現実と夢!!

今日は曇り

新興国のマグニチュード

2010-10-17 14:08:55 | Weblog
新興国について詳細な目で見てみると
これはとてつもなくマグニチュードが大きいことがわかる。
ただ、単に資金が流れていることが株式市場からわかるという程度ではない。
まずは規模だ。
現在26億人が住居しているがあと20年でさらに13億人増えるようだ。
この数は今の中国の人口に匹敵する。

そして新興国は中流階級の仲間入りを果たすために、
消費市場でのインパクトも大きくなる。それは2015年の段階ですが
GDP成長率に占める割合の67%に達するというのだ。

また同時に都市化が進むということは、住宅需要、インフラ需要も
凄まじいものが想定される。
今後20年の間に、住宅で1400兆円、インフラ投資で2000兆円との
試算がある。これはすさまじくでかい数字だ。

これらはある会社からでたリポートによる数字だが、このリポートでは
もう少し興味深い内容を示唆している。

新興国といっても北京や上海のメガシティばかり見るのではなく、
中規模・小規模都市をしっかり捕らえろということだ。
つまり、都市をしっかりセグメント化した上で、自社にとっての都市ポートフォリオ
戦略を考えよというものだ。

都市セグメントは4つ提案されている。
1000万都市のメガシティ、周辺に多くの衛星都市を従え商業の中心地として
昨機能するクラスターキャピタル、ある行っての産業に特化するスペシャリストハブ、
そして地理的に他の都市圏から離れているが存在感のあるホライズンタウン
の4つだ。

これらの都市をどういう順番で攻略して、既存モデルをどう柔軟に適応していくか
という点が重要だろうという示唆もある。


このリポートはもちろん世界という視点で記述されてはいる。
しかし都市セグメントという切り口は、企業戦略ではなく都市の魅力かという視点で
日本において適応しても面白いかもしれない。

メガシティなのか?スペシャリストハブなのか?クラスターキャピタルなのか?
ホライズンタウンなのか?
また各都市を結ぶ際に、時間的、物理的、心理的、金銭的距離はどうなのか?
そういったことを考えなおして、再度市町村の今後を見直すのもいい。

いまじゃどこでも、無駄の削減という話ばかりだ。
それはそれでやるのはあたりまえだが、そればかりだと疲れるだろう。
明るいあるべき年の姿を描きながら、それらの都市が有機的に関係性を持ち
魅力ある地域になっていけばよいと思う。