現実と夢!!

今日は曇り

大学入学

2014-11-08 11:13:17 | Weblog
私が大学受験をしたころは、大学入学者は浪人生より少しだけ現役生のほうが多かった印象である。
実際に調べてみると現役生の割合は70%程度であるので、当時の感覚は少し間違っていたことになる。
将来少子化のせいで、全員入学が可能となる時代が近いうちに来ると言われている。
今年度の現役生の割合は84%にまで上がっている。そんな時代は近い将来というよりかは
もう、目の前に迫っているといってもいいのだろう。


従来よりも大学に入学する人が増えている。大学さえ選ばなければ行こうと思えば大学には入学できるので
今まで大学に入学しなかった層が入学している。そもそもどれだけの人が大学へ進学しているかというと
だいたい50%の人たちが大学に入学しているのであるが、その数字はこれからも上がってくるかもしれない。
新しく大学に入学する層は、現役で入学するものであるから、現役率の数字がより上がっていっているんだろう。
特に女子の入学者が増えているようだ。


今大学を出ていないと、正規雇用を新卒で得ることは難しいと言われる。
そういったことも大学入学者数を増やしている背景かもしれない。
まずは大卒の資格をとっておく、ということだろうか。


ただ、大学に入学しても、高校の授業の復習からはじめたりしている所も多いと聞く。
大学という名前は、名前倒れの教育内容というところも多いはずである。


そもそも大学はなんのためにあるのか。
もし、ただ学生に、実質4年間遊ばせるための受け入れの箱状態なのであれば
そういった大学は店をたたむべきである。
大学は今800校近くあり、8割程度が私学である。この10年で100高くらい増えている。
本当にそれだけ必要なのか。少子化だ、全入時代だといっているなか
大学の数は右肩上がりで増えている。
本来であれば大学は絞られていくべきなのではないだろうか。

本当にこれだけ溢れ続けて、質の高い教育を行えているのか
疑問である。

大学がタクシー業界や保育業界のようなものとイコールだとは思わないが
乱立は秩序を乱すことが往々にしてある。


日本は、そもそも大卒新卒じゃないと正規雇用の切符を得づらい状況がある。
中身のない大卒でもいい、ということとは違うはずである。
ただ海外では新卒はあまり重要視されない。
新卒より、多くの経験やリーダシップの経験をつんだ付加価値の高い人が重視される。
日本が参考にしたらいいドイツでは専門職を重視し、そもそも大学にはあまり価値がないという所もある。


そもそも大学の数が多いので望めば誰でも現役で入学できるというのは
最高学府としてどうなのか。大して苦労しないから大学になってもより苦労しない人が増えているのではないのか。
高校まではある意味義務教育感が強いが、大学は違うはずだ。

しっかりと努力した者のみその門を開くべきである。
そのためには、これから有象無象に大学が増えることではなく、減っていくべきである。

この少子化がますます進む日本において
どういったつもりで大学を毎年毎年認可し続けている文部科学省の見解を聞いてみたいものだ。