写真:PK戦で敗れ呆然とする日本選手たち(韓国、ニュース1)
日本と韓国のワールドカップが終わりました。
日本はクロアチアと1-1、PK戦の末惜敗。韓国はブラジルに1-4で完敗しました。
本当は日本と韓国がともに勝って、準々決勝で日韓戦になってほしかったのですが、ベスト8の壁は厚かった。
でも、日本と韓国のどちらかが勝って、片方がベスト8に進むより、どちらも負けて平和だったかもしれません。
日本が勝って韓国が負ければ、きっと日本―スペイン戦のVAR判定のことをいつまでもしつこく記事にして、「疑惑の判定」などと言い続けたでしょうし、その逆であれば韓国の優越感丸出しの記事があふれたことでしょう。そうした記事は、韓国人の日本観を知るうえで興味深くはありますが、読んでいて気分のいいものではありません。
根っからのサッカーファンは、決勝戦までいましばらく睡眠不足の日々が続くでしょうが、私のように日本戦だけに関心がある俄かファンは、これでゆっくり眠れます。
昨年までよく通っていた大阪のバーのママさんと、クロアチア戦の前にラインしました。
犬「久しぶり! 今日、日本―クロアチア戦だね。予約で満席?」
マ「おひさ。予約なんかないしクソ暇やで」
犬「テレビが故障したの?」
マ「全然映るで。サッカー観にうちの店来る人おらんで」
犬「もう少しの辛抱だよ。日本も今日、負けるかもしれないし」
マ「ホント、負けてほしい」
日本が負けることを望む日本人は初めてでした。
このバーは、いちおうテレビがあるのですが、オリンピックとかワールドカップとか、スポーツのビッグイベントがあると、店に閑古鳥が鳴く。
ママさんはいつも「早く終わってくれないかなあ」とぼやいていました。
これでママさんがスポーツ好きで、その期間だけスポーツバー風にして宣伝すればまた違ったのでしょうが、ママさんはスポーツにまったく興味なし。
今でこそ、女性でも熱心なサッカーファンがいますが、2002年の日韓共催ワールドカップ以前は、女性ファンは少なかったのではないでしょうか。
韓国でも事情は同じ。
私が韓国に駐在を始めた90年代半ばに韓国で聞いたところでは、韓国の男たちがする話の中で韓国人女性が嫌う話の三位がサッカーの話、二位が軍隊の話、一位が軍隊でしたサッカーの話。
2002年のベスト4進出で大いに盛り上がって以来、街頭応援にも女性ファンの姿が増えましたが、普通の韓国人女性が興味があるのは結果だけ(韓国が勝った場合のみ)。プレーには関心がない、という人が多いようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます