ミャンマー語で肉のことをアターと言います。
アは、動詞について動詞を名詞化する接頭辞ですが、ターが動詞なのかどうかは、私には調べがつきませんでした。
ターは、動物の名前に後接して、「~肉」という名詞を作ります。
たとえば
チェッ(鶏)について、チェッター(鶏肉)
ウェッ(豚)について、ウェッター(豚肉)
トー(羊)について、トーダー(羊肉)
最後の例でわかるとおり、ターは直前に母音がくると有声化してダーになります。このあたりは韓国語の無声音の有声化を思わせます。
牛はミャンマー語でヌワー。
ならば牛肉はヌワーダーかというとさにあらず。
アメーダーといいます。
「何で牛肉はヌワーダーじゃないんですか」
ミャンマー語の先生に聞いてみました。
「だって、日本語もトリニク、ブタニクなのに、ウシはウシニクじゃなくて、ギュウニクになるでしょう。それと同じよ」
(そ、そんな…)
最近買った『ミャンマー こんなとき何て言う?』という本によると、ミャンマーは農業国で、農耕には牛を使い、働き仲間の意識があるために、昔は牛の肉をあまり食べたがらなかったということです。
牛肉だけ、呼び方が特殊なのは、こんなところにも理由があるのかもしれません。
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タイ人はその理由をはっきりいいたがりませんが、ヒンドゥー教の影響で牛は神聖な存在だという意識が残っているようです。
タイ人はほとんどの国民が仏教徒でありながら、ヒンドゥー教も並存しているので、ましてやインドと隣のミャンマーならヒンドゥーの影響を受けていてもおかしくないかもしれません。
ヒンドゥー教の影響もあるのですね。知りませんでした。