ロシア大統領への質問

写真：プーチン大統領（ロイター）

　今、週1回、オンラインでロシア語を習っています。

　エリザヴェータ先生は、私がロシア語を習い始めたときは大阪在住でしたが、半年ほど前に、ご主人の故国である韓国に引っ越し（ご主人は韓国人なのです）、つい２か月ほど前から、自分の故郷であるペテルブルクに住んでいます。

　時差はありますが、通信状態は良好で、レッスンに不便はありません。

　教材は、ロシアで刊行されている、外国人向けのロシア語教材。

　今回の練習問題に、次のようなものがありました。

次の人たちに何を聞きたいですか？ できるだけたくさん質問をしてください。予想される答えも言いなさい。

例題：有名な俳優

この有名な俳優に、今どんな舞台に出演しているのか聞きたいです。

　続いて、いろいろな職業の人が並んでいます。

　有名なスポーツ選手、有名な作家、若い科学者…

　私はこの有名なスポーツ選手に、来年どこのチームでプレイしたいか聞きたいです。
－来年も、エンゼルスでプレイしたいです。

　私はこの有名な作家に、いちばん新しい小説が何万部売れたか聞きたいです。
－『街とその不確かな壁』は、50万部以上売れました。

　私はこの若い科学者に、次は何の研究をしたいか聞きたいです。
－私は、AIの研究がしたいです。

　そして、次の問題は…

ロシア大統領！

（プーチンか！　やばいのが来たな）

（やっぱりウクライナ戦争について聞かないわけにはいかないよな）

（戦争って、ロシア語で何だっけ？）

　しばし沈黙していた私を見て、エリザヴェータ先生が、

「ちょっと難しいですかね。この問題は飛ばしましょう」

　エリザヴェータ先生も、私が変な質問をするんじゃないかと、不安に感じたのかもしれません。

（ソ連時代のKGBは、電話の盗聴をしていたよな。プーチンが、ネットの通信を傍受していないとも限らないよな。ぼくが変なことを言って、エリザヴェータ先生に迷惑がかかったら大変だ！）

　ウクライナ戦争が始まってから、自由会話の中で戦争の話題が出たことがあります。そのとき先生は、「私はウクライナが流しているニュースは信じません！」と、いつになくきっぱりとおっしゃいました。

　それ以来、戦争の話をしたことはありません。

　レッスンが気まずくなるような気がしたので。

　今日のニュースでは、ウクライナ情報機関の幹部の妻が、食事に毒を盛られて治療中だと報じられていました。

　少し前に、ワグネルのプリコジン氏が飛行機事故で亡くなりましたが、これもロシアによる「謀殺」でしょう。

　北朝鮮は核開発をどんどん進め、中国は台湾の総統選に関して恫喝を加えています。

　早く世界の独裁政権が倒れてほしいものです。