
先日、会社からの帰路、大久保の油そばの店に行きました。
店の名前は「のせ屋」。
麺の上にいろんなものをトッピングできるから、「のせ屋」なのかと思ったら、ご主人の名字が「能勢」さんだからだそうです。
数年前にフィリピンのバギオでたこ焼き屋さんをやっていたことがあって、それがきっかけで私の娘とSNSでつながり、娘が私に勧めてくれたのです。娘も同じバギオで英語学校に通っていました。時期は多少ずれていたようですが。
この日は、ランチが大繁盛で、麺がなくなりそうだったのを、娘が事前に連絡してくれたので、私の分を夜まで残してくれていました。ありがたいことです。
店に入ると、青いレインコートのお客さんが、カウンターに座って、こちらに背を向けていました。
私が食券機の前で時間をかけて選んでいる間、話し声も、麺をすする音もしないので、なんか変だなあと思っていました。
カウンターに座った後も、なんか薄気味悪いので、できるだけそちらを見ないようにして、ご主人としゃべっていましたが、あとからお客さんが来ると、ご主人、いきなり青レインコートの人物を抱え上げ、店の隅に置きました。
お客さんだと思っていたのは、等身大の人形だったのでした。胸には、「大谷翔平」という名札がつけられていました。
それぞれに席には、
○○の座る席、
○○の座る席、
…
と、古今の有名人の名前が書かれています。その中に、大谷翔平の名前もあり、アントニオ猪木の名前もありました。
「来たっていう意味ではなく、もし来たら座ってもらうっていう意味です。ときどき誤解する人がいるので念のため」
とにかくユニークなご主人。スキンヘッドで、両腕にはド派手なタトゥーがびっしり彫りこまれています。
「アントニオ猪木が亡くなりましたね」
「そうなんですよ。私のあこがれの人でした。私は猪木の弟子のタイガーマスクに弟子入りしたことがあるんです」
「プロレスをやっていたんですか?」
「でも、強くなれませんでした。この体ですから」
ご主人、けっこうスリムです。
聞けば、プロレスだけでなく、いろんな格闘技をやったことがあるそうです。
柔道、極真空手、キックボクシング、テコンドー…
「海外は、フィリピン以外にいろいろ行かれたんですか?」
「いえ、ほとんど行っていません。韓国とシンガポールにちょっと…」
「旅行ですか?」
「いえ、仕事というか、公演というか…」
一時期、肉体を売り物にしたパフォーマンス(無言劇)をやっていて、その海外公演に行ったんだそうです。
フィリピンでの経験は…
娘と同様、英語の勉強のためにフィリピンに行ったけれど、6か月学校に通っても、英語がまったくしゃべれるようにならなかったので、「恥ずかしくて日本に帰れないから」、観光ビザでフィリピン滞在を延長。
バギオにフィリピン人がやっているたこ焼き屋さんがあっって、あまりにもひどいたこ焼きだったので、手伝うことに。
実質的に、その屋台のオーナーになりましたが、観光ビザなので働けない。いろんな許可はパートナーのフィリピン人の名前でとっていた。
「ぼくはいちおう社長だけど、実際はビラ配り専門で…。あんまりヒマなんで、ゴミを拾ってました」
「廃品回収ですか?」
「いや、ボランティアのゴミ拾い。フィリピンの街って汚いじゃないですか」
毎朝ゴミを拾っている変な日本人がいるということで、テレビから取材されたり、あげくのはては市長に表彰されたんだそうです。
つまみのチャーシューでビールを2本、ピリ辛もやしのせ油麺をいただきました。
私のあとに来たお客さんは、「大盛り」を頼んで、「すみません、並の麺しか残っていなくて」といわれて残念そうでした。
私の娘のブログにもっとくわしい紹介記事があります。
バギオの英雄が経営する油そば専門店「のせ屋」に行ってきた。
店の名前は「のせ屋」。
麺の上にいろんなものをトッピングできるから、「のせ屋」なのかと思ったら、ご主人の名字が「能勢」さんだからだそうです。
数年前にフィリピンのバギオでたこ焼き屋さんをやっていたことがあって、それがきっかけで私の娘とSNSでつながり、娘が私に勧めてくれたのです。娘も同じバギオで英語学校に通っていました。時期は多少ずれていたようですが。
この日は、ランチが大繁盛で、麺がなくなりそうだったのを、娘が事前に連絡してくれたので、私の分を夜まで残してくれていました。ありがたいことです。
店に入ると、青いレインコートのお客さんが、カウンターに座って、こちらに背を向けていました。
私が食券機の前で時間をかけて選んでいる間、話し声も、麺をすする音もしないので、なんか変だなあと思っていました。
カウンターに座った後も、なんか薄気味悪いので、できるだけそちらを見ないようにして、ご主人としゃべっていましたが、あとからお客さんが来ると、ご主人、いきなり青レインコートの人物を抱え上げ、店の隅に置きました。
お客さんだと思っていたのは、等身大の人形だったのでした。胸には、「大谷翔平」という名札がつけられていました。
それぞれに席には、
○○の座る席、
○○の座る席、
…
と、古今の有名人の名前が書かれています。その中に、大谷翔平の名前もあり、アントニオ猪木の名前もありました。
「来たっていう意味ではなく、もし来たら座ってもらうっていう意味です。ときどき誤解する人がいるので念のため」
とにかくユニークなご主人。スキンヘッドで、両腕にはド派手なタトゥーがびっしり彫りこまれています。
「アントニオ猪木が亡くなりましたね」
「そうなんですよ。私のあこがれの人でした。私は猪木の弟子のタイガーマスクに弟子入りしたことがあるんです」
「プロレスをやっていたんですか?」
「でも、強くなれませんでした。この体ですから」
ご主人、けっこうスリムです。
聞けば、プロレスだけでなく、いろんな格闘技をやったことがあるそうです。
柔道、極真空手、キックボクシング、テコンドー…
「海外は、フィリピン以外にいろいろ行かれたんですか?」
「いえ、ほとんど行っていません。韓国とシンガポールにちょっと…」
「旅行ですか?」
「いえ、仕事というか、公演というか…」
一時期、肉体を売り物にしたパフォーマンス(無言劇)をやっていて、その海外公演に行ったんだそうです。
フィリピンでの経験は…
娘と同様、英語の勉強のためにフィリピンに行ったけれど、6か月学校に通っても、英語がまったくしゃべれるようにならなかったので、「恥ずかしくて日本に帰れないから」、観光ビザでフィリピン滞在を延長。
バギオにフィリピン人がやっているたこ焼き屋さんがあっって、あまりにもひどいたこ焼きだったので、手伝うことに。
実質的に、その屋台のオーナーになりましたが、観光ビザなので働けない。いろんな許可はパートナーのフィリピン人の名前でとっていた。
「ぼくはいちおう社長だけど、実際はビラ配り専門で…。あんまりヒマなんで、ゴミを拾ってました」
「廃品回収ですか?」
「いや、ボランティアのゴミ拾い。フィリピンの街って汚いじゃないですか」
毎朝ゴミを拾っている変な日本人がいるということで、テレビから取材されたり、あげくのはては市長に表彰されたんだそうです。
つまみのチャーシューでビールを2本、ピリ辛もやしのせ油麺をいただきました。
私のあとに来たお客さんは、「大盛り」を頼んで、「すみません、並の麺しか残っていなくて」といわれて残念そうでした。
私の娘のブログにもっとくわしい紹介記事があります。
バギオの英雄が経営する油そば専門店「のせ屋」に行ってきた。
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