幻想の森に着いたのは今から1時間ほど前。
月山八合目を昼前に出発。麓の月山ビジターセンターでひと息つき、立谷沢川沿いの道をしばらく走る。国道47号線(鶴岡街道)を右折し、新庄市方面に向かう。青空が広がり暑くなってきた。
船下り降り場を過ぎると、道路右側に「幻想の森」の案内板がある。たぶんほとんどの人が見落とすくらい小さな案内標識である。陸羽西線のガードをくぐり、車一台分ほどの林道を登っていく。
これが相当の悪路。
岩が頭を出す凸凹道を前後左右に揺られながら進む。床下をこすったり、タイヤを傷つけないよう慎重にハンドルを握る。
幻想の森は3キロ先だ。
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そして、木材チップを敷き詰めたふかふかの道を歩きながらさっきまで森の中に棲息する巨木たちに挨拶してきたところだ。
幻想の森にふさわしい巨木群だ。
いったい全部で何本あるんだろうか。
どれもこれもユニークなスタイルで屹立している。
大自然がつくった芸術作品といえる。
写真をだいぶ撮らせてもらった。十分満足だ。
尾花沢の寿司屋で遅い昼食。
国道13号線(羽州街道)を離れ銀山温泉を目指す。
銀山温泉・共同湯の「かじかの湯」(300円)に入れたのは午後の4時ころ。
川沿いに建つ共同湯をのぞくと誰もいない。
外は観光客がぞろぞろと歩いているのに不思議な感じ。
今日の疲れを湯に溶かす。
目の前の川ではさっきからカジカガエルの合唱だ。
夕暮れの温泉街に、その鳴き声はよく似合う。
さて、今宵の宿のある寒河江市へと向かうとするか。
銀山温泉をそぞろ歩き カジカがよく鳴いている
銀山温泉の共同湯 かじかの湯