犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

竹夫人

2008-07-17 04:50:00 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 大阪出張から戻ってくると,新しいエアコンがついていた。

 この一週間,エアコンなしの生活で,子どもも犬もぐったりしていました。

 でも,考えてみれば私が子どものころ,家にエアコンなんてなかった。まあ,昔より今のほうが暑さが厳しいのかもしれません。地球の温暖化というよりは,エアコンの普及にともなう人工的な暑さ。家々のエアコン外機から吹き出す熱風が気温を上昇させている。悪循環です。

 久しぶりに2台の扇風機をフル稼働させました。けっこう効くもんですね,扇風機。その昔,人々が団扇ですずんでいた時代に,「文明の利器」扇風機の登場は,さぞ人々を感動させたことでしょう。私はその感動は知りませんが,クーラー(昔はエアコンとは言わなかった気がする)の感動は知っています。

 私の生まれ育った小さい街のクーラー設置第一号は,銀行でした。夏の昼間,銀行は涼みに来る人々で混雑していた。「どういうご用件でしょうか」と声のかける臨時行員が雇われたほどです。

 自宅にクーラーがついたのは中学生になってから。



 韓国のどこかの博物館で見たのですが,昔,寝苦しい夜を涼しく過ごすための道具があったそうです。

 チュクプイン。漢字で書くと「竹夫人」。

 調べてみると,日本にもあったようです。竹で編んだ,等身大の筒のようなもの。これを抱えて寝ると,涼しいのだそうです。

 でも竹はもともと熱帯の植物で,韓国では南の暖かい地方でしか育たないはずだから,おそらく東南アジアか,中国南部から伝わったものでしょう。

「竹夫人」という名前が面白いですが,「夫人」だから男性専用かな。儒教社会ですから,男性だけが使うことを許されていたのかもしれません。

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2 コメント

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Unknown (o-tsuka)
2008-07-18 15:50:40
大阪も暑いですよね……

70年代の『ド根性ガエル』というアニメで、
銀行に涼みに行くという会がありましたよ。
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大阪の暑さのほうが (犬鍋)
2008-07-19 12:54:46
不快なのはなぜだろう。

湿度が高いんでしょうか。

〉70年代の『ド根性ガエル』

私は見ていませんでした。

わが街では,銀行について二番目に文房具屋さん,三番目に本屋さんにクーラーが導入され,夏の賑わいを見せていました。
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