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写真:韓国がポルトガルを逆転で破り、12年ぶりにグループリーグ突破
韓国語で番狂わせのことをイビョン(異変)ということを少し前に書きました。
日本がドイツやスペインを破る大異変に続き、韓国がポルトガルを破って絶望視されていたグループリーグ突破を決めたのも、韓国にとって嬉しい異変です。
日本の新聞は、1993年のワールドカップアジア最終予選で負けて初めてのワールドカップ出場を逃した「ドーハの悲劇」になぞらえて、ドイツ戦での勝利を「ドーハの歓喜」と書きましたが、韓国の新聞は、ポルトガルに勝って1次リーグ突破を決めた試合を、「アル・ライヤーンの奇跡」などと言っています。アル・ライヤーンは競技場のある地名だそうです。
韓国は1敗1分勝ち点1で最終ポルトガル戦を迎えました。ポルトガルはすでに2勝し勝ち点6。もう1試合はウルグアイ-ガーナ戦で、ガーナが勝てば勝ち点6で、韓国-ポルトガル戦の結果にかかわらず韓国は敗退。
韓国がポルトガルに勝ち、ウルグアイがガーナが勝つと、韓国とウルグアイはどちらも勝ち点4で並びます。
結果は、韓国が同点で迎えたアディショナルタイムに逆転し2-1、ウルグアイ-ガーナが2-0。
韓国とウルグアイは勝ち点だけでなく得失点差(0)も同じ、総得点で韓国がウルグアイを1点上回ったため、韓国が2位に浮上したのです。
しかも、ポルトガル戦では、前の試合で監督がレッドカードをもらっていたため、韓国は監督なしの戦いでした。韓国メディアが「奇跡」というのもわかります。
これに限らず、今大会ではこれまでもたくさんの異変が起きました。日韓を含めて羅列すると…
C組
サウジアラビア(FIFAランキング51位)-アルゼンチン(3位)が2-1
E組
日本(24位)-ドイツ(11位)が2-1
日本-スペイン(7位)が2-1
F組
モロッコ(22位)-ベルギー(2位)が2-0
D組
チュニジア(30位)-フランス(4位)が1-0
H組
韓国(28位)-ポルトガル(9位)が2-1
G組
カメルーン(43位)-ブラジル(1位)が1-0
今後の決勝トーナメントでもどんな異変が起こるかわかりません。
ところで、私たち家族がソウルに駐在していたときに娘たちが通っていた日本人学校の友だちが今、新婚旅行でカタールに行っています。友だちは日本人と韓国人のハーフ、旦那は韓国人。日本と韓国のすべての試合を予約していて、日本-スペイン戦のときは、テレビ取材を受けてニュースに出たそうです。
一生の思い出になったでしょう。
願わくは、日本がクロアチアに勝ち、韓国がブラジルに勝ち、準々決勝で日韓対決がみられますように。
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