犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ミャンマーの家族事情

2015-03-04 23:42:21 | ミャンマー

「娘さんが決めたアパートは、家賃いくらですか」

  ミャンマー語の授業の後、先生と日本語での会話です。

 「管理費込みで9万5千円です」

 「高い! 私たちが借りているところは3万5千円です」


 今、先生はミャンマーから呼び寄せた息子との二人暮らし。

「それじゃ、お風呂がないのでは?」

「ありますよ。田舎ですから」


 狭いけれどもロフト形式の小部屋があって、二人で暮らすのに不自由はないとのこと。

「大学から遠いので、引っ越そうかと思ってるんです」

 先生は今、東京大学の博士課程で、キャンパスは駒場。千葉の奥地から通うのは遠いし、、学割とは言え通学費もばかにならない。

 去年から同居している息子は、日本橋の天ぷら屋さんでアルバイトをして、それなりに稼いでいるけれど、母親があと1年で帰国し、そのあと一人で残るために、貯蓄にいそしんでいるらしい。

 今は、母親の家族帯同ビザがありますが、一人になったら就学ビザをとらなければならない。日本語学校または専門学校に入るためには70万円ぐらいのお金が必要です。

「娘さんの家賃は、出してあげるんですか」

「まさか。自分で払わせますよ。でも、四女もいっしょに住みたいと言っているから、その分は出してやらないとね」


「日本は、結婚してから、子どもたちに援助しないんですか」


「しないですよ」


「えらいですね、日本の子どもたちは。ミャンマーじゃ、結婚してからもしばらくは親がお金を出すのが普通です。若い二人がもらう給料じゃ暮らせないから」


「そりゃ大変ですね、親が」


 親の援助がないと暮らせないんなら、結婚するな、って言いたいところだけれど、お国柄はいろいろのようで。

 親が甘いのか、家族の絆が強いというべきか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大阪転勤 | トップ | 送別会 1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ミャンマー」カテゴリの最新記事