チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

徳永英明 新潟コンサートのお供

2011年09月20日 00時53分59秒 | その他雑感

コンサート会場は「新潟県民会館」。
まだ時間があったので、せっかく日本海側まできたのだからと、
タクシーに頼んで海岸を通ってもらうことにした。

初めて見る新潟の海岸は、どんよりと、重苦しく雲が垂れ込めていた。


<季節外れに荒れた日本海>

運転手の案内では、この海岸で北朝鮮による拉致事件があったのだという。
彼自身、子供時代には日本人とは思えない険しい目付きの人間が上陸するを目撃していた。
拉致事件は新潟では今、目の前で起こった、身近な事件なのだ。
なぜか、運転手さん、途中でメーターを上げてしまい、料金を大幅にサービスしてくれた。

10分ほど前に、新潟ライブの会場に到着。
東京国際フォーラムと違って、会場前に行列はなかった。


<新潟県民会館>

ホールに入ってみると、会場入口には人があふれ
コンサート会場は、新潟も完全な満席状態だった。


<入口付近は人でごったがえしていた>

着席したのはステージから11番目。舞台は間近にせまっている。
お供とはいえ、二回目となるとじっくりと聴こうという構えができる。

緞帳が上がり、現れた徳永が歌い始めた曲は「時代」。
最初の一音から徳永英明ワールドに引き込まれてゆく。
中島みゆきの歌だったことを忘れそうなほど、見事に徳永の曲になっている。

続いて「抱き締めてあげる」 「輝きながら」 「ハナミズキ」と続けたあと

「日本には世界に知ってもらいたい国宝級の歌があります。
その中でも最も国宝にしたい曲を歌います。 いい日旅立ちです。」

徳永の熱唱はすばらしかった。
聞きながら、確かに歌に国宝がないのはおかしいと感じた。



<終了後張り出されたリスト>

今日の徳永は珍しく饒舌だった。

「 新潟のお客さんは、じっくり話をきいてくれるので」
・・・といいながら、徳永の人間性に触れる沢山のMCがあった。

その中で印象に残った話を思い出してみよう。

「最近動かないで歌うようになりました。」(一ヵ所に立ち尽くして歌いこんでゆく)
「しかも、年々 立っている輪も小さくなったきている」(会場笑い)
「若い頃は、ライブのときは、自分の歌に 自信がないからアクションでカバーしようとしてました」

・・・それが、 CD「Vocalist」を出したあとは、歌を聴きに来てくれていると感じているので、
   歌うことに集中しようとしているという (聞き取りにくいので一部想像)

「 お陰さまで25周年を迎えることがでしました。
 25年もやってきたのだから、自信があるように見られるけど、
 歌手としての自分に自信を持ったことは一度もありません」

・・・そうなんだ

「子どものころには、自信みたいなものを感じた瞬間もあったかもしれませんが、
 僕は自分に自信というものを持ったことは一度もなかったし、最近ではますます
 これでいいのかと感じることが多くなりました。」

・・・謙虚な人、本物はみんなそうだよな~
  映画監督の山田洋次氏も、作品がどう評価されるか、ただの一度も
  自信を持ったことなどない、いつも不安で一杯だという話を読んだことがある。

「僕があこがれ、尊敬するアーティストの皆さんも、同じように感じているようです。
 でも、最近は自信はないけど、勇気を出すことはできるようになりました。」

・・・・やはりそうなんだ。 こうして自分を語れることは、なかなかできるものではない。
   新潟の会場に集まったファンとの一期一会が生み出した特別な「場」が語らせるのだろう。
   徳永はこんな内容をとしみじみ語ったあと

「そんな自分は中学生のころ、いろいろな歌をラジオて聞いて励まされていました。
 そんな自分の体験があったから vocalistの歌を歌おうと思ったのです」
・・・といってユーミンの「卒業写真」を歌い始めた。

先日家内も、盛岡まで追っかけてライブを聞いてきたけど、盛岡に比べて徳永のMCが
「はじけていた」のは、新潟のお客さんは上品なので(静かに聞き込む人たちが多かった)、
徳永の語りたいという思いを引き出したのではないかと言っていた。

コンサートは16時に始まり、18時ちょうどに幕が下ろされた。

新幹線の時間までわずかだったが、せっかく新潟まで来たのだからと、帰りの運転手さんに
「新潟で美味しいものを短時間に食べられるところを」とお願いして 駅前のそば屋さんに送ってもらった。
看板には ”新潟の郷土料理・佐渡の味 「越後番屋酒場」”とあった。


<行灯に火を入れて持ってきてくれる>

節電ではなく、薄暗く明かりを落とした古風な雰囲気のお店で、
各席には行灯がともされている。
店内にしつらえた 大きな酒樽の中で談笑している客もいる。

新潟名物「へぎそば」に日本海の刺身盛り合わせを注文し、コンサートの余韻を楽しんだ。


<運ばれてきた海幸・山幸>

どれも美味しかったが、極め付きは、とれたての甘海老。これは絶品だった。
目の前にバネ計りを持ってきて、食べたいだけエビを載せて、計り売りしてくれる。
それを刺身や唐揚げにしてくれるというので、これには本当に感激した。


<計り売りの新鮮な海老>

本当の名前は「甘海老」じゃなかったと思うけど、
でっかい子持ち甘海老みたいな新鮮なエビだった。

また行こう! ライブは無くても。 美味しい新潟へ!

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハイバリって何だ? | トップ | 嵐の中出発した 西方への旅... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他雑感」カテゴリの最新記事