犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

【紹介】李栄薫編『反日種族主義との闘争』

2020-05-19 23:27:52 | 近現代史
 昨年、韓国と日本でベストセラーになった『反日種族主義』の続編が、韓国で発刊されたそうです。

 日本語翻訳版の準備も急ピッチで進んでいると思われますが、早く内容を知りたいという人のために、韓国大手出版社教保文庫のオンラインサイトに載っている情報(リンク)を、翻訳紹介します。

 発刊日は5月6日。奇しくもその翌日、元慰安婦李容洙が慰安婦支援団体の正義記憶連帯を批判する記者会見を行い、韓国政界、マスコミに大きな波紋を呼びました。まことに時宜を得た出版といえましょう。

『反日種族主義との闘争-韓国人の中世的幻想と狂信を撃破する

【著者】
李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大学教授、李承晩学堂校長
金洛年(キム・ナクニョン)東京大学大学院卒、東国大教授、落星垈経済研究所長
車明洙(チャ・ミョンス)英国Warwick大大学院卒、嶺南大教授
金容三(キム・ヨンサム)慶南大大学院卒、元『月刊朝鮮』記者、李承晩学堂教師
朱益鍾(チュ・イクジョン)ソウル大大学院卒、李承晩学堂教師
鄭安基(チョン・アンギ)京都大学大学院卒、東亜大特別研究員
李宇衍(イ・ウヨン)成均館大大学院卒、落星垈経済研究所研究員
朴商厚(パク・サンフ)元MBC北京特派員、『月刊朝鮮』コラムニスト

【目次】

はじめに

プロローグ:幻の国(李栄薫)

第1編 日本軍慰安婦(李栄薫)
01 慰安婦強制連行説の再批判
02 慰安婦運動の暴力的心性
03 彼らは果たして手ぶらで帰って来たのか

第2編 戦時動員
04 日本に行ったらすべて強制動員か(李宇衍)
05 日本での労働、報酬そして日常(李宇衍)
06 働いても賃金をもらえなかったという嘘(李宇衍)
07 強制動員賠償を請求した原告たちの行跡(朱益鍾)
08 黍(きび)で作った家-最高裁判決(朱益鍾)
09 陸軍特別志願兵制の本音と建前(鄭安基)
10 学徒志願兵の「時代的奮闘」だって? (鄭安基)

第3編 独島(李栄薫)
11 幻の島
12 于山島の消滅
13 石島=独島説はこじつけ
14 独島編入と独島密約

第4編土地・林野調査
15 土地調査事業のときに虐殺があったって? (朱益鍾)
16 土地収奪論にあらためて論駁する(李栄薫)
17 事実と正反対の林野収奪論(李宇衍)

第5編 植民地近代化
18 韓国史における近代化はどのようにして始まったか (李栄薫)
19 高宗の習慣性播遷と国家意識(金容三)
20 植民地近代化、西欧文明の拡散は大きな枠組みで見るべき(金洛年)
21 制度と政策を通じた収奪、変形された収奪論(金洛年)
22 『日帝種族主義』の不合理な統計解釈(金洛年)
23 朝鮮人の開発なき植民地開発?(朱益鍾)
24 日帝時代の生活水準の変動(車明洙)
25 われわれが「抗日戦争」で解放されたって?(金容三)

〈特別寄稿〉捏造された中国の反日感情(朴商厚)

エピローグ:悪しき風俗、浅薄な文化、国家危機(李栄薫)


【本の紹介】

幻の国、大韓民国の悪しき風俗、浅薄な文化、国家危機を直撃した正しい歴史書!

 2019年7月、韓国人の誤った歴史認識を叱った『反日種族主義』が出版され、ベストセラーとなった。衝撃を受けた左翼の歴史学界では、本を批判するシンポジウムを4回も開催した。2020年の春までに、5冊の批判書が出た。そこには憤怒と罵倒だけでは足りないと思ったか、「歴史否定罪」で処罰すべきだという主張まで行われた。『反日種族主義』の李栄薫チームは、この批判に対する反論をまとめ、修正・補完して、もう一冊の本を出した。『反日種族主義との闘い』である。反日種族主義者たちの批判を一つずつ撃破するという意味の書名から明らかなように、著者たちはあらためて日本軍慰安婦、強制動員、独島、植民地収奪論、韓国の近代化など、あらゆる問題の根底に潜む浅薄な文化を、一つ一つ撃破する。本書には、前著の6人の著者のほかに、新たに車明洙(チャ・ミョンス、嶺南大教授、経済史)と朴商厚(バクサンフ、フリージャーナリスト、元MBC報道局国際部長)2人が著者として加わった。

 2019年の『反日種族主義』は大きな反響を呼んだ。いくつかの偶然が重なったとはいえ、基本的に多くの韓国人がこの本を通じて解放と自由の大きな喜びを味わうことができたからだと著者たちは言う。「これ以上、幻想的・狂信的種族主義によって外交と通商を損なうことはできない。そんな低レベルの知性をもって、先進的な国民統合を実現することはできない。自由で、寛容で、互恵的な国内・国際社会を建設していかなければならない」というのが『反日種族主義』の対国民メッセージであったのに対し、今回の『反日種族主義との闘争』は、前著について著者たちに浴びせられた批判を一つ一つ論破する形を取った。日本軍慰安婦、戦時動員、独島、土地林野収奪論、植民地近代化論などについて、あらためて精密な主張を展開した。著者たちの論理展開のプロセスは、非常にエキサイティングである。異次元の調査の深さ、論理の明快さ、そして事実の力。著者たちは、本書で、歴史がいかにして少しずつ進歩していくかを、「事実が勝利するVeritas vincit!」の叫びとともに刻む。

【出版社による書評】

反日種族主義者の批判を痛烈に撃破する

 慰安婦、戦時動員、独島、土地林野収奪、植民地近代化という5つのテーマに渡って、批判を要約、引用紹介し、それに対して著者たちが反論を展開する構成で書かれている。この本には、5部25編、プロローグ、エピローグ、特別寄稿3編の計28編の文章が収められている。

 「プロローグ」で代表著者の李栄薫は、韓国人の反日種族主義と貨幣の表裏をなすのが親中事大主義だと言うが、これは一つの文化的遺伝子として複製・増殖され、今回のコロナ事態で赤裸々に顕われたように見える。しかし、李栄薫は、英国に端を発した自由と通商の理念は大西洋、太平洋を渡って韓国に達しており、前作『反日種族主義』が相当な好評を博したことから、結局は「事実が勝利する」だろうと予見する。

 第1編「日本軍慰安婦」では、慰安婦強制連行説を再批判し、慰安婦運動家の暴力的心性を批判し、慰安婦の収入問題を綿密に検討する。慰安婦は本人の意思に反する人身売買を通じて作られたが、戸主の同意といった合法の形を取ったため、当時、犯罪として処罰されなかったことから説き起こし、結局、慰安婦とは、日本政府、募集業者、慰安婦の家族や親戚という三者の合作であったと主張する。続いて、初等学生(小学生)にも性奴隷説を教え、韓国内の慰安婦には目をつぶる慰安婦運動の暴力的心性も指摘する。合わせて、インフレのために慰安婦の貯金がすべて紙切れになったという主張は、大東亜共栄圏の通貨制度をよく知らないところから出てくる話であり、運よくひと財産作って戦争中に帰国した慰安婦もおり、そうでない慰安婦もいた、ということを指摘する。

 第2編の「戦時動員」では、労務動員と「徴用」賠償判決、軍事動員問題を扱う。日本の政策的な労務動員以外に、はるかに大規模の自由渡日があり、政策動員は強制性と自発性が入り混じったもので、賃金はきちんと支給されていたことを示す。また、「徴用」賠償訴訟を提起した原告らは、自由意思で日本製鉄に就職しており、作業配置、賃金支払い、寮生活などを見ると、日本製鉄が朝鮮人労務者を組織的に欺罔したとはいえないと主張する。そして韓国最高裁の「徴用」賠償判決は、それを構成する7つの論理の中に、まともに成立するものが一つもない、でたらめな判決であることを論ずる。一方、陸軍特別志願兵は、たんに日本帝国のための弾よけにされたのではなく、朝鮮人参政権などの諸般の権利を伸ばしていこうとする「協力の布石」でもあったと主張する。

 第3編「独島」では、朝鮮王朝と大韓帝国がともに独島を領土と認知していなかったことを示し、大韓民国が独島をどのように扱ってきたのかを解明する。海洋と通商に無関心な朝鮮王朝は、鬱陵島とは別に、それに匹敵する大きさの于山島が存在していると考えており、独島を探査した安龍福事件の後は、于山島が日本の言う松島であるとまで勘違いしていたことを示す。また、朝鮮の地理学が発達し、開港後、日本の地理書を導入して以来、大韓帝国政府は、鬱陵島に付属する竹島を、大韓帝国の東端と見ており、日本の独島編入後も、于山島を奪われたとは考えていなかったなど、結局、独島の存在を認知していなかったことを論証する。一方、李承晩大統領が独島を領土に編入した後、朴正煕政権の時、独島を静かに領有することで日本政府と密約を結び、それを遵守してきたが、金泳三政権の時にその密約を破棄し、葛藤を助長してきたことを示す。

 第4編「土地林野調査」では、土地調査事業時の虐殺の主張を検討し、土地収奪説と林野収奪説に論駁する。まず、ある人が、サムチョク郡の林野調査で、日本の憲兵が住民を虐殺したと主張したが、それが捏造されたものであることを示す。土地収奪説に関しては、朝鮮王朝時代の複雑な所有構造のため、土地調査事業のときに国有地紛争が多数発生したが、日帝が民有地収奪と国有地の創出を目指して事業を行っていたわけではないことを証明する。そして林野調査事業とその後続措置によって、南韓地域の場合、国有林が畸形的に小さな所有構造が作成され、慎鋪厦(シン・ヨンハ)の林野収奪論は、史料と研究書をろくに検討しておらず、事実と正反対であることを主張する。

 第5編「植民地近代化」では、韓国近代化の始まり、高宗の評価、植民地近代化の定義と収奪論、植民地開発への朝鮮人の参加、植民地期の生活水準、韓国の解放などを扱う。大多数の研究者が、韓国の近代がいつ出発したかという点について沈黙し、日本の植民地時代を収奪抑圧史としてのみ記述してきた。本書では、日帝のの民事令と刑事令により、個人の人格権と財産権を保障し(近代民法)、罪刑法定主義、一事不再理、証拠主義などに基づいた司法制度が成立したこと(近代刑法)をもって、近代の出発と論ずる。また、反日種族主義者がよく高宗を開明抗日君主と美化するが、彼は危機のたびにたえず強大国の公使館に逃げ込もうとした、「君主国家」の意志のない人物であることを示す。また、植民地近代化とは、西欧近代文明と制度が日本の支配を通じて広がったものであることを説明する。また、ある者が「略奪」はなかったが、「制度」と「政策」を通じた収奪があったと言っていることに対しては、水利組合事業の例を挙げ、そのような収奪は実証されていないことを示す。朝鮮人が植民地開発から疎外されていたという、「開発なき開発」論については、その主唱者の研究結果をそのまま受け入れると、朝鮮人が植民地開発の利益を享受したことが証明されると反論する。そして、1人当たりの生産、身長と体重、死亡率、実質賃金などの諸指標を見ると、日帝下の生活水準の改善が明らかだという経済史研究の最新の成果も紹介する。

 特別寄稿文では、日本の侵略で、中国共産化の機会をつかんだ毛沢東は反日主義をとらなかったのに、江沢民は反日主義を助長したところから見て、反日主義とは、政治的な目的で作られるものであると主張する。

 エピローグでは、韓国の危機を生んだ悪しき風俗と浅薄な文化を叱る。金を稼ぎに日本に行ったのに、強制連行され、賃金ももらえなかったと言っている例を挙げ、蔓延する嘘の文化は国家の危機を招くと警告する。

強制か、自発かの二択ではすまない戦時動員の複雑さ

 前作に続き、本書でも、懸案の戦時労務動員問題を大きく扱っている。朴慶植教授が「強制連行」という用語を使って以来、労務動員の研究者は、しばしば、日本が朝鮮人労務者を「暴力的に連行」し、これは「反人道的戦争犯罪」であったと糾弾する。『反日種族主義』では、この「強制連行」説を批判する立場から、募集と官斡旋で動員に応じた朝鮮人の自発性を強調した。これに対して『反日種族主義』の批判者たちは、拉致のような手段を使って朝鮮人労務者を動員したという日本人官吏の陳述があるではないかと反論した。

 筆者らは、戦時動員に強制性があることを否定しない。本書で紹介したように、総督府の官吏が朝鮮農民に募集と官斡旋に応じることを強く勧め、結局、農民がそれを受諾するというやり方だった。特に朝鮮人が忌避していた炭鉱夫の動員で、そのような方法が行われた。一方、「徴用」賠償訴訟の原告たちのケースは、自発性がより顕著だった。動員先が工場や製鉄所だったからであるが、原告たちは5:1の競争を勝ち抜くために、「コネ」も動員して募集に応じた。

 このように、労務動員は朝鮮人労務者が官憲の強い勧誘と懐柔にほだされて募集に応じたものであり、そこには自発性と強制性が混じり合っていた。日帝末期の労務動員のこうした複雑さを認識しようというのが、著者たちの立場である。

独島問題に関する本格的な照明

 本書のもう一つの特徴は、独島問題を本格的に扱ったことだ。前作『反日種族主義』で、独島のパートは1章の24ページだったが、本書では、4章77ページに達している。

 『反日種族主義』に対する批判者たちは、朝鮮王朝が独島を領有したことが、17世紀末の安龍福事件後に確認されると主張する。 「東国文献備考」(1770)や「萬機要覽」(1808)の「于山は倭が言う松島」という叙述がその証拠だとする。しかし、朝鮮王朝は「倭が言う松島」である于山島が実際にどこにあるのか、大きさや状態がどのようなものなのかを知らず、知ろうともしなかった。ただ鬱陵島と同じ大きさのもう一つの島が東海のどこかにあるが、それを日本人たちが松島と呼んでいると述べただけだ。これは于山島が存在するということへの確信が強まったにすぎず、その于山島を領土として把握したものではなかった。

 批判者たちは、大韓帝国勅令41号や、日本の独島編入への対応などを挙げて、大韓帝国も独島を領土と認知したと主張する。しかし、大韓帝国政府が出した地理書で、大韓帝国国土の東端は、鬱陵島に付属する竹島であり、独島ではなかった。また、「増補文献備考」(1908)も、鬱島郡の一つの島として于山島を認知したが、独島が日本に編入されたことを認知した後なので、この于山島は独島ではありえない。批判者たちは「増補文献備考」のこの叙述を日本が奪った独島に対する領土意識を表現したものだと強弁するが、彼らの言う通りなら、「日本は独島(于山島)領有を主張しているが、大韓帝国の土地だ」という記述が「増補文献備考」に出て来なければならない。大韓帝国が滅びるときになってもまだ、于山島は、どこにあるのかも、大きさがどのくらいなのかもわからない、幻の島に過ぎなかった。

 『反日種族主義』と本書『反日種族主義との闘争』の中心的な論旨は、朝鮮王朝と大韓帝国が独島を領土として認知していなかったということだ。日本が太政官文書で独島を韓国領土として見ていたかどうかは、まったく重要ではない。領土の第一要件は、当該国家が領土に認知することではないか。

 だからといって、独島は日本の領土なので返そうということではまったくない。独島は、李承晩政府が韓国の領土に編入した。朴正煕政府と全斗煥・盧泰愚政府がしたように、独島をめぐる韓日対立を静かにしっかり管理していこうというのだ。独島が韓国の土地であることを日本が認めていないと抗議し、騒ぎ立てれば、竹島がどこにあるのか、その存在も知らなかった日本人たちが、竹島が日本の土地であることを知るようになり、実際に紛争が起こる。日本が「国防白書」などに竹島が自分の領土だと記述したとしても、韓国の独島領有に何の変化もない。独島問題を目立たせ、日本との対立を助長し、激化させる合理的な理由はない、というのが李栄薫教授の立場である。

韓国知識社会の自省を促す

 2019年7月、著者たち(李承晩学堂)は『反日種族主義』を出して、韓国知識社会の真剣な検討を望んだ。しかし、その本に対する韓国の大学とメディアなど、知識社会の反応は、一言で「卑怯で悪」というものだった。大学とメディアに籍を置く多くの「知識人」が、この本に対して示した最初の反応は、沈黙だった。この社会の知識人であれば、当然取り上げ、コメントすべきにもかかわらず、彼らは『反日種族主義』に完全に沈黙した。7月の一か月間、新聞と放送のいずれの既成メディアも、この本を取り上げなかった。

 そうこうするうちに、前青瓦台民政首席の曺国(チョ・グク)がフェイスブックで本の著者たちを「附逆売国親日派」と激しく誹謗した後になって初めて、この本を取り上げ始めた。その中には、この本をまじめに検討しようという提案もあったが、ほとんどは厳しい批判であった。李栄薫教授を、日帝のために命を捧げた人間魚雷回天だといってと嘲弄した社会学者もおり、筆者たちはこの本で「自ら学問的命脈を絶った」と極言した法学教授もいた。ある者は筆者たちを「日本の手先」という意味の「附倭奴」と呼んだ。筆者たちが日帝侵略の歴史を否定しているといって、特別法を作ってホロコースト否定罪のような罪で処罰すべきだという者も大勢現れ、与党傘下の政策機関は、法案まで作成した。

 被害者の証言を否定したという非難もあった。しかし、証言だけで歴史学は成立しない。証言は、ほかの証言や文書資料など、さまざまな資料で検証されなければならない。被害者の証言を無条件に正しいということはできない。いわゆる「徴用」賠償訴訟原告4人は、給与をもらえなかったと証言したが、彼らの中で誰一人として給与をきちんともらえなかった人はいなかったことが、資料で確認されているではないか。また、批判者たちは、攻撃に汲々とするあまり、李栄薫教授ら筆者たちが、言ってもいないことをあげつらって批判した。『反日種族主義』という本のどこに慰安婦が自発的に行ったなどと書いてあったというのか。他人が何を言ったのか聞こうともせずに罵るようなものだ。

 歴史書の内容が間違っているなら、その事実を指摘すればいいものを、「附逆売国親日派」だとか、「附倭奴」だとか、歴史否定罪で処罰しろなどというのは、いったいどういうことか。二千年前の焚書坑儒を再現したいのか。まさに「悪」としか言いようがない韓国の知識社会の浅薄な素顔である。

 本書『反日種族主義との闘争』は、前作『反日種族主義』よりも真摯な学術書だ。批判の主な論点を選んで、一つ一つ論駁した本である。したがって、著者たちは、「歴史運動集団でも学者でもいい。この本に書かれているテーマについて、制限を設けずに歴史討論をしよう。そうすれば歴史の真実にさらに近づいていくだろう」ということを、本書を通じて強く訴えている。

【抜粋】李栄薫編『反日種族主義との闘争』

〈参考〉
李栄薫『反日種族主義』

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