
写真:明治記念館正面入り口
ひと月ほど前、甥(兄の息子)の結婚式がありました。
場所は明治記念館。
明治神宮の結婚式場です。
明治記念館の建物は、もともと明治天皇の赤坂御所の別殿。明治時代に、ここで「大日本帝国憲法・皇室典範」の草案審議の御前会議が行われたんだそうです。その後、憲法制定の功績で明治天皇から伊藤博文に下賜され、大井の伊藤邸内に移築。さらに伊藤の死後、明治神宮外苑に再移築され、「憲法記念館」となりました。憲法記念館は戦後、1947年に「明治記念館」に衣替えし、明治神宮の結婚式場などとして使われているとのこと。
名称から、明治天皇ゆかりの施設とは思っていましたが、伊藤博文と関係があるということは知りませんでした。
開館してまもない時期に、私の両親もここで結婚式を挙げたということを、兄嫁に教えてもらいました。
甥はコロナ禍のさなかに結婚しましたが、結婚式は挙げられず。2歳の娘を連れて、遅ればせながらの結婚式であることは、私の二人の娘のケースと同じです。
兄は6年前に亡くなっており、新婦や孫の顔を見ることはできませんでした。この日の盛大な結婚式と披露宴に参加できなかったのがかわいそう。
明治神宮の別社での神前結婚式の後、宴会場で披露宴。上司の挨拶で始まり、友人のスピーチが続くオーソドックス披露宴でした。
親戚の席には新郎の従姉妹(私の娘たち)のほか、お母さんの兄夫婦もいました。奥さんは韓国人で、このとき初めてお会いしました。
私たち家族が長らく韓国に住んでいた話などをきっかけに、韓国の話で盛り上がりました。
韓国にとって、日韓併合を決めた伊藤博文(初代韓国統監)は仇敵。博文を暗殺した独立運動家の安重根(アン・ジュングン)は国家的英雄です。
もちろん、そんなことは話題にしませんでしたが…。
私の4人の娘のうち、2人は国際結婚。日本がどんどん外国人との「共生社会」になってきたことを実感しました。
兄の思い出
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