レイ・バレット(Ray Barretto)
『Que Viva La Musica』(1972)
サルサが最も熱く燃え盛っていた1970年代前半。
そのムーヴメントの中心人物だったレイ・バレットの1972年のアルバム。
傑作の多いレイ・バレットですが、このアルバムは、また凄いアルバムなんです。
アレンジャーはバレット自身とピアノのルイス・クルス(Luis Cruz)が勤め、もう一人の音楽的ブレーン、トランペットのロベルト・ロドリゲス(Roberto Rodriguez)も居る。パーカッション陣も、オレステス・ヴィラトー(Orestes Vilato)が居て、若かりしジョニー・ロドリゲス(Johnny Rodriguez)が居る!
実に、充実した時期ですね。
タイトルが素晴らしい。
"Que Viva La Musica"です。
「音楽は素晴らしい」という意味。
(と、よく書かれているんですが、機械翻訳やると「その音楽は生きている」になりマスが・・・。)
全編スゴイ演奏が繰り広げられているんですが、今日は、紙面の都合上(そんな都合はナイ筈だが・・・)、5曲目の「Cocinando」だけについて書きます。
この曲は、サルサ・ファンにとっては、少々特別な感じのする曲です。
何でかと言うと、あのサルサ映画(って言うか音楽映画)の金字塔『Our Latin Thing』の冒頭を飾っていた曲だからなんデスね
まぁ、『Our Latin Thing』については、ワタシの過去記事を見て頂きたいのですが、とにかく宇宙的にスゲェ作品なので、とにかく是非、見てクダサイ。
さて、その記念碑的な名作を彩った「Cocinando」ですが、音楽的には実は典型的なサルサではナイのです。ウイリー・ナガサキ師はコレを、ソン・モントゥーノと、何処かで書いておられましたが、ワタシの感覚では、ジャズ・ブーガルーなんです。(そんなスタイルねーぞ。と言われますなぁ。はっは。)
いずれにしろ、これは「ニューヨークのラティーノ」にしか作れないヒップな音楽。
イントロから、全編通してほとんど変化しない、ワウを使ったような音色のエレピ。
コレがイキナリのカッコよさ。
あまりにもクール。
ワタシ脳髄麻痺しそうになりマス。
単純なパターンの繰り返しなのに、コレが超絶クールなグルーヴを生む。
セクションで入るホーンも、メチャクチャなカッコよさ。
コレがNYか。
シャープな鋭いトランペット・セクション。
全面的に鳥肌。
歌詞。
短い単純なフレーズの繰り返し。
cocinando suave
puchunga cocinando
たった、これだけ。
puchungaの意味が分かりませんが、cocinandoはクッキング、suaveはソフトとかそんな意味。あんまり意味を考える必要もナイですね。
トニカク音を聴け、ですな。
その、8小節のボーカル・パート(コレも実にクールなのよ)の、あと8小節のホーン・セクション。
その後、8小節ずつ「ボーカル→トランペット・ソロ」が4回繰り返されますが、そのソロも、マイルス→モーガン→マイルス→モーガンみたいな感じで、滅茶カッコええ。鳥肌巨大化必至っ!
続いて、ベース・ソロ。
粘っこいベース・ソロの見本。
しつこいようデスが、これもクール!!!
鬼級!
カッコええ。
そして、およそ5分に渡るパーカッション・ソロ。
ピアノ、ベースのシンプルで、これまたクールなパターンに乗って、コンガ、ディンバレス、ボンゴが、8小節ずつ交代でソロを続ける。
テンポは大体128だし、突っ走るバトルではないが、打楽器奏者なら一度は聴いておきましょう。
フレーズの見本市です。
しかも、NYラテンの最高峰のプレイヤーの、デスよ。
必聴!!!
そして、AY~!の掛け声で、最初のパターンに戻るんですが、ココで入って来るトランペット・セクションのテンションのスゴさ!!!
そして、グニャグニャ狂わすエレピ!!!
オープニングも鳥肌だが、このエンディングもソレに輪をかけた大型鳥肌発生マシーン!!!
こんなカッコいい音楽が、サルサ・ファンにしか知られていないとは、勿体ない!!!
聴こう。
『Que Viva La Musica』(1972)
サルサが最も熱く燃え盛っていた1970年代前半。
そのムーヴメントの中心人物だったレイ・バレットの1972年のアルバム。
傑作の多いレイ・バレットですが、このアルバムは、また凄いアルバムなんです。
アレンジャーはバレット自身とピアノのルイス・クルス(Luis Cruz)が勤め、もう一人の音楽的ブレーン、トランペットのロベルト・ロドリゲス(Roberto Rodriguez)も居る。パーカッション陣も、オレステス・ヴィラトー(Orestes Vilato)が居て、若かりしジョニー・ロドリゲス(Johnny Rodriguez)が居る!
実に、充実した時期ですね。
タイトルが素晴らしい。
"Que Viva La Musica"です。
「音楽は素晴らしい」という意味。
(と、よく書かれているんですが、機械翻訳やると「その音楽は生きている」になりマスが・・・。)
全編スゴイ演奏が繰り広げられているんですが、今日は、紙面の都合上(そんな都合はナイ筈だが・・・)、5曲目の「Cocinando」だけについて書きます。
この曲は、サルサ・ファンにとっては、少々特別な感じのする曲です。
何でかと言うと、あのサルサ映画(って言うか音楽映画)の金字塔『Our Latin Thing』の冒頭を飾っていた曲だからなんデスね
まぁ、『Our Latin Thing』については、ワタシの過去記事を見て頂きたいのですが、とにかく宇宙的にスゲェ作品なので、とにかく是非、見てクダサイ。
さて、その記念碑的な名作を彩った「Cocinando」ですが、音楽的には実は典型的なサルサではナイのです。ウイリー・ナガサキ師はコレを、ソン・モントゥーノと、何処かで書いておられましたが、ワタシの感覚では、ジャズ・ブーガルーなんです。(そんなスタイルねーぞ。と言われますなぁ。はっは。)
いずれにしろ、これは「ニューヨークのラティーノ」にしか作れないヒップな音楽。
イントロから、全編通してほとんど変化しない、ワウを使ったような音色のエレピ。
コレがイキナリのカッコよさ。
あまりにもクール。
ワタシ脳髄麻痺しそうになりマス。
単純なパターンの繰り返しなのに、コレが超絶クールなグルーヴを生む。
セクションで入るホーンも、メチャクチャなカッコよさ。
コレがNYか。
シャープな鋭いトランペット・セクション。
全面的に鳥肌。
歌詞。
短い単純なフレーズの繰り返し。
cocinando suave
puchunga cocinando
たった、これだけ。
puchungaの意味が分かりませんが、cocinandoはクッキング、suaveはソフトとかそんな意味。あんまり意味を考える必要もナイですね。
トニカク音を聴け、ですな。
その、8小節のボーカル・パート(コレも実にクールなのよ)の、あと8小節のホーン・セクション。
その後、8小節ずつ「ボーカル→トランペット・ソロ」が4回繰り返されますが、そのソロも、マイルス→モーガン→マイルス→モーガンみたいな感じで、滅茶カッコええ。鳥肌巨大化必至っ!
続いて、ベース・ソロ。
粘っこいベース・ソロの見本。
しつこいようデスが、これもクール!!!
鬼級!
カッコええ。
そして、およそ5分に渡るパーカッション・ソロ。
ピアノ、ベースのシンプルで、これまたクールなパターンに乗って、コンガ、ディンバレス、ボンゴが、8小節ずつ交代でソロを続ける。
テンポは大体128だし、突っ走るバトルではないが、打楽器奏者なら一度は聴いておきましょう。
フレーズの見本市です。
しかも、NYラテンの最高峰のプレイヤーの、デスよ。
必聴!!!
そして、AY~!の掛け声で、最初のパターンに戻るんですが、ココで入って来るトランペット・セクションのテンションのスゴさ!!!
そして、グニャグニャ狂わすエレピ!!!
オープニングも鳥肌だが、このエンディングもソレに輪をかけた大型鳥肌発生マシーン!!!
こんなカッコいい音楽が、サルサ・ファンにしか知られていないとは、勿体ない!!!
聴こう。