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需要低迷、再編の絵描けず 戦略立案に手詰まり感

2009-01-17 | 半導体業界



 国内半導体業界はITバブル崩壊の2001年を境に、大掛かりな再編・淘汰が進んだ。

 日立製作所と三菱電機からルネサステクノロジが、NECと日立からエルピーダメモリが誕生するなど、日本勢は勝ち残りの絵を描いたはずだった。

 今回の需要落ち込みはその時以上に深刻なだけに、一段の再編・淘汰は避けられそうにないが、生き残りへのシナリオも描きにくい状況。


●国内各社総崩れ

 東芝など大手を含めて、国内各社は総崩れの状態にある。

 海外メーカーに比べて巨額資金を投じてきた近年の積極投資も、大幅な需要減退期の今ではあだとなり、過剰な工場、設備、従業員を抱える。

 新たな合併や統合などを模索しようにも、現状では再編による相乗効果が見込めず、戦略立案には手詰まり感さえある。

 海外メーカーも同様の厳しさはあるが、台湾やドイツ、韓国などでは政府が自国産業を守ろうと支援方針を打ち出すなど、日本に先んじる動きが出ている。

 このまま需要低迷が長期化すれば、国内各社はさらなるリストラが避けられそうにない。





【記事引用】 「日本経済新聞/2009年1月16日(金)/9面


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