下男の升六が、すりこぎの鳥を捕まえようとする。
「いでや捕らえてくれんずと
脚を伸ばして捕らんとすれば
鳥はついと 飛んで逃げた
エゝ あったっら物(くやしいねぇ)を
側に有合う釣瓶竿
狙いすまして 身繕い」
すると鳥が升六をからかっていう。
「お前 餌差か知らねども
私しゃ連木(れんぎ)の鳥じゃもの
ご縁ござらば 今度 今度
今度来て刺しねへ」
● お前は鳥刺しかも知らないが、
私はすりこぎの鳥だから、お生憎さま。
縁があったら捕ってごらん。
〓 〓 〓
tea break・海中百景
photo by 和尚
「いでや捕らえてくれんずと
脚を伸ばして捕らんとすれば
鳥はついと 飛んで逃げた
エゝ あったっら物(くやしいねぇ)を
側に有合う釣瓶竿
狙いすまして 身繕い」
すると鳥が升六をからかっていう。
「お前 餌差か知らねども
私しゃ連木(れんぎ)の鳥じゃもの
ご縁ござらば 今度 今度
今度来て刺しねへ」
● お前は鳥刺しかも知らないが、
私はすりこぎの鳥だから、お生憎さま。
縁があったら捕ってごらん。
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tea break・海中百景
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