Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

マイルス帝国は羈縻政策。

2006-07-20 22:46:53 | Jazz / Cross Over
しき続き、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の『Bitches Brew』(1969)聴きねぇ。

(おっと、いけねぇ、江戸っ子になっちまった。)

さて、今日は、最後に入っている(ボーナス除く)、「Sanctuary」です。
ワタシは、ココに強烈な羈縻政策を感じるのであります。

この曲は、マイルスのラッパと、エレピくらいしか聴こえないシーンが、結構長いんですけど、そんな瞬間にも、皇帝の支配力が、現れていないプレイヤーにまでアマネク及んでいる事が、「空気」で分かる。

なんで分かるのかと言えば、時間と空間を超えて、その支配力が、ワタシにまで及んでいるからであります。

左様で御座居ます。

このアルバムを聴いている、今、ワタシはマイルス皇帝に支配されておるのです。
しかしながら、その一方で、真なる自由も感じるのです。

そう。
ソレが羈縻政策。

自由にさせながら、繋いでいる。

だから、各プレイヤーは、自由に個性を出しつつも、強烈なマイルス色な演奏になっていて、しかも、そのレベルは異様に高い。

う~ん。
自覚の無いままに何かに支配されているかのようだ。
怖いのぉ。

しかし、それなのに、心地良い。
有り得ないレヴェルの凄い音楽ですのぉ。

(つづく) ←か、どうかは保証されてイナイ。
コメント
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