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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

果物

2013-09-10 23:33:07 | ミャンマー

 ミャンマー語で果物のことをアティーと言います。

 ティーは「実がなる」という意味の動詞。そこに動詞を名詞化する働きをもつがついて、果物という集合名詞ができます。

 ティーは樹木を表す名詞に後接して、果物の名称を作ります。

 例えば

マンゴーは、タイェッティー

バナナは、フンガピョーディー(語頭は、hngaという珍しい音節です)

ドリアンは、ドゥーインディー

 ティーは直前に母音がくると有声化してディーになります。

りんごは、パンディー

パパイヤは、ティンボーディー

 うーん、何やら響きが卑猥…。ちなみにティンボーは「船」という意味です。形が船に似てる?

 タイ語でりんごはアッペン。英語のアップルから来た外来語です。ミャンマー語にりんごを表す固有語があるのは、気候的にりんごの栽培が可能で、昔から作られているからでしょうか。

 ココナッツは、オウンディー

 ミャンマー料理を代表する麺類に、オウンノォカウスエーというのがあります。

 カウスエーは(お米の)麺、オウンノォはココナッツミルク。スープにココナッツミルクが入った麺です。

 オウンがヤシを表し、そこにティー(ディー)がつけば、ココナッツ。ノォはミルクの意味です。

 前回、牛をヌワーと言うことを紹介しましたが、ヌワーにノォがつくと、ヌワーノォで牛乳になります。

 ミャンマー語の名詞は、このような複合語が多いので、少数の単語を覚えるだけで、語彙を効率的に増やすことができます。


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2 コメント

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Unknown (トムヤム)
2013-09-16 20:40:29
先日、テレビでミャンマーの特集をしていて、ミャンマー料理が紹介されました。
シャン族の麺料理というものが出てきましたが、タイ料理のクイテッィオそのものでした。
食材の名前もタイ語に近いものもあり、双方で影響し合っていることがわかりますね。
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シャンカウスエー (犬鍋)
2013-09-23 10:43:46
高田馬場にはシャン族の料理の専門店もあって、一度シャンカウスエーというのを食べました。

鶏の挽き肉のあっさりした米麺でした。
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