Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

年始映画2

2012-01-13 20:25:20 | movie
残りの2本レビューです。


●『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』

周りの評判通り面白かったです!
見せ場の連続で、息つくヒマなし!
お笑い担当=サイモン・ペッグを全編にわたって登場させることで、
全体的に程よい軽さとユーモアがまぶされて、いままでの同シリーズとはひと味違う作品になっていました。

しかしやっぱりイーサンは、毎回爆風背中に受けて吹き飛ばされて、ギリギリの状況で吊るされてるな。
その2点はマストなのかしら。

あと、いつも思うけど、女諜報員の役割、けっこう大変ですよね。
怪しまれずにターゲットに近づいたり、誘惑したりっていう。
今回も、たくさん人がいるパーティの中で自分に興味を向けさせて、誘わせる、っていうめちゃ難しいミッションが…(しかも、超時間がない中で)。
そういう訓練も行われているなら、どんなもんだか知りたい。
自分の女としての魅力次第で大勢の人の運命が決まるって、コワい…。


※見終わってから、私、3を観ていないことに気付きました…。で、いそいでDVDで観ました。イーサンの奥さんのことが、ようやくわかった!


●『哀しき獣』

韓国映画今年1本目。
面白かった『チェイサー』のナ・ホンジン監督の新作です。
借金を返すため、韓国での代理殺人を請け負った、朝鮮族の男の物語。

主人公・グナムを演じたハ・ジョンウは、『チェイサー』で不気味な猟奇殺人鬼を演じた俳優さん。
今作では、なんだかガラッと印象が変わって、男らしさがアガッてました。

韓国映画って、登場人物が予想もつかない行動に出たり、「えっ?」ていう方向に話が転がっていく先の見えなさが魅力のひとつなんですが、この作品も、いろんな意味でそんな「えっ?」に満ちた作品で面白かったです。
それと、主人公が彷徨う、延辺朝鮮族自治州、ソウル、プサン、猥雑な空気をまとった街々の風景が印象的でした。

特に、前半の、主人公が、出稼ぎに出たまま音信不通の奥さんのことを探しながら、代理殺人のタイミングを計る部分が良かった。
最初、こんな殺人のノウハウもない男が、セキュリティ対策もしているターゲットのことを殺せるのか謎でしたが、主人公の行動を丁寧に追うことによって、そこに説得力が生まれてました(警察のゆるさは、ご都合主義だけど…)。
頭の中の計画では、親指をスムーズに切り落とせるのに、本番となるとなかなか切り落とせなかったり、そういう細かなところも良かったです。

それと、主人公も、彼を追う請負殺人ブローカーのミョンさんもそうなんですが、“思い立ったら一直線!”みたいに、全力で走る! 殴る! 叩く! ストレートなアクションがものすごかった。

ネット等のレビューでは、「話が複雑でわかりにくい」という感想が見られますが、たしかに、いろいろ省略しすぎててわかりづらいところも多かった。
一応予想はできる範囲だったのでいいのですが、もうちょい補ってもらえると良かったかな。
でも、日本公開版は、韓国版から分数がかなり削られているという噂もきいているので、元のバージョンだともう少し説明があったのかなとも思ったのですが。

なんだか全編にわたって、登場人物たちが寒そうで、こちらにも寒さが伝わってきた。
主人公が、寒さに震えながらコンビニですする辛ラーメン。
美味しそうだったな。
食べものを食べるシーンもなかなか魅力的な映画でした。





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