たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

病名を探して~(1)

2007年09月12日 | 病名を探して…

とても久々の更新となってしまいました。

この夏暑くて体調があまり良くなかったのと
パソコンがいきなり壊れたのです。
不幸は重なるものです。

トルストイだったか、こんな言葉があります。

「幸福な家庭の顔はお互い似かよっているが、
不幸な家庭の顔はどれもこれも違っている」

「家庭」を「人」に変えても言えてると思います。
幸せな人って、家庭が円満だったり、仕事に恵まれていたり
裕福だったり、とバリエーションが乏しいし、顔だってみんな同じよう。

でも不幸な人って、その原因は実に多彩。
病気だったり災難だったり、人間関係だったり、仕事だったり
しかもそれも人の数だけ枝葉があります。

病気は「不幸」に入るのかどうか分りませんが
「不運」ではあることには間違いありませんね。

さて、話が横道にそれましたが
本題です。

私はこのブログのタイトルを
「たとえば脳脊髄液減少症・・・」としました。
実は平成19年9月現在、まだはっきりとした病名をもらっていないのです。

「脳脊髄液減少症」とは勝手に思い込んでいるだけ。
ホントは別の病気かもしれません。
ネットで検索したかぎり、自分のこの世のものとは思えない
症状は、この病態に限りなく近いのです。

ドクターショッピングを重ね、100人中99人が
「検査の結果異常なし。心因性のもの」
と診断しましたが、残る1人のドクターがつぶやきました。
「腰椎穿刺」後の劇悪化という私の言葉に反応し

「それは低髄液圧症候群かも・・・・・・」

やっと病名がついた~~~!ばんざーい!

一瞬そのドクターに後光がさしました


健康な人には想像がつかないでしょう。
「病名」を頂くことの喜び・・・・・・。
とても言葉では言い尽くせません。
ものすごい自覚症状があるのに、数字・画像・見た目では異常がない。
そんな病気がこの世にあったなんて。
症状がハンパじゃないのに病名がつかないという状態は
人をパニックに陥れます。
普段、「冷静沈着」「平常心」の塊だと思っていた私が、
発狂しそうになりました。
思わず飛び込みそうになりました。

それだけその状況はフツーではありません。

絶対、異常がわかるはず!と自信を持って受けた
造影剤MRIで「異常なし」と言われた時は

死の宣告と同然でした。

「脳腫瘍」「脳梗塞」の方が心底羨ましかった。
ガンや白血病で余命を宣告された方に嫉妬しました。
それだけそれだけ辛いのです。
命に別状なし、という状態がこんなにも残酷なものだとは。

「死」もない代わりに「生」もない。

24時間一瞬たりとも、自分の身体を意識しないで生きられないのです。
常にどこかに痛みや辛さ、張り、違和感があり
身体の異常以外に意識が向かないのです。
テレビも本もパソコンも、見る気になれない。気力がでません。
「リラックス」という文字は私の辞書からは消えていました。

医師がつぶやいた「低髄液圧症候群」という病気。
病名がついた喜びですっかり舞い上がった私には
その時、それがどんな病態なのか知りませんでした。

本当の闘いはその時から始まりました。