ソウルの自宅です。
そばに韓国人の女性がいます。よく知っている飲み友だちですが、なぜ私の家にいるのかわかりません。彼女がくつろいでいるらしいのも妙です。
そのとき玄関が開く音がして、人がどやどやと入ってきた気配がします。
最初に部屋に顔を出したのは、会社の女性社員でした。青ざめた顔で、無言のまま私の顔を見つめます。彼女は2000年頃に私が採用し、今は部長職にあります。
そのあとから、10人ぐらいの年配の韓国人男性たちが、靴をはいたまま上がり込んできます。
彼らはなぜか私の前を素通りし、そのまま玄関と反対側のバルコニーに出ます。ここは3階で、2階の屋上がわが家のバルコニーになっており、ここでときどきバーベキューをしたりするのです。
私も彼らを追って、バルコニーに出ました。私一人と10人ぐらいのハラボジが対峙して、まるで団体交渉のようです。
「いったいどういうことですか?」
韓国語で説明を求めると、いちばん前にいた老人が、おもむろに名刺を差し出します。肩書にハングルで「民族…」という文字が見えました。
(ぼくが書いたブログ記事に抗議しに来たんだ!)
私はそう確信しました。
そのとき、また玄関のほうで人の気配がします。こんど入ってきたのは、やはり会社の韓国人女性社員で、若手の経理担当です。
彼女は勝手を知ったように上がり込み、座卓に前に正座します。
(そうだ、今日は習い事の日だった)
韓国で、妻はいろいろな習い事をしています。今日は、ハングルの書芸(習字)のようです。なぜ経理担当者が?
(でも、妻は今、日本にいるはずだが…。いや、空港からこちらに向かっているところかもしれない。とにかく、連絡しなくちゃ)
スマホを取り出しますが、ロック解除の番号を間違えます。何度入力し直してもダメです。
(おかしいなあ…)
今度はパソコンに向かいます。2台のパソコンが並んでいて、一つは大きなモニターがつながっています。
こちらも思い通りに起動しません。突然、見慣れない格闘ゲームが立ち上がったりします。気持ちはどんどん焦ってきます。
(なぜだー!)
「お父さん?」
四女の声で目が覚めたとき、私はぐっしょり汗をかいていました。
「あ、なに?」
「いや、なんでもない」
寝室のドアの向こうで娘が答えます。
スマホを見ると、朝8時を回っていました。
あらためて昨晩のことを振り返りました。
おととい、私は2回目のワクチン接種を受けました。昨日は、注射した腕が多少痛むぐらいで、特に副反応はありませんでした。
(でも、2日目に出る人もいるらしいから、まだ安心はできないな)
夜9時にロシア語のレッスンが終わって、遅めの夕食をすませ、11時前には、早々と床につきました。
しかし、夜中に目が覚めて、なかなか寝付けない。しかたなく、読みかけの本を開いたりして、再び眠りに落ちたのが明け方の5時。そのあとに、あの夢を見たのですね。
一階のリビングに降りていくと、
「どうしたの? こんな遅くまで」
「いや、なんでもないよ」
どうも、妻と娘たち(今、家に2人の娘が同居しています)は、ぼくが、コロナの副反応で高熱を出して苦しんでいるんじゃないか、ひょっとして心臓麻痺でも起こしていやしないか、と心配してくれていたのでした。
幸い、高熱は出ませんでしたが、あの後味の悪い夢が副反応の一症状だったのかもしれません。
そばに韓国人の女性がいます。よく知っている飲み友だちですが、なぜ私の家にいるのかわかりません。彼女がくつろいでいるらしいのも妙です。
そのとき玄関が開く音がして、人がどやどやと入ってきた気配がします。
最初に部屋に顔を出したのは、会社の女性社員でした。青ざめた顔で、無言のまま私の顔を見つめます。彼女は2000年頃に私が採用し、今は部長職にあります。
そのあとから、10人ぐらいの年配の韓国人男性たちが、靴をはいたまま上がり込んできます。
彼らはなぜか私の前を素通りし、そのまま玄関と反対側のバルコニーに出ます。ここは3階で、2階の屋上がわが家のバルコニーになっており、ここでときどきバーベキューをしたりするのです。
私も彼らを追って、バルコニーに出ました。私一人と10人ぐらいのハラボジが対峙して、まるで団体交渉のようです。
「いったいどういうことですか?」
韓国語で説明を求めると、いちばん前にいた老人が、おもむろに名刺を差し出します。肩書にハングルで「民族…」という文字が見えました。
(ぼくが書いたブログ記事に抗議しに来たんだ!)
私はそう確信しました。
そのとき、また玄関のほうで人の気配がします。こんど入ってきたのは、やはり会社の韓国人女性社員で、若手の経理担当です。
彼女は勝手を知ったように上がり込み、座卓に前に正座します。
(そうだ、今日は習い事の日だった)
韓国で、妻はいろいろな習い事をしています。今日は、ハングルの書芸(習字)のようです。なぜ経理担当者が?
(でも、妻は今、日本にいるはずだが…。いや、空港からこちらに向かっているところかもしれない。とにかく、連絡しなくちゃ)
スマホを取り出しますが、ロック解除の番号を間違えます。何度入力し直してもダメです。
(おかしいなあ…)
今度はパソコンに向かいます。2台のパソコンが並んでいて、一つは大きなモニターがつながっています。
こちらも思い通りに起動しません。突然、見慣れない格闘ゲームが立ち上がったりします。気持ちはどんどん焦ってきます。
(なぜだー!)
「お父さん?」
四女の声で目が覚めたとき、私はぐっしょり汗をかいていました。
「あ、なに?」
「いや、なんでもない」
寝室のドアの向こうで娘が答えます。
スマホを見ると、朝8時を回っていました。
あらためて昨晩のことを振り返りました。
おととい、私は2回目のワクチン接種を受けました。昨日は、注射した腕が多少痛むぐらいで、特に副反応はありませんでした。
(でも、2日目に出る人もいるらしいから、まだ安心はできないな)
夜9時にロシア語のレッスンが終わって、遅めの夕食をすませ、11時前には、早々と床につきました。
しかし、夜中に目が覚めて、なかなか寝付けない。しかたなく、読みかけの本を開いたりして、再び眠りに落ちたのが明け方の5時。そのあとに、あの夢を見たのですね。
一階のリビングに降りていくと、
「どうしたの? こんな遅くまで」
「いや、なんでもないよ」
どうも、妻と娘たち(今、家に2人の娘が同居しています)は、ぼくが、コロナの副反応で高熱を出して苦しんでいるんじゃないか、ひょっとして心臓麻痺でも起こしていやしないか、と心配してくれていたのでした。
幸い、高熱は出ませんでしたが、あの後味の悪い夢が副反応の一症状だったのかもしれません。
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