すべてが衝撃!新人女性騎手・今村聖奈が重賞初騎乗で初制覇…武豊、福永レベルの「50勝超え」なるか (FLASH 2022/07/03)
7月3日、小倉競馬場でおこなわれたCBC賞(GIII・芝1200メートル)は、2番人気のテイエムスパーダが逃げ切り勝ち。
今村聖奈騎手は重賞初騎乗で初制覇という快挙を成し遂げた。
スタートはまずますも、外からダッシュする馬がいると見るや、積極的に位置を取りに行き、先手を主張する今村。
新人ながら、この度胸のよさが今村の武器だ。
あとはスイスイと馬の行く気に任せて逃げる人馬。
前半600メートル31秒7というハイペースだが、負担重量48キロの恩恵もあり、4コーナーを回っても余力十分。
最後は2着に3馬身半差をつけ、余裕しゃくしゃくで逃げ切った。
しかも、走破タイム1分5秒8は、芝1200メートルの日本レコードというオマケつきだ。
この衝撃の勝利にSNSもザワついた。
《今村騎手》《今村聖奈》《重賞初騎乗》などがTwitterでトレンド入り。
《騎乗技術云々よりも度胸が素晴らしい。新人騎手で重賞初騎乗であのような騎乗ができるのは凄い。末恐ろしいルーキーだな》
《今村聖奈、これは女性がどうこう以前に、世界に出る名騎手の誕生かもしれん。脚質が逃げ一辺倒じゃない、根性が座ってる。ちょっと凄い》
と、絶賛する言葉が並んだ。
函館競馬場でこのレースを見ていたレジェンド武豊騎手も、「スタートを決めた時点で勝負あったね。時計がびっくり。チャンスをもらってきっちり結果を出すのはえらいですね。おめでとうです」と、快挙を祝福した。
「CBC賞はハンデ戦で、テイエムスパーダには48キロというハンデが与えられました。この馬にはいつも国分恭介騎手が乗るのですが、さすがに48キロは減量をしても絞り切れない斤量なので、今村にチャンスがめぐってきたわけです。 小倉競馬は開幕週で芝の状態がよく、前に行った馬が有利な馬場状態。とはいえ、度胸を決めての逃げは見事のひと言です」(競馬ライター)
今村はCBC賞の後におこなわれた最終レースでも連勝。
今度は直線で前が壁になりながらも、ラチ沿いのインを見事に突き抜けての勝利だった。
「あそこで慌てずに我慢してインを突くとは……。外に出して届かずというのが普通のルーキーでしょう。ある意味、CBC賞以上の衝撃ですね。
新人騎手の重賞制覇は2008年の三浦皇成騎手(函館2歳S)以来、14年ぶり。JRA女性騎手としては、2019年の藤田菜七子(カペラS)以来の重賞制覇です。
ちなみに藤田はデビュー4年めでした。
今村は7月3日終了時点で今年19勝。
このペースなら、50勝到達も十分ある。
これまで50勝以上あげた新人騎手は、加賀武見、武豊、福永祐一、三浦皇成の4人しかいません。
どこまで行けるのか、非常に楽しみです」(同)
ジェンダーレスの時代。今村聖奈をわざわざ「女性騎手」と紹介する必要はないのかもしれない。