「昔噺たぬき」-1
この曲は、杵屋勝三郎が慶応元年(1865)に作った。
狸にまつわる逸話を寄せ集め、歌詞にしたという、
実にふざけた曲で、まじめに演奏するのがはばかられるような内容だ。
「それ
伝え聞く 茂林寺の
分福茶釜のその由来
怪しくもまた 面白き
昔々その昔 婆食った爺の狸汁
縁の下家の骨までも
広尾の原の狸そば
延びた鼻毛を頬かむり
狸長屋をまわろまわろと
そそり節
山で寝る時ゃ木の根が枕
柴を背負ったら気をつけろ
火の用心さっしゃりやしょ」
たぬき汁ならぬ、ばばあ汁にされてしまった婆さんの骨が
縁の下に隠してあった。
その骨を爺さんが拾った。
広尾の原に棲むたぬきが、延びた鼻毛を結わえて頬かむり。
そそり節を唄いながら、
「火の用心!」と狸長屋の路地を回っているという体。
〓 〓 〓
tea break
photo by 和尚
この曲は、杵屋勝三郎が慶応元年(1865)に作った。
狸にまつわる逸話を寄せ集め、歌詞にしたという、
実にふざけた曲で、まじめに演奏するのがはばかられるような内容だ。
「それ
伝え聞く 茂林寺の
分福茶釜のその由来
怪しくもまた 面白き
昔々その昔 婆食った爺の狸汁
縁の下家の骨までも
広尾の原の狸そば
延びた鼻毛を頬かむり
狸長屋をまわろまわろと
そそり節
山で寝る時ゃ木の根が枕
柴を背負ったら気をつけろ
火の用心さっしゃりやしょ」
たぬき汁ならぬ、ばばあ汁にされてしまった婆さんの骨が
縁の下に隠してあった。
その骨を爺さんが拾った。
広尾の原に棲むたぬきが、延びた鼻毛を結わえて頬かむり。
そそり節を唄いながら、
「火の用心!」と狸長屋の路地を回っているという体。
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tea break
photo by 和尚