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ナンテン・1~果実

 難を転ずるという語呂合わせで目出度い樹とされる「ナンテン(南天)」。メギ科ナンテン属の常緑低木で、その葉には微量の毒があるが、防腐効果や殺菌作用があるために魚料理などに添えられることが多い。
 さて今年の1月1日よりドーピングに冠する禁止表国際基準が変更となり、スポーツ選手は “南天” を含むのど飴の服用ができなくなった。これはナンテンに、気管を拡張させるヒゲナミン(Higenamine)という物質が含まれているためで、これがドーピング対象になった。つまり “南天のど飴” はアスリートは食べてはならないことになる。このヒゲナミンは、ナンテンのほか、ゴシュユ(呉茱萸)、ブシ(附子)、サイシン(細辛)、チョウジ(丁子)などに含まれているようだ。
 このニュースで、思わぬ難が転がってきたのが株式会社龍角散。何故か “龍角散のどすっきり飴” にヒゲナミンが含まれているというデマが拡がり、龍角散はそのホームページで、『当社の “龍角散のどすっきり飴” にはヒゲナミンは一切含まれておりません。』 と否定することになってしまった。ちなみに浅田飴にはエフェドリン(麻黄)という禁止物質を含むため、以前から選手の服用は不可となっているらしい。アスリートはドーピングへの対応は大変なようだ。
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モミジガサ・3~綿毛

 キク科コウモリソウ属の「モミジガサ(紅葉笠)」。葉の形がモミジに似ていて傘のように広がることから名付けられている。初秋に円錐花序の白花を咲かせ、その後、綿毛の付いた痩果が出来る。モミジガサの芽出しの頃の若葉は食用になり、山菜通にとってはタラノメなどとともに “山菜の王様” として人気のようだが、私はまだ食べたことがない。
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