昔読んだり、途中まで読み再び本棚にお蔵入りした本を思い出してまた読むということを最近、繰り返している。その中の本の一冊が、表題のアナウンサー達の７０年というもの。発行年が１９９２年というから３０年以上前のことということになる。放送の世界もかつて宇宙中継と言われた衛星を経由して世界の動きが瞬時に伝えられるのが当たり前のことになっている。
伝えるアナウンサーの口調も戦前の雄たけび調から話しかけ調など自然な会話帯に変貌、ワイドショー的な番組構成もその片鱗を残しながらより素人の目線に下りてきているような感じもする。アナウンサーの歴史はまあ放送の歴史の多くの部分を占める。ラジオからテレビ、BSそしてスマホの時代へとメディア状況も日々変貌している。伝え手側のアナはどうあるべきか局アナのみならず放送に関わるタレントもメッセージの発信はどうあるべきか考えさせられる。
