外面を音読みすれば、がいめん。外がわの面のことで、内面の反対語です。
訓読みすれば、そとづら。世間/外部の人とつきあうときの顔つきや態度。「そとづらのいい人」のように使います。
韓国語にも「外面」という言葉があって、ウェミョンと発音します。意味は日本語の外面(がいめん)とほとんど同じ。
ところが、韓国語には外面に「ハダ(する)」をつけて、ウェミョンハダ(外面する)という動詞もあります。
意味は、顔をそむける、無視する。
小学館の韓国語辞書には「彼は私に何の恨みがあって顔をそむけて通り過ぎるのか分からない」という例文が載っています。
最近、「外面する」の意味を見事に伝えてくれるシチュエーションに遭遇しました。
長らく直接対談の機会がなかった日韓首脳が、オバマ米大統領の取り計らいで、顔を合わせることになった日米韓首脳会議。
安倍首相はこの日のために練習を重ねたのでしょう。つたないながらもそれなりに練習の成果を感じさせる発音で、朴槿恵大統領に向かって、
パククネ デトンニョンニムル マンナソ パンガプスムニダ
(朴槿恵大統領にお会いして嬉しいです)
と挨拶しました。
ところが朴大統領は、安倍首相のほうに一瞥もくれず、完全無視。まさに「外面」しました。
韓国のニュースで、この場面がどのように伝えられたか、「外面」という言葉が使われているかを調べようと、韓国ネイバーで検索してみると、YTNニュースがヒットしました。
(アンカー)
慰安婦問題を外面している日本の安倍総理、いったい何を考えているんでしょうか? 韓・米・日トップ階段の公開の席で、韓国語で朴槿恵大統領に挨拶しました。
(安倍晋三日本総理)
「朴槿恵大統領にお会いして嬉しいです」
(アンカー)
安倍総理の韓国語の挨拶は、過去の歴史問題で冷却していた韓日関係を改善したいという意志を間接的に表したものではないかと解釈されているようです。
実際、今回の韓米日階段で、韓日両国の懸案である過去の歴史問題は、会議の主要議題から除外されたとのことです。
韓日関係の改善を望むなら、過去の過ちを認め、側近たちの妄言が出ないようにするのが先決じゃないかと思います。
ニュース動画では、安倍首相の挨拶が放映されましたが、そのとき朴大統領が挨拶を外面(無視)した場面は映されず、そのかわり思わぬ文脈で外面が使われていました。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/140803/kor14080312000001-n1.htm
ところで、この記事は韓国内での新聞記事や噂について紹介したように読み取れる。しかしながら、下記の記事によると、韓国では「虚偽」として処罰の対象になる可能性があるという。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/26/2014082600616.html
この記事には「秘線」という言葉が出てきているが、もともとこの言葉は、サンケイが朝鮮日報からの抜粋したものではなかったのか?
良く判りませんね。
韓国に批判的なサンケイに対する「無慈悲な懲罰」でしょう。