犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

コーヒーの話①~雲南コーヒー

2024-07-28 23:51:47 | 日々の暮らし(2021.2~)

写真:中国雲南地方のコーヒー栽培(新華網日本語版より)

 最近よく行くカフェで、珍しいコーヒーをいただきました。

「この前、あるフェアで新しいコーヒー豆を見つけたんですよ」

 このお店は、店内に小さな焙煎機を設置していて、コーヒー豆を自家焙煎したりしています。

「雲南コーヒーです」

「雲南? ミャンマーの北の?」


「はい、ミャンマーとベトナムの北の中国の地方です。高地だけど、コーヒーベルトに入っていますよ」

 コーヒーベルトというのは、コーヒーが栽培できる気候帯で、南北回帰線の間の熱帯地方。

「希少なコーヒーです。飲んでみますか?」

「お願いします」


 飲んでみると、何かフルーティーな芳香がある。独特なコーヒーです。

「雲南って、米の発祥地だと聞いたことがありますけど、コーヒーも作るんですね」

 雲南地方は、揚子江の上流にあり、稲の原産地ではないかとも言われています。

 ミャンマー語を勉強していたころ、ミャンマー語と日本語の文法がとても似ていることを知りました(語順や助詞の存在など)。

 そして、ある本に、

 ミャンマー北部の雲南地方の人々が揚子江を下って、稲の文化とともに海沿いを北上、山東半島から遼東半島を経て、朝鮮半島南部から弥生時代の日本に至った。もともといた縄文人と混血して、今の日本人になった。

稲・日本語・日本人のルーツは、雲南地方にあり!

という壮大な学説が述べられていました(どの本だったか忘れました)。

 仕入れ値はかなり高いらしいですが、私を含め、そのときにいた3人のお客さんに、サービスで振舞っていただきました。

 常連さんの一人が、

「ベトナムコーヒーって、東ドイツのおかげで発展したんですよね?」

と言い出して、話がベトナムコーヒーに移りました。

「フランスじゃなくて?」

「いえ、東ドイツです。ベルリンの壁崩壊前の」

 ベトナムはもともとフランスの植民地で、フランスの食文化の影響を受けて、今でもパンやワインが美味しいと聞いていました。コーヒーも、フランスの影響だと思っていたのですが、東ドイツとは…。

「なんか、コーヒーについて調べたくなってきたぞ」

「ぜひ調べてください」

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