電力消費量がピークを迎える夏に、電力供給が追いつかない恐れあり、ということで、この夏は節電におおわらわでした。暑さも峠を越えつつあり、計画停電はなんとか避けられそうです。
そんな中、地震があったわけでもない韓国で、大規模停電があったというニュースが飛び込んできて、びっくりしました。
ソウルなど、事務所や一般家庭の162万戸が予告なしに停電、信号が消えたり、ATMが使えなくなったり、エレベーターに閉じ込められた人が続出するなど大混乱に陥ったようです。
原因は、電力消費量の多い期間が過ぎたために各地の発電所が整備期間に入り、供給電力が減ったこと。
これに対する国民の怒りが大きく、韓国電力を訪れた李明博大統領の怒るまいことか。
朝鮮日報(→リンク)によれば…
李明博大統領は16日に韓国電力本社を訪問し、前日に発生した大規模停電をめぐり役員や担当者を厳しく叱責した。
李大統領「あなたたちは公企業に勤めて最高の待遇を享受しているのに、このような形で電気をストップするとはどういうことか」「政府も国民に対し頭を下げなければならない。本当に恥ずかしく、申し訳ない状況を招いた」
キム・ウギョム副社長「計画停電を行う場合、事前に国民に知らせることを義務付ける規定はない」
李大統領「韓電の担当者には責任がないのか。規定にそのようなものはないのか」「だからといって、勝手に電気をストップさせてもよいのか」
担当者「計画停電を知らせる街頭での案内を事前に複数の地域で行った」
李大統領「どこでやったのか。確認したのか」
担当者「全体的には確認できていない」
李大統領「これほど大きな問題が発生したのに、確認もせず今この場にいるのか」
李大統領「皆さんはあまりにもレベルが低い。まさに後進国レベルだ」「電気を止めなければならない状況の場合、止めてもさほど問題のない場所を選ぶべきだ。病院、エレベーター、中小企業の電力供給までもストップし、工場を休ませるつもりか。だから国民は怒りが収まらないのだ」「あなたたちは高い給料をもらってよい暮らしをしているから、電気の使用量が増えれば止めればよいと安易に考えているだけではないか」
李大統領「皆さんは、自分たちがしたことは国全体の電力供給ストップを回避し、より大きな被害の発生を防いだと考えているようだが、そのように安易な考えを持って公企業で働いているから、国民は不信感を持つのだ」「(異常な残暑に備えて)気象庁に電話の1本でもしたのか。中小企業は顧客中心の経営を行っているが、公企業で働いている人間たちは最高の待遇を受けながら、このような事態を招いたのだ」
李大統領「このような話をしている自分自身が恥ずかしい。今回のようなミスを招いたことについて政府は国民に恥ずかしく、申し開きができない」「皆さん一人一人が責任を痛感し、恥を思い知らなければならない」「このように異常な暑さが続く中、まともに仕事もせず勝手に電気をストップさせるという安易な考え方そのものが、私は非常に不快だ」
いやはや、怒りは収まらないようで。
記事によればソウルの停電は7年ぶり。
私が韓国に赴任した1990年代中盤は、落雷などによる停電がしょっちゅうあって、ワープロやパソコンで作成中の文書はこまめに保存しておく必要がありました。
21世紀に入ってからは、ほとんど停電はなくなった。ソウル市民も今回の事態ではびっくりしたことでしょう。
最新の画像[もっと見る]
-
ベトナム人技能実習生の借金 9時間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 9時間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 9時間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 9時間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 9時間前
-
技能実習生、フィリピンの場合 2日前
-
技能実習生、インドネシアの場合 2日前
-
伊万里市強盗殺人事件③ 5日前
-
縁の下のイミグレ 1週間前
-
アインが見た、碧い空。 1週間前
イェースレチョンダン!
懐かしいですね。ドギュンとかいうスタジオが近くにありましたっけ。
しかし昨日の台風は大変でしたね。