ウォール街の大手銀行、業績で記録破り止まらず-パンデミック続く中 (ブルームバーグ 2021/04/17)
(ブルームバーグ): 米国が新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)脱却に難航する中、大手米銀は記録破りの決算を発表した。
JPモルガン・チェースだけではない。シティグループやモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループも同様だった。
ウォール街の金融機関は世界的な大惨事が生じた2020年をうまく切り抜け、21年はさらに好調だ。
JPモルガンの1-3月(第1四半期)は投資銀行手数料が急増し、純利益を143億ドル(約1兆5600億円)と同行の四半期利益として過去最高に押し上げた。
シティグループは株式引受手数料が4倍に増え、四半期利益が79億4000万ドルと過去最高を記録。モルガン・スタンレーは過去最高の純収入を計上した。
ゴールドマンは177億ドルの収入と68億4000万ドルの利益がともに過去最高となった。
1-3月は「レディット」などのオンライン掲示板に群がる個人投資家によって、株式市場の熱狂が高まった。M&A(企業の合併・買収)助言手数料などが増加し、投資銀行業務の収入を四半期として最高の37億7000万ドルに押し上げるのに寄与。資産運用部門の収入も過去最高となり、46億1000万ドルに達した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は投資銀行業務の手数料が60%余り増え、過去最高の22億5000万ドル。数年にわたって不祥事に見舞われたウェルズ・ファーゴは利益が7倍に増えたが、過去最高には至らなかった。