Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

女教師とダイアモンド

2008-08-21 03:23:49 | stage
このあいだ寝る前に、タイトルに惹かれて借りた『ダイアモンドは傷つかない』を観ました。

田中美佐子の映画デビュー作のようで、名前に(新人)がついてる。
内容はというと、妻も愛人もいる予備校の中年講師に惹かれる女子大生の物語。
朝丘雪路を妻に持ち、加賀まりこを愛人にし、さらに田中美佐子と半同棲生活を送る山崎努! バイタリティありすぎで素敵です。
山崎努はあまり好きじゃないのですが、「口封じだ」ってあんな風に唇奪われて、「いっしょに一軒持とう」ってポーンと高い家具買われた日にゃ、惚れますな(そして、用意してくれた家がいい感じの一軒家なんですよね、また)。
“大人の男に囲われたい!”って一瞬まじで思いました。

大人ぶってかっこつけてる田中美佐子がかわいらしい!
ヌードもすらりとしててきれいで、濡れ場もいい感じだったな。
しかし、ラスト近くの彼女の言動には、ちょっと共感しかねる部分が多かった。
「秩序正しい大人の世界を崩してしまいました」って、大人の世界に秩序なんてあるのか??


そして昨晩は、シアターコクーンで『女教師は二度抱かれた』観劇。
先行販売でも一般販売でもチケットとれなくて、あきらめていたのだけど、やっぱり観たい!とギリギリでどうにかこうにかチケット手に入れた。

面白いのだけれど、素敵な要素がたくさん詰まっているのだけど、物足りなさを感じてしまうのは、まとまり良くキレイに作っている感じがあるからかしら。
松尾スズキさんのお芝居はそんなにたくさん観ているわけじゃないが、今回のは、わかりやすく素直に作っている印象。
傷つき心を病んでしまった女という役は、もちろん大竹しのぶにハマりすぎなほどハマり役。でも、ちょっと新鮮味はなかったかもしれない。
自称・女優の狂女を大竹さんが演じ、歌舞伎役者に翻弄される小劇場界の新進気鋭演出家を市川染五郎が演じる、というところが見所のひとつだったわけだけど、その部分の面白さを堪能しきれず。残念。

とはいえ、大竹さんの芸達者ぶりはさすがで、ものすごい迫力で、生で見られて幸せだった。
染五郎さんの情けない演技も面白くて、平岩紙さんとのかわいらしいカラミはとても好き(紙さんの“演劇オタクの風俗嬢”っていう役自体も好き)。

歌もすごく良かったです。生演奏が効いていた。歌謡ショーのようなどこか切ないムードがあって。
星野源さんと市川美和子さんとのデュエットが素敵すぎて、いつまでも聞いていたかった。星野さんの声はやっぱり良いなあ。

あと、最近また松尾さんのエッセイをいろいろ読み返していたところだったので、本人を見られて、無性に嬉しくなってしまった。細かい役どころで、いちいち美味しいとこをさらっていってました。

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