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今日は曇り

ヤフーがアスクル買収

2012-05-18 21:45:09 | Weblog
アスクルはかつては一世を風靡し中小企業をはじめ多くの企業が
この企業を利用したのだろうが、最近はビジネスモデルの限界が見えており、
売上もパッとしていない。利益においても同様だ。


そのアスクルをヤフーは42.6%の株を保有し、親会社のプラスの存在感は
完全に薄まるという感じになる。ヤフーがそのために用意する費用は
329億円のようだ。



流通網をもたないヤフーはこのアスクルの流通網を手に入れることができ
アスクルは個人向けにも販売先を広げるということが狙いのようであるが、
株価は明暗を分けた。
ヤフーは上がったが、アスクルは下がったのだ。




皆さんはこの買収についてどう思うだろうか。
私は、アスクルはこのままではジリ貧で、文房具関係から脱却しないのであれば、
大塚商会などの同業プレイヤーを合併などをして減らしていくしかないのでは
と思っていたが、今回の買収により、ヤフーで購入した文房具以外のものも
購入日の次の日に届くのであれば、楽天もアマゾンも驚きで、
良いのではと思っていたのだが、どうもそれは甘いようだ。




大前研一曰く、ヤフーが流通網を強化したいのであれば、
スマホ強化を打ち出した、この社長交代後のタイミングのはるか10年前に行なっておくべきだと。
またアスクルについても、そういった横展開ではなく
イノベーションが必要であるが、今回を含めてそれがないということだ。


アスクルは中小企業への文具提供から、大手企業であれば会社がやっているような
旅行の手配や保養所的施設の斡旋など社員のあるゆるニーズを提供する
モデルへと発展させるべきだると主張している。


折角多くの顧客に入り込んでいるのであるから、
個人の顧客へと、多少商品は文具以外を揃えたとしても、広げるよりかは
既存顧客にさらなる付加価値を提供せよ、ということのようだ。



非常に納得だ。

今回の一件、大前研一氏がいうには、絵に描いたような低迷ぶり、とのことだ。
自分の思考の甘さに、ハッとさせられる。

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