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今日は曇り

クラウドソーシング

2009-09-05 14:16:00 | Weblog
Web2.0が一時期流行った。結局なんだったのだろうか?
ブログ?SNS?そういうことだったのだろうか。そういうことでもあるが
もっと注目すべき発展を遂げたWeb2.0の新しい形がある。

それはクラウドソーシング(crowdsourcing)。

クラウドは、今流行りのクラウドコンピューティングのクラウドではなく
群衆(一般消費者、社外の一般人、社外の専門家等)のほうのクラウドだ。
要は社外の人たちことを群衆とここでは呼んでいる。


クラウドソーシングを利用すれば、
社内での情報収集や知恵の創出をしても世の中の一部しかカバーできない反面
クラウドだとネットを通じてカバーできる範囲が広がるメリットがある。
主な例としては、LinuxやWikipedia等だ。
クラウドであれば、自社で全てやるよりコストが安くなるという
ケースもある。

クラウドを使うことにより、自社のリソースの限界を突破した事例として
その他には、P&Gの研究やNASAによる画像分析やIBMの出願特許作業等がある。
いずれもコスト安で期待通りのアウトプットを出した例になる。

さらに、
クラウドは企業活動のあらゆる場面で活用が可能であり、
ここでは列挙しないが、研究開発~サポートにおいて成功企業例が続々と
出てきている。



もう少し分かりやすく記述するならこうなる。



今まで商品企画~販売まで自社でやっていたのを、一部をクラウドに任せ
残りを自社でやるというケースがある。
カルピスでは、MIXI上にコミュニティを開設し、「フルーツカルピスPJ」を
展開し、香りやキャッチフレーズを募集し、商品化をした、
ミックスフルーツ&カルピスがある。

もっと分かりやすいのはYoutubeだろう。
Youtubeが技術を提供し、Googleがサーバ環境を提供し
中身であるコンテンツはクラウドが投稿し、クラウドが無料で見れる。
これはコンテンツ作成をクラウドに委ねた例だ。
同様のモデルを適用した例は他にIphoneがある。



クラウドソーシングはいわば、企業主導からユーザ主導への移行と言ってもよい。
これを強く感じさせる身近な例としては、Q&Aがあるだろう。
ある商品の評価や、実際に購入して壊れてコールセンタに連絡するケースでもよいが
往々にしてすっと解決することはない。
こういうときに、企業にすがるのではなく、OKWaveのようなサイトに問うて
クラウドに回答してもらったほうがよりユーザ側の回答を得られる。


ざっとクラウドソーシングの例を紹介をしてきた。
しかしながら、
もっともいいことばかりではない。勿論検討すべき課題も多い。

クラウドは皆専門家ではないのだから質にばらつきがあるだろうし、
どこまで素人に意見に耳を貸すべきかや
従来の社内の人不要論が発生したりもする。
こういった課題は一つ一つ対応していく必要がある。
しかし、企業は新たな事業機会として捉え、個人は能力発揮の場が
与えられたと捉える必要がある。


どこでもかしこでもクラウドソーシングが適しているわけではないが、
あなたはこれから、消費者の声を聞くとか言うレベルを超えて
仕事の一部をクラウドに任したほうが良いかもしれないという
新たな視点を持っていく必要があることだけは
頭の片隅に入れておいたほうがよいだろうと私は思うが、いかがだろうか。

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