写真:始球式で愛犬とハイタッチ(スポニチより)
ドジャースの大谷翔平選手が、MLB史上6人目となる40-40(40本塁打、40盗塁)を達成した5日後の28日、さらに記録を伸ばし、MLB2人目の42-42を達成しました。
40-40とか、42-42がどれほどすごい記録なのかよくわかりませんが、その達成の仕方がすごかったのは素人でもわかります。
まず40-40。
39本塁打、39盗塁で迎えた8月22日のレイズ戦、大谷選手はまず4回、内野安打で出塁し、二塁盗塁に成功、40盗塁としました。メジャーでの40盗塁は、イチローに次ぐ2人目。
そして3対3の同点で迎えた9回、2死満塁で大谷選手は満塁サヨナラホームランを放ってチームを勝利に導くとともに、自身の40-40を達成したのでした。
40-40はメジャー6人目ですが、40本塁打と40盗塁を同じ日に決めた選手は初めて。
しかも、この試合は今シーズン129試合目で、これは147試合目に決めたソリアーノ(2006年)を大幅に上回るスピード達成。
なお、意外なことですが「サヨナラホームラン」は、大谷選手のキャリアで初めてとのことです。
40本塁打40盗塁という大記録を同日に達成し、しかも満塁サヨナラホームランとは…。
まさにミラクルです。
そして42-42。
41本塁打、40盗塁で迎えた28日のオリオールズ戦は、今季2度目となった大谷の「ボブルヘッドデー」。球場への先着4万人に、大谷が愛犬デコピンを抱いた首振り人形が配られるというので、球場には数時間前から大行列ができ、球場は満員御礼(5万3千人)。
そして始球式は、愛犬のデコピンが務めました。
デコピンはマウンド、キャッチャーは大谷。大谷がサインを送ると、デコピンはマウンド上のボールをくわえて、ホームに疾走。見事にストレートのストライクを決めました。
デコピンは「コーイケルホンディエ」という犬種でオランダの狩猟犬。とても頭のいい犬種だそうですが、大観衆の前で大役を果たすために、かなりの訓練をしたんでしょう。別名を「ダッチ・ディーコイ・スパニエル」といい、「デコピン」という名は「ディーコイ」に由来すると思われます。
そして迎えた一回の裏、先頭打者の大谷は第一打席であっさりと42号本塁打を決め、3回の第2打席ではヒットで出塁後、三塁への盗塁を決めて、41個目の盗塁をマーク。
5回は、無死一塁の場面で一塁ゴロながらゲッツーくずれで出塁。その後二塁への盗塁を決め、盗塁を42として、42-42を達成。メジャー2人目の大記録。
40-40につづく同日達成です。
大谷とデコピンのボブルヘッド人形は、普通バージョンと少数のゴールドバージョンがあり、試合直後には早くもオークションに出品されて、普通バージョンは20万円、ゴールドバージョンは240万円の値がついたそうです。
大谷選手には、いつも驚かされます。
昨年7月、エンゼルス時代には、ダブルヘッダーの第一試合に先発して1安打完封(自身初)、続く第二試合にDHとして出場し、2打席連続ホームランという離れ技をやってのけました。
大谷翔平と堀内恒夫の快記録
その年の春に行われたWBCでは、決勝の日米戦で、9回の裏にクローザーとしてマウンドに立ちました。先頭打者を四球で歩かせますが、次のベッツ(現在のドジャースの同僚)をダブルプレーに打ち取り2アウト。
迎えたのは、エンゼルスの同僚でMLB最高の打者といわれたトラウト。大谷は見事に空振り三振に打ち取って、日本の優勝を決めました。
WBC、日米の頂上決戦
そういえば大谷は投手なのでした。
昨年、腕の手術を受け、今年は「リハビリ中」。そんな中でDHとして打者に専念し、40-40、42-42という大記録を達成したというのはすごすぎる。
しかも今年はドジャースに移籍の最初の年、10年1千億円という大型契約が騒がれました。韓国で行われたMLB開幕戦で真美子さんとの結婚を発表、その直後には、通訳水原一平氏による巨額の賭博・窃盗事件が発覚…。
普通ならメンタルが壊れても不思議ではない。
天性の素質に加え、人一倍努力した賜物だと思いますが、さまざまな偶然で彼のために「大舞台」が用意され、期待に応えて達成してしまう…。
これがスーパースターたる所以なのでしょう。
開幕から独走状態だったドジャースは、故障者続出で失速、ダイアモンドバックスとパドレスの猛追を受けています。
リーグ優勝を決める試合で大谷が前人未到の50-50を同日達成とか、ワールドシリーズの最終戦で「クローザー」として優勝を決めるなんてことが、ひょっとして起こるんじゃないかなんて期待してしまいます。
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