夢酔(弱音)

弱音を吐きたくなる人がいます。
別にそんなに大変でもなかったのかも知れないのだけど・・・

なんだか弱音を吐きたくなる。
甘えたくなる人がいます。

強く見せたくない人がいます。

わざわざ弱くしているわけでもないのだけれど・・
それでも後から考えると
等身大の自分ではなかった気がしてきます。

なんだか弱音を吐きたくなる人がいます。

それでも後で後悔するんです。

別にそんなに弱くない。
たまたまだったんだけどね・・・なんて

ちょっと指を切っても
大騒ぎする小学生の娘に似ている。

そんなとき母は
大げさに消毒して
バンドエイドを貼る。
たまには包帯も登場したりして

「痛い?大丈夫?」なんて言う母の心配顔に
半泣きして
「うん・・・」と答える。
そして暫くの間抱いているとわかるのです。

痛みは手の先の傷ではなく
ちいさな心の湖が風に吹かれて
少しだけ荒れていたこと

水面が静かになるまで
そっとそっと抱き続けます。

一人だと指の傷なぞ
舐めて終わりの野生児の娘ですから^_^;

優しくしてくれることを知って
本能的にやっているのです。
いや本能的な愛情を満たす知能犯

それも大事な時があるのです。
元々はやはり
愛を満たす本能。
足らないものを補っているのですから・・・

ただ大人になると
知能犯の方の言葉が
後から自分自身に大きく圧し掛かり
後悔に繋がったりするのです。

そんなお相手は世の中に少ないのだけど
甘えてみたくなるのは・・・

癒されることを本能で知っているからなのでしょう。







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