Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

アウェーインザライフ

2010-06-07 01:02:40 | stage
ずっと楽しみにしていたプロペラ犬×筋肉少女帯のお芝居『アウェーインザライフ』、観てきました! 赤坂BLITZにて。

水野美紀さんやソニンさん出演の、各々内に“アウェー”を抱えたガールズバンドの成功と挫折の物語。

先月稽古場をちらっとだけ見せていただいたりしていたのだけど、まさかこんなすごいものが作られていたなんて!!
超楽しかったですっ!!!
お芝居も、歌も、生バンドの演奏も、自虐ネタたっぷりの笑いもすべて全力投球の、エネルギーに満ち満ち満ち溢れた舞台。
あらゆるものがギュギュッと詰め込まれた、その濃度にくらくらしてくる。
これを一日2回とかやるの、大変だー! できるの??

赤坂BLITZで演劇をやってしまおうというアウェー感丸出しの自分たちを、楽器も演奏できないけれど畑違いのロックをやってしまおうという自分たちを笑ってみせつつ(そして時には自分自身のプライベートもネタにしつつ!)、でもそれでいいじゃないか、と前向きに締めくくってみせる。
でも、そういう健康的な前向きさを出しつつも、ベースには、自虐精神だったり、生き辛いけど仕方ないっていう開き直りだったり、暗いものも渦巻いている感じが好きでした。


筋肉少女帯の曲の使われた方も絶妙。
お芝居に合わせて少しだけ歌詞を変えてあるものの、シーンシーンにばっちりハマッてました。
さすがライブハウスの音響とファンキー末吉さん率いる生バンドの演奏だけあって、歌シーンは座っているのがもどかしくなるほどアドレナリン出た。
使われていた筋肉少女帯の曲では「人間嫌いの歌」がいちばん好きかな。
♪人間ってやだな 人が大嫌いさ
恋して愛して もどかしくって どいつもこいつも 俺も♪


下手したら、芝居と笑いと演奏とメッセージ性、すべてバラバラになってしまいそうなところを、全てのテンションをラストに向けて盛り上げ、大団円まできっちり落とし込んだのは、河原雅彦さんの演出の力でしょう。
とびきりの派手さと、こまかーい小ネタが上手く同居してメリハリがついてる感じは、河原演出ならでは。
あと、ときどき挟み込まれるドギツイ下ネタも。


前から2列目の通路側だったため、オープニングの通路を使ったお芝居では、ソニンちゃんに思いっきり肩をつかまれ揺さぶられました。
得した~☆
ソニンちゃん、かわいかった。歌うまいし。動きもかっこいい。
水野美紀さん、ソニンさんと動ける美しい女優さんがふたりいると、舞台が引き締まりますね。
水野さん、真顔のときの美しさと変顔とのギャップがすさまじかった。

あと、小林顕作さんの名バイプレイヤーぶりには、唸らせられました。
ちょっとしたつぶやきだったり、表情だったり、仕草だったり、演技の隙間の埋め方がめちゃくちゃ上手い。
思わず目がいってしまう、愛すべきキャラクターです。

今日のゲストの寺田恵子さんも、ロックの貫禄たっぷりでかっこよかった~!
スタイル美しー。
次は、ROLLYさんがゲストで出演される日に観る予定です。


ちなみに、パンフの表紙はこんな感じ。

黄色と紺色の2色から選べます!
ヤドクガエル風の“オー犬”だよ。
オリジナルの“オー犬”イラストを元にして父が描いたよ。

観にいかれた方は、ぜひ手にとってみてくださいませ~。
お芝居の中でも、キャストのみなさんが手に持って宣伝してくださっていて嬉しかったー。
木野花さんが手に持ってくださっている姿に感動。
あと、客席で読んでいる方を見つけると嬉しくて、ついついじーっと見ちゃいました。





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