(遊女見習い)だ。
屏風の外では男衆が控えている。
この時代はまだ正座の習慣はなく、この絵のように立て膝やあぐらが普通だった。
長唄はまだ始まったばかりなので、弾いているのは河東節か豊後節だろう。
重長は奥村政信より10年ほど後に生まれた絵師だが、
描くのはだいたい同じ時代の世界だ。
揚屋の座敷を開け放ち、月見の宴に興ずる客。
三味線を弾く遊女のそばにいる客の一人が、扇で拍子を取っているようだ。
もしかしたら、浄瑠璃を語っているのか。
もう一人の客は盃を手にそれを聴いている。
そばに遊女がしどけなく侍り、手に銚子を持って立っているのが新造(遊女見習い)だ。
屏風の外では男衆が控えている。
この時代はまだ正座の習慣はなく、この絵のように立て膝やあぐらが普通だった。
長唄はまだ始まったばかりなので、弾いているのは河東節か豊後節だろう。