現実と夢!!

今日は曇り

持ち家と賃貸

2012-01-07 11:58:36 | Weblog
正直がどっちがよいのか迷うところであり、
いろいろ本が出ていたり、雑誌で特集が組まれることが多い。

私個人の結論から言えば、嗜好品として欲しいのであれば家は買ったらよいが
そうでないなら賃貸でよいだろうということだ。
もっともここで想定しているのは都心やその近郊である。



その根拠としては様々あるが、重要なポイントとしてはこういうとこだ。

まず家を買えばそこに家族の思い出が年々年輪のように蓄積されていくし
将来大人になって里帰りしても、そこには思い出があるわけだ。
そういった側面は家を自分のものにするという点で大いに意味がある。
またローンを払い終えたあとの、いつでも住むところがあるという安心感に
つながるだろう。

しかしながら家を買うということはそれ以外で失うものが多い。
まずもってキャッシュで購入できないのであればという前提があるが。

そもそも家を買うにあたっては、通常のビジネスマンであれば
立地がよければそういい家は買えないが、満足する家を買うためには
そこそこ郊外という不便を背負うことになる。

また、生涯かかる費用は、ケースバイケースというのは勿論であるが
だいたい同じということから、費用面という意味ではあまり差がつかない。
しかし、チャンスを失うのが家の購入だ。


家を30年あたりでローンを組むというのは、通常のビジネスマンとしては
負債を背負いすぎるといえる。
また、これは家に一局投資をする、ということができる。
しかし、家は購入して30年もたてば資産価値は雀の涙なのだ。
子供の養育費など一番金がかかる時期に、節約しローンを返していくのであるから
なかなか、ほかの投資は難しい。あって貯金程度だろう。
つまり、これだけ苦労して絶対資産価値が下がる商品を高い金を借金して
購入していうということだ。

しかし賃貸派は、同じような時期に持ち家派より自由に使える金が多い分、
資産投資がまだ可能となる。
ということは持ち家派は確実に資産価値が下がる家という商品を買うが
賃貸派はもしかしたら儲かるかもしれないほかの投資が可能となる。



そうはいっても、家は最終的に形として自分のものになるという感覚を
持つ人は多いが、住むところがあるという安心感が賃貸派より多少あるというだけで
それ以上のメリットは特にない。
他にも家主が急逝したらとか、老後は家を借りづらいとか、色々昔の迷信があろうが、
現実は全て反論が可能で、別に賃貸だからといって不幸に陥るケースは少ない。


昔とは事情が変わったことはよく認識すべきである。
都心の近くで家を買うということは、それと心中することに等しい。
家を買うことは金銭的にメリットは殆どなく
金銭的にも物理的にも自由度が低くなる生活を強いられる。


なぜ家を買う必要があるのか?そこに明確な理由がないのであれば
購入を控えるべきだ。
上記はあくまで一般論であるが、こういったことを頭に入れておくべきだ。
やっとローン返済して自由に使えるお金ができたときに、70歳という現実を
どれだけヨシとするか等様々なことを考えたほうがよい。


もっとも、今の閉鎖的な住宅業界に競争原理がもっと働き
業界自体が活発化してくれば話が別であろうが、
今の業界の閉鎖性、空家率の問題、住宅寿命の短さなど
解決すべき問題は多岐にわたり、あまり希望は持てない。


選択肢が多くなってきた今、営業マンのなんとなくその気にさせるトークを
信じるのではなく、しっかり自分のライフプランを考えるべきだろう。

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