記者との質疑応答を見たが、やはり隙はないな。かなりの曲者だよ。
太字のところなんか、回答を上手くいなすものだよ。
(以下、抜粋)
Q.メディアも今回の件に関して、大きな責任を有していたと思うが、なぜ報告書でもっと踏み込まなかったのか
A.林座長「チームは再発防止策を提言することが目的であり、メディアの責任そのものを調査する立場にはなく、マスメディアへのヒアリングは行っていない。(略)」
Q.網羅的な調査はなぜしないのか
A.林座長「すでに被害を訴えている方について、ヒアリングを前提に再発防止策を提言した。全てを調査するのは困難で、全体像を確定しないと再発防止策が立てられないというわけではない。 (略)」
Q.1950年代から2010年代まで性加害が行われていた。刑事事件として摘発できなかったことについて、林元検事総長はどう思うか
A.林座長「これはまったくここで答える立場にない」」
なるほど、日弁連により規定されている第三者委員会ガイドラインに沿って設立した委員会にもかかわらず「性加害再発防止特別チーム」 という名称にしたのは、こういうことだったのか。まあ、これくらいの質疑は想定済だったんだな。優秀な人達がスタンバイできるのに、ジュリー藤島氏が矢面に立たなかったのは、それでもカバーできない応答を余儀なくされる事態が想定されるということか。
「調査委員会」だったら、あまりにも不十分な業務量だもんな。「再発防止」なら当事者は死んでいるし必要な業務はグッと減る。