日本の調査捕鯨船に侵入した,暴力的環境保護団体,シーシェパードの船長が逮捕されました。
捕鯨問題は国際的に賛否両論で,あまりよく知らないのですが,ミンク鯨についていえば,絶滅のおそれはないということだし,日本みたいに鯨を食べる習慣のある国には,商業捕鯨を認めてもいいのではないかと思います(歯切れ悪し)。
個人的には,近年でこそ高級料理になっているけれども,小学生のときは月に何回か給食に「鯨の竜田揚げ」が出て,「またか…」という感じで,あまりありがたい食べ物ではありませんでした。今も,安ければ食べるか,という程度。
お隣の韓国は,表向き捕鯨を禁止しているそうですが,10年ほど前,釜山に行ったときは普通に売られていました(食べませんでしたが)。
釜山やウルサンの近海では,ときどき網に鯨(の死体)がかかり,仕方なく高値で取引しているそうです。しかし,とても定期的に網にかかるので,捕っているのではないかと疑っている人も多い(というか,地元では公然の秘密というべきでしょう)。
当局も,ときどき悪質な漁師については処罰している(下の記事参照)ようですが,ある程度の捕鯨は黙認している。新聞報道によれば,昨年のIWCで韓国は,将来の商業捕鯨再開を提議したそうです。
なんで,捕鯨が問題視されるのか。
絶滅の恐れ,
哺乳動物だから,
知能が高いから可哀相…
いろんな理由があるでしょう。最大の理由は,「野生動物だから」なんでしょうね。
牛や豚は増やして食べているから,絶滅の恐れがないけれど,鯨はむやみに捕ると絶滅しちゃう。この調子でいくと,養殖できない魚もすべて保護対象になる可能性があるわけで,マグロなんかも雲行きが怪しい。じゃ養殖すればいいというものの,クジラやマグロを養殖するのは難しい…。
この点,韓国の犬食は胸を張っていい。食用に飼育繁殖させたものを食べているわけで,絶滅のおそれはありませんから。
まあ,人間の歴史なんて,野生動物を絶滅に追い込んだ歴史でもあるわけだし,ある程度やむをえないんじゃないかとも思います。
かつてオーストラリアには巨大なカンガルー,牛ぐらいの大きさの有袋類,体重が180キロもあるダチョウに似た飛べない鳥,巨大トカゲが生息していましたが,それらの大型動物は,今から3万5千年前,この大陸に人類が渡った直後に絶滅したそうです。
そしてアメリカ大陸には,ゾウ,馬,ライオン,チータ,ラクダなどの大型動物に満ちていたそうですが,やはり1万数千年前に,人類がこの大陸に足を踏み入れた直後,すべて絶滅しているそうです。
クジラは広い海に住んでいて,つかまえにくかったので,今日まで生き長らえたにすぎないのでしょう。
韓国が商業用捕鯨再開支持、IWCに捕鯨許容要請へ
〈参考〉
「海のロト」鯨の不法捕獲に苦慮
漁民,出漁期を迎え,網と銛を使った不法捕獲を恣に
本格的な出漁期を迎え,漁民たちの間で海のロトと呼ばれる鯨の不法捕獲が首をもたげている。
浦項(ポハン)海洋警察署は22日,蔚珍郡(ウルチングン)厚浦面(フポミョン)ワンドルチョ近海上で鯨を不法に捕獲・運搬した疑い(水産業法違反)で刺網漁船の船長イム某氏(48歳)と船員パク某氏(65歳)ら3人を検挙し,,調査中であることを明らかにした。
警察によればイム氏らは21日午前10時半ごろ船員3人とともにワンドルチョ近海で鉤漁操業をし,刺網に生け捕りにされた2メートルの長嘴鯨1頭を船上で30片に解体した疑いがかけられている。
イム氏らは鯨を解体後,犯行を隠すために漁船内の甲板の倉庫に鯨を隠して入港しようとしたが,浦項海上警察警備艇の不審検問にかかって露見した。
浦項海上警察はイム氏と船員たちが鯨専門販売業者と共謀したと見て捜査しており,余罪および販売拠点を追及するなどの捜査を行っている。
これに先立ち,去る9日蔚山海洋警察署も,銛などの不法漁具を使って鯨を不法捕獲した疑いでチョ某氏(44歳)ら3人に対し,逮捕令状を申請した。
チョ氏ら3人は8日午前11時40分頃,釜山特別市海雲台区チョンサ浦沖約10マイルの海上を探索していたとき,ミンク鯨1頭を発見,鯨の体に銛を3本打ったあと,発泡スチロール製ブイ3個にしばり,体長5メートルのミンク鯨1頭を不法捕獲した疑いだ。
このように,最近鎮静化していた鯨の不法捕獲が増加しているのは,漁民たちが操業不振で生活に打撃を受けているためだ。
漁民たちは「鯨は大きさにより,最低でも一千万~2千万ウォン,最高一億ウォンを値がつくので,漁民の間では「ロト」のように思われている。そのために漁民たちが捕鯨の誘惑にかられやすい」と語った。
浦項海上警察は「本格的な出漁期を迎え,一部の漁船の不法捕鯨・流通が予想され,疑わしい船舶に対し検問を強化している」と述べた。
(国民日報2007年4月23日)
捕鯨問題は国際的に賛否両論で,あまりよく知らないのですが,ミンク鯨についていえば,絶滅のおそれはないということだし,日本みたいに鯨を食べる習慣のある国には,商業捕鯨を認めてもいいのではないかと思います(歯切れ悪し)。
個人的には,近年でこそ高級料理になっているけれども,小学生のときは月に何回か給食に「鯨の竜田揚げ」が出て,「またか…」という感じで,あまりありがたい食べ物ではありませんでした。今も,安ければ食べるか,という程度。
お隣の韓国は,表向き捕鯨を禁止しているそうですが,10年ほど前,釜山に行ったときは普通に売られていました(食べませんでしたが)。
釜山やウルサンの近海では,ときどき網に鯨(の死体)がかかり,仕方なく高値で取引しているそうです。しかし,とても定期的に網にかかるので,捕っているのではないかと疑っている人も多い(というか,地元では公然の秘密というべきでしょう)。
当局も,ときどき悪質な漁師については処罰している(下の記事参照)ようですが,ある程度の捕鯨は黙認している。新聞報道によれば,昨年のIWCで韓国は,将来の商業捕鯨再開を提議したそうです。
なんで,捕鯨が問題視されるのか。
絶滅の恐れ,
哺乳動物だから,
知能が高いから可哀相…
いろんな理由があるでしょう。最大の理由は,「野生動物だから」なんでしょうね。
牛や豚は増やして食べているから,絶滅の恐れがないけれど,鯨はむやみに捕ると絶滅しちゃう。この調子でいくと,養殖できない魚もすべて保護対象になる可能性があるわけで,マグロなんかも雲行きが怪しい。じゃ養殖すればいいというものの,クジラやマグロを養殖するのは難しい…。
この点,韓国の犬食は胸を張っていい。食用に飼育繁殖させたものを食べているわけで,絶滅のおそれはありませんから。
まあ,人間の歴史なんて,野生動物を絶滅に追い込んだ歴史でもあるわけだし,ある程度やむをえないんじゃないかとも思います。
かつてオーストラリアには巨大なカンガルー,牛ぐらいの大きさの有袋類,体重が180キロもあるダチョウに似た飛べない鳥,巨大トカゲが生息していましたが,それらの大型動物は,今から3万5千年前,この大陸に人類が渡った直後に絶滅したそうです。
そしてアメリカ大陸には,ゾウ,馬,ライオン,チータ,ラクダなどの大型動物に満ちていたそうですが,やはり1万数千年前に,人類がこの大陸に足を踏み入れた直後,すべて絶滅しているそうです。
クジラは広い海に住んでいて,つかまえにくかったので,今日まで生き長らえたにすぎないのでしょう。
韓国が商業用捕鯨再開支持、IWCに捕鯨許容要請へ
〈参考〉
「海のロト」鯨の不法捕獲に苦慮
漁民,出漁期を迎え,網と銛を使った不法捕獲を恣に
本格的な出漁期を迎え,漁民たちの間で海のロトと呼ばれる鯨の不法捕獲が首をもたげている。
浦項(ポハン)海洋警察署は22日,蔚珍郡(ウルチングン)厚浦面(フポミョン)ワンドルチョ近海上で鯨を不法に捕獲・運搬した疑い(水産業法違反)で刺網漁船の船長イム某氏(48歳)と船員パク某氏(65歳)ら3人を検挙し,,調査中であることを明らかにした。
警察によればイム氏らは21日午前10時半ごろ船員3人とともにワンドルチョ近海で鉤漁操業をし,刺網に生け捕りにされた2メートルの長嘴鯨1頭を船上で30片に解体した疑いがかけられている。
イム氏らは鯨を解体後,犯行を隠すために漁船内の甲板の倉庫に鯨を隠して入港しようとしたが,浦項海上警察警備艇の不審検問にかかって露見した。
浦項海上警察はイム氏と船員たちが鯨専門販売業者と共謀したと見て捜査しており,余罪および販売拠点を追及するなどの捜査を行っている。
これに先立ち,去る9日蔚山海洋警察署も,銛などの不法漁具を使って鯨を不法捕獲した疑いでチョ某氏(44歳)ら3人に対し,逮捕令状を申請した。
チョ氏ら3人は8日午前11時40分頃,釜山特別市海雲台区チョンサ浦沖約10マイルの海上を探索していたとき,ミンク鯨1頭を発見,鯨の体に銛を3本打ったあと,発泡スチロール製ブイ3個にしばり,体長5メートルのミンク鯨1頭を不法捕獲した疑いだ。
このように,最近鎮静化していた鯨の不法捕獲が増加しているのは,漁民たちが操業不振で生活に打撃を受けているためだ。
漁民たちは「鯨は大きさにより,最低でも一千万~2千万ウォン,最高一億ウォンを値がつくので,漁民の間では「ロト」のように思われている。そのために漁民たちが捕鯨の誘惑にかられやすい」と語った。
浦項海上警察は「本格的な出漁期を迎え,一部の漁船の不法捕鯨・流通が予想され,疑わしい船舶に対し検問を強化している」と述べた。
(国民日報2007年4月23日)
欧州の日本叩きの相乗りだったのかな?
『道徳では日本より上である』意識がそうさせたのか、欧州にその麗しき姿を見せたかったのかな?(捕鯨が反道徳とは思えないが、コソコソ密捕鯨やっちゃうほうが道徳的ではないがw)
キリスト教信者が多いからかな??
どうなんでしょう?
さらに鯨は,ウルサン,プサンなど一部地域の食文化だったので,そのような地域の利害は軽視されたんじゃないかと思います。
60年代生まれの韓国人に聞いても,クジラを食べたことがある人は一人もいませんでした。(プサン出身者も含め)
商業捕鯨が禁止された80年代は,韓国に地方自治はなかったに等しく,地方の声が中央にあがりにくかったのも一因かもしれません。
また、干物の技術もあったわけで(日本のやり方とは少し違うし、日本と比較したら小規模化もしれませんが)輸送や保管の技術がないとするのは事実誤認でしょう。
それから、商業捕鯨が禁止された80年代ですが、当時から韓国は捕鯨推進国だったはずですが、(一部の市民団体は反対したかもしれませんが、それはどの国にもあることですので)韓国が国として反捕鯨の立場だったとするのも、全くの事実誤認でしょう。
「魚を食べる習慣は沿岸部に限られていて」を書いたとき,イメージしていたのは「刺身」でした。
ソウル出身の40歳前後の複数の人が,刺身は二十歳すぎて初めて食べたと言っていたもんですから。
ただこれは魚を食べる習慣とは関係ないですね。世界屈指の漁業国,ペルーでも生で魚は食べないといいます。
ソウルの場合,漢江があるから輸送に問題はない。
ミョルチ(煮干し)や,イシモチ,タラの干物,塩辛など保存技術も古くからあったんでしょう。
さらにドジョウ,鯰などの淡水魚を食べる習慣も,農村地域に古くから見られたようです。
ということで,
「魚を食べる習慣は沿岸部に限られていて」
は取り下げます。
肉食タブーのあった日本に比べれば,動物性タンパク質を魚に頼ることは傾向は少なかったでしょうが。
クジラについていえば,82年のモラトリアム決議で韓国が反対票を投じていたことを確認しました。
http://www.infosnow.ne.jp/~whale/part2.htm
1.残留水銀濃度とそれが健康に与える影響
2.本当に「調査捕鯨」なのか。堂々と産業用捕獲に出来ないものか。
3.「乱獲」それ自体に対する欧米諸国民の反感の度合いや、鯨に対する愛着を明確に認識する事。
4.国内の鯨肉消費量の推移、在庫量
日本はかなり冷静に見えますけど,反捕鯨国のほうにも冷静さを求めたいですね。