カンヌでの2日目。この日は、「香水の町」グラースに行きました。カンヌからバスで40分ぐらい。
グラースは、カンヌやマルセイユと比べると、とても小さな田舎町で、1時間ほどあれば街全体を回ることができます。
バス停近くにあった案内所で、係の女性が、おすすめの散策コースを親切に説明してくれました。街のところどころに香水の工場があり、中を見学できるようになっています。香水は、フランスの名産の一つですが、その全生産量の実に3分の2をグラースで作っているということです。
その一つがフラゴナール。
フラゴナールは、18世紀フランスの画家で、グラースを拠点に活躍していたとのことで、グラースにはフラゴナールの作品を集めた美術館があります。まず、その美術館に行ってみました。
入り口にいた係の女性は、日本人でした。フランス語、英語で説明していましたが、私たちが日本人であることがわかると、日本語に切り替えました。なんでここに日本人? 詮索はせず、パンフレットをもらいました。
フラゴナールの作品は、ルーヴル美術館よりも多いとのこと。常設展以外に期間限定の企画展もあり、今の時期は「騙し絵」を中心に展示しているとのこと。騙し絵の定義がよくわからなかったのですが、展示されていた絵から推測するに、「いかにも立体的に見えながら、実は平面であった」というような、トリッキーな作品ということのようです。フラゴナールの作品の中では、余技に類するものなのでしょう。
出口付近に、ほかの販売店では売っていないという「フラゴナール香水」が売られていました。
ただ、香水のブランドとしての「フラゴナール」と画家のフラゴナールの関係は、今ひとつよくわかりませんでした。
美術館の次に訪れたのは、フラゴナール香水歴史博物館。古代エジプトにさかのぼる香水の歴史をたどることができます。
ただ、この日は私の体調が悪く、博物館に入ったときからお腹がぐるぐると回りだしました。展示品に向ける注意も散漫になり、2回ほど、博物館のトイレにお世話になりました。ですので、展示内容はあまり覚えていません。
その後、すぐ隣にあるフラゴナール香水の工場兼即売所では、妻が見ている間私は外のベンチで休んでいました。旧市街を散策している間にいよいよ具合が悪くなり、カンヌへ戻ることに。
その日は、妻持参の整腸剤を飲んで、私は食事抜き。妻が食べている姿を眺めていただけ。夜になると、熱っぽくなってきたので、早い時間にベッドにもぐりこみました。
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