現実と夢!!

今日は曇り

消費者1

2009-06-26 22:00:06 | Weblog
国民の皆さんと言えば、だいたいどの層を指しているのだろうか。
一般的なイメージは、大多数の中流階級で大多数の核家族を指しているのだろう。
しかし、現状これは全く形を留めていない。
大きく形を変えたのだ。

実際中流階級など今や存在しない。
金持ちかやや貧困層に大きく2分されてしまっている。
実際、年収600万以下の人は80%にも達している。

また、核家族などもう大多数ではなくなっている。
単身世帯は全体の31%。
俗にいう核家族は全体の27.9%
夫婦のみの家庭は20.1%という形になっている。
もう、単身世帯のほうが多いのだ。
そしてこの流れは今後も止まることがない。

これらは世帯構造の変化であり、所得格差の拡大であると
しっかり認識しなければならない。

さらに家計を取り巻く環境として、
所得の減少、物価の乱高下、資産価格の下落など
ネガティブ材料が重なり、
今までのようなマーケティング手法が通用しなくなってきているのだ。

特に一番やっかいなのは、
今や価格をさげるだけでは消費者は反応しなくなってきている。
これは、彼らは一言でいえば財布のひもが固くなったということになるが
必要で価値があるというものしか買わなくなってきているのだ。
そしてこれが、個人毎にバラバラの消費動向を示していることが
よりやっかいになっていることだ。

で、最大のライバルは○○社であると言えなくもなってきている。
なぜならそういった商品を買ってもらう消費者が一番お金を使いたいと思っているのは
「貯金」であるからだ。
各社、最大のライバルはこの「貯金」なのだ。
つまり、貯金を犠牲にしてでも、買ってもらうような魅力的な
商品開発がこれから必要になってくるのが、
これからの特徴と言えるかもしれない。

今の消費者は、巣ごもり消費や節約志向だといわれるが、所がどっこい
多少高くてもお金を出すのだ。
「合理的消費者」とでも呼ぼうか、
これは新しい特徴だといってもいいかもしれない。

実際、
トイレットペーパなど10円でも安く買おうしているのに
多少高い有機野菜にお金を出してもいいという主婦は意外に多いのだ。


世帯構造の変化や所得格差、世代間の価値観の違い、家計事情など複雑に絡み合うものを
複眼的に見ながら商品開発をこれからする必要がある。

大変な時代になったものだ。

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