一昨日の記事で,日本語の「ダイヤ」が韓国で「間抜けな発音」と言われていることをご紹介しました。「モンド」を省略したことが問題とされているのですが,じゃ,「ダイヤモンド」ならばいいのか。
diamondは,英語ではdia-mondまたはdi-a-mondで,2または3音節。これを日本語ではダ・イ・ヤ・モ・ン・ドと,6音節にして日本語の中にとりいれました。
韓国語ではどうかというと,「ia」という二重母音がなく,またndという二重末子音もないので,ダ・イ・ア・モン・ドゥと5音節(ハングル5文字)になります。いずれにしても,英語の原音を自国語の音韻に合わせて変形させたうえでとりいれているわけです。
ところで,ハワイアンミュージックの名曲に「カイマナヒラ」というのがあるそうな。そして,このカイマナヒラは,
Diamond Hill(Diamond Head)
をハワイ語式に発音したものなのだそうです!
マレーポリネシア語の一つであるハワイ語は,母音がアイウエオの5つで日本語と同じです。
一方,子音は,
h,k,l,m,n,p,wと声門閉鎖音
の計8個しかない。子音も母音も合わせて,全部で13の音素で構成されているという,きわめて音韻のシンプルな言語なのですね。日本語のサ行,タ行がなく,濁音(ガ,ザ,ダ,バ)もなく,促音(ッ),拗音(ャ,ュ,ョ)もない。言語学にくわしい知人によれば,「t」という音価をもたない言語はきわめて珍しいそうです。
こういう言語でどんなことが起こるかというと,外来語が著しい変形を受けること。
「Diamond Hill」→「カイマナヒラ」では,
「Hill」→「ヒラ」
はいいとして,
「Diamond」→「カイマナ」
がすごい。/d/という音素がないので,/k/で代用し,/nd/は/na/になった。
このような子音の少なさは,ハワイ語が属するマレーポリネシア語(サモア語,ツバル語,タヒチ語,マオリ語,トンガ語)の共通点だそうです。
diamondは,英語ではdia-mondまたはdi-a-mondで,2または3音節。これを日本語ではダ・イ・ヤ・モ・ン・ドと,6音節にして日本語の中にとりいれました。
韓国語ではどうかというと,「ia」という二重母音がなく,またndという二重末子音もないので,ダ・イ・ア・モン・ドゥと5音節(ハングル5文字)になります。いずれにしても,英語の原音を自国語の音韻に合わせて変形させたうえでとりいれているわけです。
ところで,ハワイアンミュージックの名曲に「カイマナヒラ」というのがあるそうな。そして,このカイマナヒラは,
Diamond Hill(Diamond Head)
をハワイ語式に発音したものなのだそうです!
マレーポリネシア語の一つであるハワイ語は,母音がアイウエオの5つで日本語と同じです。
一方,子音は,
h,k,l,m,n,p,wと声門閉鎖音
の計8個しかない。子音も母音も合わせて,全部で13の音素で構成されているという,きわめて音韻のシンプルな言語なのですね。日本語のサ行,タ行がなく,濁音(ガ,ザ,ダ,バ)もなく,促音(ッ),拗音(ャ,ュ,ョ)もない。言語学にくわしい知人によれば,「t」という音価をもたない言語はきわめて珍しいそうです。
こういう言語でどんなことが起こるかというと,外来語が著しい変形を受けること。
「Diamond Hill」→「カイマナヒラ」では,
「Hill」→「ヒラ」
はいいとして,
「Diamond」→「カイマナ」
がすごい。/d/という音素がないので,/k/で代用し,/nd/は/na/になった。
このような子音の少なさは,ハワイ語が属するマレーポリネシア語(サモア語,ツバル語,タヒチ語,マオリ語,トンガ語)の共通点だそうです。
ところでダイヤモンドで思い出しました。カットグラスの老人語に「ギヤマン」という外来語があるのですが、語源はオランダ語でダイヤモンドを意味する「diamant」からきてるのだそうです。dをgと聞き間違えるなんてめずらしいなと思って記憶していました。
日本語: 「ダ」イヤモント→「ギ」ヤマン
歯茎音→軟口蓋音という受容の仕方はハワイ語も日本語も同じですね。
ウィキを見ましたらハワイ語には母音の長短の区別はあるそうです。
あと、nやlという歯茎音はあるのに、同じ場所から発音される破裂音tと摩擦音sが無く、逆に声門から出る音に摩擦音と閉鎖音があるのもおもしろいですね。
オランダ語はわかりませんが,語頭は「ディ」かもしれませんね。
ディ→ギならわかるような気がします。
「ディ」→「ギ」は他に同じような例は聞いたことはありませんが、聞いた印象としてはありえるかもですね。さらに舌を後退させた「ジ」→「ギ」はあらゆる言語で確認されてますが。「ダイ」→「ギ」になるとかなり難しそう。
やはり金田一春彦の「日本語」だったと思いますが、ハワイ語でクリスマスが「カリキマカ」。(単独の子音に日本語では「ウ」の音を補うのにハワイ語では「ア」の音を補うことが多いとか)
米国語を母語にする人が聞いたら五十歩百歩だろうとか書いてたのが印象的でした。
ウィキペディアのウィキは,ハワイ語の「ウィキウィキ(早く早く)」から来たとのこと。
韓国語の「パッリパッリ」ですね。
北杜夫「船乗りクプクプの冒険」の「クプクプ」は同じオーストロネシア語族のインドネシア語で,「チョウ」のこと。
チョウチョも畳語っぽいから,別にオーロトロネシア語の特徴というわけでもないか。
あと、日韓お互いにその間抜けな発音をあげつらっているいい例に「マッカーサー」と「맥아더」があります。知り合いのカナダ人の判定によりますと、双方かなりいい勝負だそうです(どっちもひどい^^)。
ボゴキンはバーガーキング
なお,オランウータンは,オランが人で,ウータンが森。
森の人というインドネシア語です。