Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

スノーホワイト

2005-07-24 00:24:38 | movie
わけあって、ファンタジーものをいろいろと観ています。
昨日DVDで観たのは、『スノーホワイト』
シガニー・ウィーバー主演のやつではありません。
今までも『ジャックと豆の木』や『アルゴノーツ』など、さまざまなファンタジーを映像化してきたアメリカのホールマーク・エンターテイメント社製作の作品で、日本ではビデオパッケージとして発売されているものです。

監督は、『シザーハンズ』の脚本で知られるキャロライン・トンプソン。
(おそらく)TV映画のため、ざっくりした作りですが、原作に独自のアレンジを加えており、ビジュアル的な遊び心も満載。
カビの生えたカリフラワーのような頭をした緑眼の怪物、コウモリのようにはばたく魔法の鏡、クマに変えられてスノーボールの中に閉じ込められる王子様、小人たちのマヌケな移動手段"レインボー"などなど、かなり楽しめました。
小人たちがマシーンで雪を降らせるところは、自己オマージュ(『シザーハンズ』)かしら。『オズの魔法使い』へのオマージュもちらほら。

邪悪な継母(怪物の妹という設定)は、ミランダ・リチャードソンが演じています。
鮮やかなオレンジ色の髪にオレンジとダークブルーのドレスを着た彼女は、"ハロウィーン国のパンプキン・クイーン"とでも呼びたくなるようなルックス。美しいです。
対照的に、白雪姫は真っ黒なストレートヘアに赤いドレス。演じている女の子がとてもキュートでした。友達は小人の像だけ、というネクラっぷりも◎。
ちなみに、その小人の像とは、よく映画に出てくる、赤い帽子をかぶった小人の置物(『アメリ』でお父さんの庭に置いてあったやつ)。"魔法で石に変えられた小人"としてたくさん出てくるのですが、それが何かおかしくて笑ってしまいました。最後は彼らもCGでワラワラ動き出します。微妙にコワい。

しかし、注目してしまったのは、なんといっても7人の小人です。
一人を除いて全員本当に小さい人々が演じているのですが、そのリーダーが、
なんと『ツインピークス』の"踊る小人"ことマイケル・アンダーソン!
不気味で良いです。魔法で体半分固められてるし。
彼が死んだ白雪姫に「夢の中で会えるよ・・・」と囁きかけるシーンがあるのですが、
思わず"白雪姫in赤い部屋"を想像してしまいました。
他に、ウィローことワーウィック・デイヴィスも登場。彼、『スター・ウォーズ エピソード1』でポッドレースの観客を演じてましたね。

印象に残ったのが、クライマックス、王子様のキスで氷の中に埋葬された白雪姫が生き返る場面の演出。王子様も魔法でクマに変身させられているので、白雪姫の入った氷を、長い舌でペロペロなめて溶かすのです。それが妙にエロチックでよかったなあ。

キャロライン・トンプソン、是非またファンタジーもの作ってほしいです。

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