現実と夢!!

今日は曇り

シナリオプランニング

2010-11-14 16:31:45 | Weblog
NHKでもリーマンショックを予想したということで
TV放送されたことでご存知の人も多いかもしれないが
「21世紀の歴史」という本がある。

ここでは、今後の世界は3つの波として予想されている。

まずは「超帝国」、次は「超紛争」、最後に「超民主主義」だ。
詳細はネットなどで確認して欲しい。
ここではその詳細についてではなく、シナリオプランニングの重要性に
ついて語りたい。

この本の筆者の、過去を十分理解してそこから未来を予想するという
ものだ。勿論、科学的に再現性をもって、未来を予測することは、
はっきりいて不可能に近い。現実は科学のようにはいかない。

ノストラダムスの予言よろしく、予想が当たった、外れたという
表層的なことを論点にしても仕方がない。あまりそれは意味をなさないからだ。

重要なことは、ある程度起こりうるだろうというレベルの未来を予め
想定していることだ。

この世の中、もうそんなことはあまり意味はないではない、という人も多い。
確かに、将来の予測はより困難になりつつあるのだろうが、
こんな時代だからこそ、シナリオプランニングには重要なのだ。

これは、まずはある程度こうなるんじゃないかという世界観を作り、
次に、ある程度読める要素を確定させ、将来を形作る本質的な力を選択して
極力定量性をもたせたいくつかのシナリオを用意することだ。
そして最後に大局観を持って、今どういう動きがあるかを常に
Watchし、動きがあれば、そのシナリオにそって対応策をうつという
大きく3つのフェーズがある。

実際に、未知の事業や地域に投資を行う場合、
シナリオプランニングをコンサルタントを行い、それぞれありうる可能性について
分析を行うものだ。

動きがあってから、対応していては後手後手ということになってしまう
可能性は高いとは思わないだろうか。
それでもいいと思うだろうか。答えはおそらく感覚的にも前者ではないだろうか。

未来を正確に予測するなどいうことは、重要ではなく、
起こりえるかもしれない未来を予め想定し、知っておくことが重要なのだ。


今勢いがある新興国は、IRならぬGRというものを置いている。
このGはGovermentのGだ。つまり列国の政府の動きを追っており、
規制緩和などの動きをいち早くつかもうとしているのだ。

これはまさにシナリオプランニングの第3のフェーズをぬかりなく行うためと
言ってもいいだろう。

どんな分野でもいい。考えうるシナリオをあなたは、持っているだろうか?
または知っているだろうか?
そしてそれを注視しているだろうか?

ないのであれば、是非シナリオプラニングを行うことをお勧めしたい。