自閉症の方への教育や就労の支援の中で、私が注意しているのが。。。
いっぺんに2つ(以上)のことを教えないことです。
今回は2つのことをいっぺんに教えている場面と方向性の例を提示します。
a.仕事や生活に必要なスキルとスピード。
方向性:まずスキルを学ぶ、スピードはスキルを学んだ後に課題にする。
b.仕事を自立ことと様々な環境で般化(応用)すること。
方向性:まず環境からの影響を受けにくい場面で自立する。次に別の場面で同じスキルを般化して活用する。1場面1場面自立する。本人が可能な範囲(環境マッチングは必要)で様々な環境内での自立を進める。
c.いくつかのスキルをいっぺんに学ぶこと。(※)
方向性:発達の連続性を念頭において、スモールステップで1つ1つのスキルと、それを使った新たなスキルという課題設定の計画を立てる。
d.仕事のスキルの自立と協同作業(※)
方向性:仕事のスキルは一人で自立することを課題とする。社会的場面での仕事は別のプログラム。
社会性のプログラムはトレーニングではなく、本人の社会性に合わせた設定や構造化などの支援を活用したうえで社会的な機会をつくる。
※:これについでは、別の記事で詳しく整理したいと思います。
まとめ
● 常に2重3重…のいくつかの課題設定になっていないかをみる
● その上で課題の1つ1つのステップで設定する
● 本人の気づき、発達の連続性に考慮する
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keyword: 自閉症 教育 トレーニング TEACCH 構造化
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