net news NY株、過去最大の下げ=インフレ懸念で1175ドル安 (時事通信2018/02/06)
【ニューヨーク時事】週明け5日のニューヨーク株式相場は、前週末の米雇用統計を受けて広がったインフレ懸念をきっかけにパニック売りが加速し、大幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均の終値は前週末比1175.21ドル安の2万4345.75ドルと、1日の下げ幅としては過去最大を記録。ハイテク株中心のナスダック総合指数も急落し、273.42ポイント安の6967.53で引けた。
2日発表された1月の雇用統計でインフレ指標とされる平均時給が8年7カ月ぶりの大幅な伸びを記録。これを受け、市場では米利上げペースが加速するとの警戒感から、リスク回避の株売りが広がった。
5日も世界的な株安の流れに歯止めがかからず、ダウは大幅安で開始。中盤以降は原油先物価格の下落を眺めて徐々に下げ幅を広げた。節目だった年初来安値(2万4741.70ドル)を割り込むと、売りが殺到した。ダウの下げ幅は一時、1597ドルに達し、取引時間中では過去最大となった。