Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

NECK

2010-02-17 16:57:02 | stage
バレンタイン一過な感じで、少々放心気味だった今週前半。
ようやく落ち着いてきました。
今年のバレンタインも面白かったな~。
友人のプチ奇跡にも出合えたし。

このあいだの日曜日は、夕方から青山円形劇場で『NECK』を観劇。
原作が舞城王太郎さんで、演出は河原雅彦さん。

ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまう作品なので、あまり詳しく書けないのですが、首だけ残して土に埋められた男性たちの会話劇、という、超ミニマムな設定を、あそこまでのエンターテイメントに仕上げた演出力はすごい。

舞城さんの、ネット文化と自然、デジタル世界とアナログ世界、バーチャルとリアルを巧みにつなげ、自由に混ぜ合わせていくアイディアも、さすが面白い!
いままで文字だけで読んでいた舞城ワールド、立体化されると、こういう風になるんだー、と、とても興味深かったです。

そして何より、こわかったっ!
内臓ぐちゃぐちゃ系の描写はわりと大丈夫な私ですが、ああいうじわじわーっとくる湿った恐怖には、弱いのです。
あのヒト、こわすぎ・・・。
久しぶりに、寝る前に思い出して怖くて眠れなくなる、という経験をしました。
と、こわいんだけど、恐怖のビジュアル面の表現はとても美しく。
土から手が生えてきたり、突如モノが現れたり。
そんな仕掛けの数々が、森の中で繰り広げられる、笑いがありつつも残酷で悲しい物語を盛り上げていました。

最前列だったもので、土に埋まった出演者の顔が目の前に来て、ちょっとドキドキしちゃいましたが、みなさんがそれぞれのキャラクターにピタリとはまっていて、とても説得力がありました。
とくに、鈴木浩介さん。こズルいけれど憎めない、飄々としたキャラが良かったです。

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