かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、ブログを始めました。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

【短信】コケ好きのためのカレンダー「苔暦2021」を鋭意制作中!

2020-10-11 13:18:00 | 文系女子のコケ目線



近所の街路樹のイチョウも銀杏をつけるようになりました。

先の記事でもお知らせしましたとおり、今年は京都府立植物園での
「苔・こけ・コケ展」は例年通りとはいかず、屋内での展示や物販、講演会はなし。

そんなわけで・・・遅れております、コケカレンダーの制作が・・・(^^;)。

いつもなら今頃はこのコケ展に間に合うようにと制作の佳境に入っている頃ですが、
今年はこのコロナ禍で野外でのコケ撮影もままならず、エンジンがかかるのにも時間がかかっていました。

しかし、すでに何件かお問い合わせも頂いており、やはり作らねば!と思い腰を上げたところ。
今回は11月下旬~12月頃には販売スタートできたらと思っています。

しばしお待ちくださいませ!

取り急ぎの近況報告まで。


●おまけ
トップ画像はカレンダー候補の1枚。秋の那谷寺(石川県)にて。
コケはおそらくホンモンジゴケです。
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【コケ情報】10/10苔とマコモのちいさなお祭り@新潟県胎内市

2020-10-04 06:30:30 | コケ情報

      


間近のお知らせとなり恐縮ですが、「苔とマコモのちいさなお祭り」という魅惑のイベントが新潟県胎内市で開催されます。

●「苔とマコモのちいさなお祭り」HP→ 

コケとマコモ(イネ科の植物)が主役のこのイベント、体験・販売・食、さまざまな角度からコケとマコモを推しています。
とくにコケは、コケテラリウム作りやフィールドワークをはじめ、苔の種(蒔き苔法に使うコケを裁断したもの)や
モスペーパー(細かくしたコケを和紙と混ぜて漉きとったもの)、苔スイーツなど、気になる企画やグッズが満載です。


       


光栄なことに、コケ友・MさんとのMOSS-T PROJECTからもコケ画-Tシャツとポストカードを出品させて頂いております。
Tシャツは色・サイズに限りがありますので、もしご興味のある方はお早めに販売ブースへ!

秋の里山、のどかな田園風景、そこでコケとマコモを存分に楽しむ。
もっと近くだったらなぁ!と関西の私は指をくわえるばかりですが、当日はお天気に恵まれますように。

新潟県とその周辺地域の皆様、ぜひ足を運んでみてくださいませ。


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そして!この秋は、ほかにも関西や関東でコケ関連のイベントが控えています。
また近くなったら詳しくお知らせしますので、しばしお待ちを~。


 ※でも少しだけ情報解禁!
 例年11月に開催されてきた京都府立植物園での「苔・こけ・コケ展」は、
 今年は園内の敷地を使ったウォークラリー形式での開催となります。
 会場での展示や物販はなく、植物園に入園された方にコケMAPをお配りし、
 各自自由に園内のコケを見て回ってもらう予定です。
 会期は11月~12月となりそうです。


 
      ▲先日、オカモス関西のメンバーで下見へ行ってきました



 
 ▲スダジイのどんぐり。かわいいなと思うとともに、この夏の猛暑にもめげず
  着々と結実していく植物のたくましさ、勤勉さには本当に憧れてしまう

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コケ恋しい9月&【コケ、キノコ・粘菌情報】NHK文化センター神戸教室にて人気の講座がこの秋冬にも!

2020-09-04 14:21:25 | コケ情報


                            ▲福岡県にて(2019年8月)


ひところの昼夜問わずの酷暑からは解放され、ここ最近は朝晩が少し過ごしやすくなってきた。
入道雲とうろこ雲を交互に見ながら、夏と秋の匂いをどちらも感じられるこの季節がとても好きだ。
とはいえ、これからの実りの秋を前に、台風が心配な時季でもあるのだが・・・。

そんなコロナ禍のまま突入する秋のはじまり、皆さまはどのようにお過ごしですか?

こちらはいまだ県内外のコケを自由に見て回ることができないストレスを抱えながらの日々ですが、
先週末は、8/30まで鳥取県立博物館で開催されていた「変形菌展」を観に行くべく、日帰りで鳥取県へ。
久々の日帰り旅行(しかも人生初の鳥取県!)に心身ともにかなりリフレッシュできました。
やはり私の人生に旅は欠かせない。つかのまでも旅ができる喜びを噛みしめた次第。
早く何でもない日常がかえってきてほしいなぁ。

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さて、コケ繋がり、キノコ・粘菌(変形菌)繋がりの諸先輩方が
この秋冬に神戸で一日講座(座学)を開催されますので、そのお知らせです。


10月3日(土)13時~「探検!ミクロな生物の世界」講師:左木山祝一氏

コケ好き、虫好きの人必見のブログ「そよ風のなかで Part2」の主であり、
コケの国のふしぎ図鑑』の著者である左木山さんの講座です。
昨年に続き第2回目の開催となります。




※お申し込みはこちらから→  (NHK文化センター神戸教室のホームページへ飛びます)



12月6日(日)13時~「きのこや粘菌をとことん楽しむ方法」講師:新井文彦氏


北海道や東北でキノコ・粘菌(変形菌ともいいます)の写真を撮り続けている写真家の新井文彦さんの恒例の講座。
新井文彦さんといえば、これまでたくさんのキノコや変形菌のご本を出しておられるほか、
ほぼ日の「きのこの話。」でご存じの方も多いはず。




毎年、この講座のためにわざわざ神戸にお越しくださるという新井さん。
講座の後には今年も一緒に六甲山界隈をコケさんぽしたいなぁ。

※お申し込みはこちらから→  (NHK文化センター神戸教室のホームページへ飛びます)


どちらの講座も受講申込みはすでにスタートしているとのこと。
興味がある方はぜひお席が埋まらないうちに早めにお申し込みくださいませ!


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さて、話は飛ぶが、じつは今日から2日間、コケの研究者が集まる学会「日本蘚苔類学会」の第49回高知大会が開催される。
とはいえこのご時世なので、今回は高知県に集合せず、zoom内で研究者各自の発表、総会、懇親会などが行われる予定だ。

直接会えないうえ、現地でのエクスカーション(コケが豊富な場所でのフィールドワーク)がないのはさみしい限りだが、
オンラインになったことで、いつもはなかなか参加できない遠方の学会員の方々の参加が多いというのは喜ばしいことだ。


それで、ふと思いついて、昨年(2019年)の第48回福岡大会はどんなふうだったかなと、
コケの画像ばかり入れているパソコン外付けのポータブルハードディスクの中を探してみた。
昨年の学会は2019年8月27~29日開催で、最終日のエクスカーションは県内の野河内渓谷を訪れていた。

とはいえ、ちょうどこの3日間は台風が九州に接近していて福岡県内も連日大雨。
野河内渓谷に向かう際に至っては局地的集中豪雨を受け、バスも道中で足止めをくらう。
学会の常連で岡山から参加のKさんの

「ごめ~ん、オレの強力な雨男パワーでこんなことになっちゃって!」

との冗談に笑いながらも、私は内心(本当に行くのはムリかも…)と
バスの屋根を打楽器みたいに叩きつける雨粒の音を聞きながら半分あきらめモードだった。

それでも、会員たちは全国各地からせっかく福岡県まで来たのである。
学会員全員の一縷の望みを繋ぐかのようにバスは雨雲の合間を縫うようにゆるゆると進んだ。

そして、ちょうど渓谷入口の駐車場に到着したとき・・・・・・
なんと、不思議なくらいぴたりと雨がやんだのだ。

「奇跡!!」

私をはじめ、おそらく多くの学会員が心の中でそう叫んだことだろう。

なぜこんな奇跡が突然?!

そう、じつはバスには学会初参加で、事前に台風の予報があったにもかかわらず、

「私、めちゃくちゃ晴れ女なんで。」

と折り畳み傘すらもってこなかった、埼玉が生んだ最強晴れ女のOさんが乗っていたのだ!!

その時、余裕の表情で「台風に勝ちましたね」とさらりと言いのけて
静かにバスを降りていくOさんの背中がどれだけまぶしかったことか!(思わず手を合わせて拝みました)

いま思えばその瞬間をカメラにおさめておけばよかったと後悔しているが、
とにかく、雨上がりのコケ、嬉々としてバスを降りていく学会員たち、
学会の活動に毎度雨を呼び込む雨男vs霊長類最強の晴れ女、すべてがキラキラした思い出である。

そして、あの時のなにもかもがいま猛烈に恋しい。



▲バスを降りて一番最初に目に留まったフデゴケ



▲カビゴケ。植物体が濡れて形状がルーペでもはっきり見えなかったが、匂いをかいだらすぐわかった
 


▲ヒメシノブゴケ



▲じつは上のヒメシノブゴケの生えているところから数十センチ離れたところに
 近縁種のトヤマシノブゴケも生えていた。「区別つきません~!!」と混乱気味のコケ好きたちに、
 すかさずK先生が違いを説明してくださり、ありがたや~!な1枚



▲タマゴケのタマちゃん。春は青りんごのような形状の胞子体が美しいが、真夏はこんな感じ



▲渓谷まわりの民家の裏道



▲民家の脇を流れる水路にはカニも



▲駐車場の目の前の田んぼ。カナヘビ(かな?)の赤ちゃんもいました



▲田んぼといえばつい探してしまうのがイチョウウキゴケ。大量のウキクサ(アオウキクサかな?)に
完全アウェイな状態ながら、がんばって稲の根元にしがみついていました

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暑中お見舞い申し上げます。

2020-07-28 16:26:10 | 未分類

▲シフネルゴケ

 

近年まれに見る梅雨の長さで、いまだ本格的な暑さを感じない毎日。
「暑中」ではないよなぁと思いつつ、皆さんお元気ですか? こちらは元気ですよ!
というのが伝えたくて、更新した次第です。


とはいえ、つい昨日のこと。
5年くらい前から時々通っていたごはん屋さんが6月下旬に閉店したと知り、びっくり。ひどく落ち込んでしまった。
このコロナ禍、気に入っているお店が潰れないようできる限りは利用していたつもりだったが…。
彼女たちの力になれなかった。「悔しい」の一言に尽きる。

そして、そんなことが今の日本の、いや世界のいろんな場所で、いろんな形で、
日々無数に起こっていることなのだろうと思うと、途方に暮れてしまう。

 

不穏なお天気に、不穏な世相、気が晴れる材料がなかなか見つからないが、
いまできること・必要とされていることを黙々と続けていくこと、期待に応えていくこと。
大切な人への連絡はできるだけ取ること。
リラックスして笑える時間を忘れないこと(いまは今月から始まったドラマ「半沢直樹」にはまってます。笑)。
そんなことを改めて胸に刻んだ夜だった。

 
先月の京都のコケ観察会以来、またコケから少し離れている日々だが、
梅雨が長いおかげで近所のコケたちがいつもふくふくとした緑色で、癒される。

とはいえやはり恋しい。山のコケ。
もうそろそろ、近くの山へ出かけねばなるまい。

そんなわけで、山への恋しさを募らせるあまり、
今日のトップ画像は初春に観察したシフネルゴケ(苔類)を載せてみた。
夏に見るとまた涼しげで緑麗しく、ほれぼれしてしまうなぁ。

 

ちなみに、コケ観察会は、秋以降にお預けになっているものが、一つ、二つ。
この夏は〝執筆〟を仕事のど真ん中において、コツコツがんばりたいと思う。

 

▲その時は胞子体もたくさんつけていた。初めて見るシフネルゴケ、さらに胞子体まで!と大興奮したことが懐かしい!

 

▲ルーペで覗くと、からだはレースのようにひらひらとして華のあるコケだが、風景の中で見ると意外と小さくて地味

 

 

【最近読んだ本、いま読んでいる本】

「ざらざらをさわる」(三好愛/晶文社)

 

 

作家の川上弘美さんの本が学生時代から好きで、「某(ぼう)」という本が出版されたときに本屋さんで見かけ、
「あ、また川上さんの本でたんだな」となにげなく手に取って表紙画を見て以来、
ずっと気になっていたイラストレーターの三好愛さん。

最近Twitterで彼女をフォローしたら、なんと今度はご自身のエッセー集が出たというのでさっそく購入。
一見したらわざわざ書かなくてもいいかもしれない日常のこと、思い出、これからしてみたいこと、
それらが何とも絶妙な角度から、絶妙な言葉選びとテンポで紡ぎ出されていて、静かな驚き多々。
ニヤニヤさせられたり、そういうもののとらえ方って面白いな、
あれ、こっちはなんだか懐かしい感覚だなとか思わされているうちに、あっというまに読んでしまった。

1つ1つのお話が短いので隙間時間に読めるのもいいし、各お話の末尾にそのお話にまつわる挿画がついているのも贅沢。
この本をきっかけに、一日の中で毎日少しだけ「自分」というものについて振り返る時間を持ちたくなった。

また少し時間が経ったら、きっと読み返したくなると思う。

 

 

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子どものコケ目(め)、大人のコケ目(め)

2020-07-06 16:05:47 | 関西コケスポット




新型コロナウイルスとの付き合いがまだまだ長引きそうな今日この頃。
雨も多く、暑さも増してきましたが、皆さまお元気ですか?

―――――

6月27日、京都で今年初めてのコケ観察会の講師を務めさせていただいた。
いつもなら3月〜5月に依頼を受けてあちこちでコケ観察会・コケ講座させてもらうが、今年はこれが初仕事。

今回は15人までの少人数制、ソーシャルディスタンスを保つため、屋内でのレクチャーはなし。
野外での解説・観察中も皆さんにはマスクをつけていただき、お互いに距離を取りながら行うことに。

さらにフィールドで紹介するのは大きな群落に育っている種類に絞り、
群落には数か所ずつ種名を書いた立て札を立てておいて、
めいめいにコケをつまんで離れて観察するスタイルにした。

開催までには主催の京都科学読み物研究会のメンバーの皆さんと
何度も相談を重ねながら、いまできる限りの工夫を行ったつもりだ。


当日の参加者は、幼稚園の年中さんから70代(くらいとお見受け)までとじつに幅広い年代の老若男女。
ほとんどの皆さんがコケをじっくり観察するという行為が初めてのようだったが、熱心な方ばかりでびっくり。

とくに幼稚園児、小学生の男の子たちは、コケに心釘付け!というふうで、
数メートル進むごとに「これ何ゴケですか?」という質問はもちろんのこと、

「日本だけにいるコケってなんですか?」

「(原糸体を見て)これもコケでしょ?めちゃくちゃ小さいコケだよねぇ?」

「『コケ』って名前がつかないコケもいるの?」

「世界一大きなコケってどれくらい大きいの?」

などなど、私の背中に次々と質問をぶつけてくる。

そして振り返って彼らの顔を見ると、その眼のキラキラに今度は私の心が釘付けに。


また、そんな子供たちから刺激を受けてか、大人からも、

「新種のコケってこれからも見つかりますか?」

「(新芽を見て)これは若いジャゴケですよね?」

「(ジャゴケ雌株の生殖器官を見て)この膨らみは何でしょう?」

「食べられるコケはありますか?」

「ウマスギゴケが茶色く倒れているのは枯れているからですか?」

など、これまたたくさん質問を頂いた。
よしよし、大人のコケ目もなかなかいい感じじゃないか(笑)。





「そうですね~、それは……」と努めて平静に答えつつも、
内心はかなりエキサイティングしていた私。

誰かと一緒にコケを見ること、話をすることってやっぱり面白い。
サビついていた脳細胞が久々に活性化したような思いがした京都での一日だった。
この日の観察会をきっかけに、参加者の皆さんのコケ目がこれからも持続するといいな。

京都科学読み物研究会の皆さん、参加者の皆さん、そして快くコケ観察のために場を提供してくださった法然院さん、
法然院森のセンターさん、あの日は本当にありがとうございました。


ちなみに・・・
当日の質問のなかで、一つだけ答えられなかったものがあった。
これも小学生の男の子からの質問。
日本で帰化した欧州原産のコケ(ミカヅキゼニゴケ)の話をした際のことだ。

「じゃあ、外国にも、日本から渡ってきて帰化したコケってあるんですか?」

え? 

本当だ、そんなコケってあるんですかね??

いやー、この変化球にはこちらもすっかりお手上げ。
そして言われてみればとても気になる。

たしかに種子植物には、観賞用として日本から欧米にわたったという
クズやスイカズラが帰化に成功している(成功し過ぎて現地では厄介者扱いされているらしいが)。

たとえば苔庭・盆栽には欠かせないコケたちの中に、
園芸文化とともに欧米に居ついたものはいないだろうか。

想像は広がるばかりだ。

海外で帰化した日本のコケ、もしご存じの方がいらしたらぜひご教示くださいませ。


▲こちらはヨーロッパからきて日本で帰化に成功したミカヅキゼニゴケ


●おまけ




▲当日は観察対象としなかったが、法然院の境内の土上にはウキゴケの仲間も!
 許可を頂き少し採取できたので、また顕微鏡で調べたい




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【お知らせ】旅情報サイト・旅色プラスにて〝ご近所散歩で楽しむコケトリップのすすめ〟

2020-06-07 13:25:00 | コケ情報

                                  ▲撮影:堀内雄介

 

「緊急事態宣言」が全国的に解除され、少しずつ日常がまた回り始めたと実感している6月。
とはいえ「東京アラート」が発動中だったり、相変わらず密度の高い電車等を見かけると、
これでいいのだろうか、これからどうなっていくのだろうかと漠然とした不安がまとわりつく。

とはいえ、図書館や映画館、美術館、デパート、お気に入りのカフェや雑貨屋など、
これまで慣れ親しんできた施設・店舗が再開してくれるのは素直に嬉しい。

各所から依頼されていたコケ観察会もこの春はやむなく中止・延期となったが、
今後は少人数・分散で行うなど、これまでのスタイルを見直しながら再開できればと思う。
もともとコケ観察そのものは、ソロで楽しめるアクティビティのそれこそ代表格のようなもの。
この間に改めて身近な自然の魅力に気づき、楽しんでいる人も多いというから、ぜひコケにも目を向けてもらえたら嬉しい。

そんなことを考えていた矢先、奇遇にも旅の情報サイトの「旅色プラス」からの依頼で
遠出せずとも楽しめる「ご近所コケトリップ」というテーマで記事を書かせていただいた。

常日頃ご近所のコケをチェックされている方にはいまさらな情報かもしれませんが、
コケ初心者の方がコケを楽しむヒントになればと思う(下記をクリックしてみてください)。

☆旅色プラス「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く! ご近所散歩で楽しむコケトリップのすすめ 」

 

なお、過去にも旅色プラスでは「コケトリップ」をテーマに2つの記事を書かせていただいています。
こちらもよかったらのぞいてみてくださいませ。

☆「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く! コケトリップの魅力 」

☆「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く!石川県小松市にある「苔の里」ってどんなところ? 」

 

 

【最近読んだ本、いま読んでいる本】

在宅時間が長くなったぶん、読書時間が増えているという方も多いのでは?
〝遅読遅筆〟でおなじみ(?)の私ですが、じつは読書好き。
読んだ本の備忘録も兼ねておすすめの本をご紹介する第2弾です。
 


『大文字山トレッキング手帖』(フィールドソサエティー(法然院森のセンター)編/ナカニシヤ出版)


▲法然院森のセンターを運営している久山喜久雄・慶子ご夫妻による執筆。コケやキノコの章もあります

 

●『奥入瀬daily』(河井大輔/NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会)


▲ここ数年で『奥入瀬自然史博物館』『奥入瀬フィールドミュージアムガイドブック』に続く最終篇とのこと

 

前者は京都府の名山である大文字山山域、後者は青森県の奥入瀬渓流の森についてのガイドブックです。

京都の久山ご夫妻も、青森の河井大輔さんもそれぞれの土地に根を下ろし、
長年にわたって土地の自然を見つめ、その魅力を地域内外に発信し続けてきたベテランネイチャーガイド。

両地とも全国区の名所なのでガイドブックやインターネットで観光情報は溢れているでしょうが、やはりこうして一著者の手によってまとめられた本を読むと、
プロのガイドが何をポイントにその土地を見つめてきたのか、その土地にどういったストーリーを感じているのか、
来訪者に何を感じてほしいのかということがストレートに伝わってきて、いいものですね。

とくに『奥入瀬daily』は文章が1/3、奥入瀬の美しい四季が伝わってくる写真が2/3くらいの割合で、眺めているだけでも楽しいフォトブック仕立て。
各写真のそばに「●/● ●●:●●」と季節のみならず月日と時間まで記載していることで、
「今この瞬間の奥入瀬にはきっとこんな風景が広がっているだろうな」と読者に想像させる工夫も良いです。

従来ならこういった種類の本は「この土地を訪れてみたい」と考えている旅行者に向けられていたり、求めらていたりする本なのかなと思うのですが、
このコロナ禍で遠出が難しいいま、地元の人が地元の魅力を再発見するための一助としても最適な本なのではないかなと思います。

 

『ふたりっ子バンザイ』(石亀泰郎/夏葉社)

 

常に子どもたちを撮り続けてきた写真家のデビュー作。
約50年ぶりに夏葉社によって復刊された、新書サイズの小さな写真集です。
ご自身のとしごの息子さんたちが成長していく様子を数年間にわたって撮り続けた記録写真集。

普段は写真集を買うことはほとんどないのですが、少し前に日経新聞で夏葉社代表の島田潤一郎さんが半生を語っておられる連載があり、
「自分のところで作る本は量産はせず、何度も読み返される本だけを丁寧に作っていきたい」という主旨のことを仰っていました。
その言葉がなんだかずっと頭の片隅に残っていて、夏葉社さんの本が無性に買いたくなってしまいました。
わが家にも現在小さい人たちがいるということで、この本をチョイス。

時代も違う、よそんちの子供の成長記録なのに、なんだかわが家の小さい人らを客観的に眺めているような。
毎日他愛ないことで彼らと騒いでいる日常は、何にも代えがきかないかけがえのない時間なのだよなぁと思い直しました。

 

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【コケ情報】苔テラリウムのさらなる高みへ!「魅せる苔テラリウムの作り方~部屋で育てる 小さな苔の森~」

2020-05-21 16:20:15 | コケの本棚

     

 

新型コロナウイルス蔓延の第1波が次第に落ち着き、近畿3府県は緊急事態宣言の解除が決定、
でもこれからの第2波、第3波に備えてまだまだ油断はままならない今日この頃です。
みなさまもお変わりなく、お元気でお過ごしですか?

さて、久々にコケ関係で明るいニュースが飛び込んできました。

つい先日、苔テラリウム作家で「道草」の屋号でおなじみの石河英作さんの新刊、
「魅せる苔テラリウムの作り方~部屋で育てる 小さな苔の森~」が家の光協会から発行されました。

第1弾「部屋で楽しむ 小さな苔の森」(2018年7月17日発行)からわずか2年弱。
拙著「知りたい会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑」も担当してくださった編集者Eさんとの
締切りをしっかり守って発行された今回のご本は、遅筆の私にはことさらにまぶしいのですが、
そのような歪んだ私観を抜きにしても、やはりすばらしい出来栄えです。

 ※編集者Eさん:家の光協会の図書編集部所属。コケの本をいくつも手掛け、社内で「コケ専属編集者」の異名も持つ。

 

 

今回の本書のメインテーマは「着生」。
自然の中にあるコケをよく見ると、土上以外にも岩の上に生育しているコケをよく見かけます。
他の植物に比べてからだが原始的で根っこが発達していないコケは、必要な養分は全身で吸収しながら生きているため、
(ちょっと乱暴な言い方ですが)逆に言えば、根っこから養分を摂取する必要がほとんどありません。
つまり、土の上に生きることに縛られることなく、栄養分がない岩の上にも「着生」して生きることができます。

これまでも苔園芸の世界では、接着剤や粘土質の土を使って岩にコケをはりつける着生方法はあったものの、
本書は何がすばらしいかって、コケ本来のポテンシャルを信じて、コケが人工的な環境の中でも自力で岩の上に生えるよう、
最小限かつ最適な手助けだけで、美しい苔テラリウムに仕上げてしまいましょうという、
まさにコケの生き方、特性を最優先に考えた苔テラリウム本なのです。

そして同時に「着生」を苔園芸界の立派な「技」としての高みへ導いた、おそらく世界初の指南書ともいえるでしょう。

 

 

着生のさせ方、着生させた後の育て方はもちろん、コケを着生させる基物は溶岩を基本にいろんな素材があること、
多種の着生ゴケをガラス容器の中にどのように配置したら美しく仕上がるか、着生ゴケならではのメンテナンスの仕方など、
今回も石河さんならではのテクニック、センスが惜しげもなく披露されています。
また、カサゴケやコウヤノマンネングサなど本来は腐葉土上を好むコケも
見事に岩の上に着生させて育てられているというのも興味深いところです。

 


▲シダを取り入れたり、石のレイアウトに一工夫加えれば、さらに広がる着生苔テラリウムの世界。
 他にもさまざまな作品イメージが紹介されています


さらに!石河さんといえば、知る人ぞ知るコケを食べる「苔食」の第一人者でもあります。
第1弾のご本に続き、今回もやっぱりありました。苔食のページが!

 


▲えぇっ!?衝撃的で思わず二度見してしまった、コケに見立てたコケ料理「苔テラリウム丼」。

 


▲真っ黒な溶岩はまさかの鶏肉。「竹炭パウダーを加えた黒い衣は不気味だが~」って。不気味です!(笑)


ちなみにこの料理の場合、コケの緑はブロッコリーやディルで再現されております。
現代人の私にはちょっと容易には真似できませんが(作ってくれたら絶対食べるけど!)、
いまよりさらに食文化が多様化した数十年先の未来には、
人々にとってこのご本が苔食の先駆的教科書としても活用されているはず!(たぶん)。


また、今回は料理レシピの後に「コケ愛好家」の紹介ページもあり、石河さんと親しくなるべくして親しくなったであろう、
ちょっと変わった(?!)苔友たちの活動も紹介されています。
そして僭越ながら私までご紹介いただきました(変わり者のつもりはないんだけど・・・)。

 


▲個人的には、台湾を旅した時にお世話になった苔友・ヤンさんとのツーショットを載せて頂けたのが嬉しかったです

 

とにかく、どこから切ってもパイオニア精神あふれた内容となっていることは間違いない一冊。
先日からすでに書店やAmazon等にも並んでいるとのことなので、コケに興味のある方はぜひ!

また、このコロナ禍、またはコロナ後に、私たちの生き方や価値観がどう変わっていくのかまだまだわかりませんが、
こういう時だからこそ新しいことにチャレンジしたい、今まで以上に植物や住空間と向き合って、
自分の人生に彩りを増やしたいと考えておられるような方にも、大いに役立つ本です。

いろんな方にぜひ手に取ってみてほしいなぁと思っています。

 

<魅せる苔テラリウムの作り方  部屋で育てる 小さな苔の森> (←クリックで出版社の紹介ページに飛びます)

▲著者:石河英作、発行:家の光協会 、発行日:2020年5月20日、定価(税込)1,650円


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●掲載誌情報

すでに発行済みですが、少し前に2冊の雑誌に文章を書かせていただきました。

 

 

ディアゴスティーニ・ジャパンの「日本の名峰」は以前も屋久島(宮之浦岳)がテーマの時に
コケの森の成り立ちについて書かせていただきましたが、今回は北八ヶ岳のコケの森についてです。

 


「J-B style」はクレジットカードのJCBの会員向け雑誌。
特集で「コケの楽園」として青森県の奥入瀬渓流、屋久島が取り上げられています。
私はコケの魅力、その他のコケスポットについて書かせていただきました。

 

お手に取るチャンスがありましたら、ぜひ読んでみてくださいませ。

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身近なコケを再観察 ~春を駆け抜けるヒョウタンゴケ~

2020-04-24 11:53:17 | 近所のコケ

緊急事態宣言が出てからというもの仕事がおそろしく進まない。

でも家で子供と過ごす時間が長くなったぶん、
子供と一緒にそれまでしたかったことが色々とできるようにもなった。

たとえば散歩時に植物観察ができたり、一緒に料理をしてみたり(いまは鰹節からの出汁取りにはまっている)、
会話も増えたことで子供らの新たな一面に気づいたりと発見もあって楽しい。
もちろん小さなアクシデントやトラブルも急増中で、毎日それに費やすエネルギー量たるや・・・。

また、3回の食事をすべて家族分用意することも、なかなかのプレッシャーだ。
身体の免疫力を上げるため、メニューを考えるのにそこそこ力を入れているからというのもある。
しかしそれが毎日、しかもいつまで続くかわからないとなると精神的に辛い。
そこで先週は冷凍ピザとインスタントラーメンも食卓に何回かご登場いただき、
「3食安定継続のための手抜き」をさせてもらった(自分で言うのもなんだが、これ重要!)。

そんなこんなで、買い物と散歩以外はほとんど家にいるはずなのに、仕事はいっこうに進まず、
にもかかわらず、確実に疲れだけは蓄積していく身体が本当に恨めしい。
じつはこのブログをアップするのだって細切れ作業で10日ほどかかっているのだ(トホホ・・・)。


さて、外出自粛で遠出できないぶん、1日1回の近所のコケ&草花観察が目下、最大のレクリエーションとなっている。
色とりどりの植物たちが日ごとに新たな表情を見せてくれるのは本当に楽しいし、頼もしい。
たぶん、これほど身近な植物をじっくり眺め、癒されたのも人生で初めてのことだと思う。

そんななかから、今回は買い物への道すがらに見つけたヒョウタンゴケの一群落を
ここ1か月ほど定点観察してみたので、記録として残しておこう。



▲コインパーキングと歩道の間にコケたちが群落をつくっているのですが、どこかわかるでしょうか?




▲いました、胞子体を伸ばしているのがヒョウタンゴケです


ヒョウタンゴケは庭や公園、植木鉢の土上などでよく見られる、とても人に身近なコケの一種だ。
だからといって「なんだぁフツーのコケか」という油断は禁物。
彼らの生き方は他のアーバンモス(都市部でよくみられるコケ)たちとはちょっと違う。

というのもコケといえば長い年月をかけてじわじわと群落を
広げていくイメージがあるが、ヒョウタンゴケはそういう生き方をしない。
ズバリ、彼らの生き方は「太く短く」がモットー。他のコケに比べて一生がとても短い。

具体的に言うと、彼らは裸地を見つけると、いち早くその土地に侵入し、
自分より大きなからだの種子植物が葉茎を伸ばして裸地を覆ってしまう前に、
群落を広げて、あっというまに胞子散布まで行ってしまう。

また、ずっと同じ場所に定着しないのも特徴だという。
まるで草木たちに捕まるまいとして生きているようにも見えることから、
〝逃亡者〟的な生き方のコケとも言われるほどだ。

たしかに実際にこのコケと遭遇した際、

「あれ、去年はここで見かけなかったのに、いつのまに?」

ということが多い。また2年連続同じ場所で見たという記憶もない。

あくまで時々ちょこちょことご近所をまわって、
〝コケパトロール〟をしている一個人の雑感なのではあるが。



▲2020年3月22日。若い黄緑色の胞子体が群落全体から伸びている。中には嘴のような帽をまだつけているものも。
 正直、植物体は地味なので、胞子体が出ないといつからヒョウタンゴケがそこにいたのか気づくのは難しい




▲2020年3月29日。ちょうど1週間後。蒴はまだ黄緑色なものの、
 多くの蒴柄(さくへい)がオレンジ色がかり、しなだれてきました




▲2020年4月3日。さらに5日後。蒴が今度は暖色系に色づいてきた




▲2020年4月16日。少し間が空いて11日後。この間、数日は雨が降ったものの、
 基本的には春らしいうららかな日が多かったこともあってか、もう全体的に茶褐色でカラッカラです




▲胞子体を手に取ってよく見ると、蒴の成熟具合に少しずつ差があり、意外とカラフルだった。
 オレンジ色の粉(胞子)もたくさん出てきました




▲そして俯瞰気味に角度を変えてもう一枚。群落の右側からツメクサがじわじわとにじり寄ってきてるのがわかります。
 でもヒョウタンゴケはすでに胞子散布をスタートさせているので、逃亡成功というところか




▲2020年4月23日。定点観察を始めて約1か月後。ますますツメクサの茎枝が伸び、花のつぼみまでつけております
 



▲一部をつまみとってみると、まだ胞子が出てきました(赤色の丸囲み部分)


ツメクサの花が咲いて、種までできたら、もはやヒョウタンゴケの群落は彼らの良い苗床となりそうだ。
しかし、彼らは胞子をすでに飛ばしているので次世代へ命のバトンを繋いだこともたしか。

道端のヒョウタンゴケは見事に春を駆け抜けていった。

今後、植物体のほうはどうなっていくのだろう。
ツメクサ等、他の植物に覆われきって、朽ちていくのだろうか。
朽ちやすいということは、それだけ植物体の耐久性にはエネルギーを費やさず、
そのぶんをスピーディーに胞子体を形成し、胞子散布することに注力しているということなのかしら?!

いわゆる〝見頃〟が終わってしまった群落だが、植物体のその後を見届けるべく引き続き定点観察を続けていきたい。


最後に余談。
ご存じの方も多いと思うが、ヒョウタンゴケにはもう一つ注目すべき特徴があるのをご存じだろうか。
それは、体内に金や鉛を蓄積する性質があるということだ。
汚染水に含まれる重金属の回収や環境浄化に応用できる可能性を秘めていることから、
〝コケ界の錬金術師〟の異名があるとかないとか。

※参考:「鉛吸着材に使えるコケの新たな生物機能を発見」(2018年1月17日 理化学研究所)



【最近読んだ本、いま読んでいる本】

在宅時間が長くなったぶん、読書時間が増えているという方も多いのではないかと思います。
〝遅読遅筆〟でおなじみ(?)の私ですが、昔から読書は好きです。
読んだ本の備忘録も兼ねておすすめの本をご紹介します。


『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』(鈴木純/雷鳥社)





この本は、一般的に「雑草」と呼ばれる小さな草花や「街の脇役」と
思われている街路樹や生垣の樹などにぐっと近寄り、その生態に迫ります。

「見えている・知っている」と思い込んでいた自分の視界は、じつは「見えていなかったもの」だらけ。
彼らの細部の美しさ、不思議さに迫ると、道端の草木ならではの生き方戦略が見えてきて感動してしまいます。

漫画のコマ割りのような大胆なレイアウトと、
著者の鈴木さんのガイドをそばで聞いているかのような優しい文体で、
既存の植物図鑑にはない独特の世界観があるのも本書の特徴。

読み進めていくうちに読者はいつのまにかバーチャル観察会の参加者の一人になっているはず。
そして、読み終わった後は自分のご近所まわりを植物探検をせずにはいられなくなります。

私が読み終わったのはもう2か月くらい前なのですが、
植物がもっとも勢いのあるこの季節に読むべき本だと最近また手に取っています。



▲表紙の写真は、旺盛な繁殖力で園芸家たちから迷惑がられているツル性植物のヤブカラシ


私は以前、セスジスズメ(蛾の一種)の幼虫(イモムシ)に興味があった際、
ヤブカラシの葉を常食すると知ってこの植物の名前を覚えていたのですが、
こんなにかわいい花をつけるとは知らず、一気に好きになってしまいました。




『食材も手間も 最小限レシピで今日も晩ごはん乗りきった。』(「がんばらない」ごはん研究会/家の光協会)





台所でガッツポーズを決めている主婦・主夫の声がそのまま漏れ出てしまったかのようなタイトルなのですが、
この言葉をまるっと信じてもけっして損はない、ものすごく実用性の高いレシピ本です。

長いこと台所仕事をしていてもいまだに「レシピ通りの材料・手順を踏まないとちゃんと作れないのでは?」という
呪縛にかかってしまっている人って意外と多いのではないでしょうか?(かくいう私もそうです)

この本はきっと、そんな固定概念からあなたを解放してくれるはず。掲載のレシピはどれも簡便で、
「え、ここまで工程をはしょってもいいの?!」
「食材1種と調味料だけで、本当に家族も納得のアレンジ料理なんてできる?!」
と半信半疑で作ってみれば、あっという間に美味しいごはんができてしまうのです。

色々と用事が重なっていつもより遅い時間に台所に立つ夕方、
余裕をもって料理と向き合えるというのは本当にありがたい。

また〝自炊疲れ〟している人も多いこのご時世にはうってつけの本だと思います。



▲わが家で大好評の餃子。テーブルに置いた瞬間から毎回争奪戦になっています


コメント (8)

みなさん、お大事にすごしてくださいね。

2020-03-31 16:28:10 | 未分類

 

  ▲胞子体を伸ばしたホソバミズゼニゴケと(おそらく)シロバナネコノメ(ユキノシタ科)。

 

東京オリンピックの延期が決定し、ホッとしたのもつかの間。
子供の頃からテレビで見て親しんできた志村けんさんの突然の訃報で、
昨日はほとんど仕事が手につかなかった。

世界で3万人以上が亡くなっていても、(それでも私や家族は大丈夫だろう)と
どこか他人事のようにニュースを見聞きしていた昨日までの自分。
それが何の根拠もない、いかに感覚だけの甘い算段であったかと身につまされた。

 

いったいこれからこの国はどうなってしまうのか、いまよりさらに生活が厳しくなってしまうのかという不安から、
落ち着いた心を取り戻すのはなかなか難しく、足が少し宙に浮いたような感覚のまま、ただするべきことに追われてきたここしばらく。

普段通りの気持ちでいることは引き続き難しいだろうが、いまのところありがたいことに自分も家族もとくに異常なく元気だ。
「3密」を避けながら、免疫力を下げないように日々の食事と適度な運動に気を配り、過剰にストレスをため込まないように過ごすこと。
そして自分が感染源にならないように、行動に気をつけること。こういったことを、日々揺れ動く感情とは切り離して淡々と続けていきたい。

 

この騒ぎに乗じて殺伐としたニュースも多いが、世界中の人たちの多くが、
いまの私と同じような思いで、世界を見つめ、困難を乗り越えようとしている。

船から振り落とされた私たちは、溺れないように自分の手足を掻くことに必死で、残念ながら隣人を助ける余裕はない。
でもお互いに、必死でなんとか生き抜こうとがんばっている。そういう姿だけは見せ合うことができる。
そしてまわりを見れば、もっと無数の人たちが同じように、めいめいに海に浮かんでいる。

気持ちがネガティブになりそうなとき、こうした想像力を働かせることが、いまの私のおまもり代わりになっている。

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さて、いまがまさに旬で見ごろのコケたちですが、予定していた東京や大阪での観察会は中止になり、
先にお知らせした神戸でのコケ観察会も延期にすべきではないかと今は考えています
(主催者と相談の上、また方向性が決まったらお知らせします)。

 ※(2020.4.1追記)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神戸で開催予定だった「摩耶山コケトリップ」は延期になりました。お申込みいただいた方には追ってご連絡します。

 

なかなか遠出もかなわない人が多いと思いますが、近所の街角や山などでひとり見るぶんには問題ないかと思うので、
運動不足解消がてらコケを探しに行ってみるのもよいかもしれません。

いまのこういう時期だからか、いつも以上に元気がもらえる気がします。

 

▲3月初旬のジャゴケ。今年も〝キノコの山〟が出てきました

 

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【お知らせ】4月22日コケ観察会「摩耶山コケトリップ」/『知りたい会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑』が9刷目突入&コケ情報

2020-02-29 23:55:58 | コケ情報

          

 

新型コロナウイルスの感染状況や国の対応が日々刻々と変化していて、目が離せない。経済の行方も極めて心配。 
とにかく必要以上に不安にならず、日々できる予防をし、情報を正しく見極めて活用できるよう心がけるしかない。 
この事態が一刻も早く収束し、世界に穏やかな日々が戻りますように。 


さて、このような状況なのですが、4月のコケ観察会のお知らせです。 
神戸のシンボル、六甲山(摩耶山)にて初心者向けコケ観察会をさせていただきます。 

 

※↓(2020.4.1追記)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延期することになりました。お申込みいただいた方には追ってご連絡します。↓

摩耶山コケトリップ (詳細・お申込みはこちらのサイトへ→ ) 


------------------以下、申込みサイトより抜粋--------------------------------- 

摩耶の森でしたたかに生きるコケ。どんなコケに出会えるのでしょうか。 
藤井久子さんと摩耶山をじっくりと「コケトリップ(コケ観察を目的とした散策)」をします。 
どんなからだをしているの?どうやって増えるの?など、コケの知られざる素顔が明らかに! 
変化に富んだコケのライフサイクル、今回は春の様子を観察します。 
魔法の道具ルーペを使って美しいコケの小さな世界に迫ります。 
コケ好きな方も、最近コケが気になる方も、初めての方もぜひご参加ください。 

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●日時:2020年4月22日(水曜)11:00~13:00(10:30~受付) 

●集合/解散:まやビューライン星の駅 

●参加費:1,300円(資料、保険込) 

●定員:15名(要申込) 

●持ちもの:
 軽食(おにぎりやおやつ)、飲みもの、虫よけ、筆記用具(ある方は…ルーペ、カメラ、図鑑、霧吹き)  
 ※歩きやすい靴、動きやすい服装、帽子、長袖、ヒザをついたり座って観察する事があるので汚れてもいいズボン 

●小雨決行  
 ※大雨の場合は中止。中止の場合は前日にご連絡します。連絡がない場合は決行します。  
 ※まやビューラインが運休の場合は中止します。運行状況はこちらをご覧ください  https://koberope.jp

●その他:※お子さま連れで参加をご希望の方はご相談ください 

●問合せ:monte702まで  078-882-3580  info☆mayasan.jp  ※ ☆を@に変えてください。 

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幼い時から六甲山の麓で育ってきた身としては、まさかこの山をフィールドに観察会をさせてもらうことになるなんて思ってもみないことで、なんとも感慨深いです。 
普段は旅好きが高じてあちらこちらへとコケを求めて遠方に出かけてばかりで、六甲山は意外と未開拓。 
先日の下見では面白いコケたちと出会えて「灯台下暗し」な発見がたくさんあったので、当日もどんなコケが見られるか楽しみにしています。 


まだ1か月以上先ですが、とにかく今現在がこういう社会状況なので、直近の状況次第では「延期」の可能性もありますが、
その際はお申込みいただいた方お一人おひとりにご連絡・ご相談させていただきたいと思います。 

申込み受付はすでに始まっていますので、ご興味のある方はぜひお早めにお申込みを。 どうぞよろしくお願いします。 

  ※お申込みはこのブログでは受け付けていません。こちらのサイトへお願いします→ 

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続いては、個人的に嬉しいニュースを。 
2020年2月14日付で『知りたい 会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑』(家の光協会)がおかげさまで9刷目に入りました。 
なんとこれで累計部数は2万3000部強となったとのこと。自分でもにわかに信じられない!  

 

   

 

   

 


なお、今回の増刷に伴い、本書掲載の「トラノオゴケ」はヒラゴケ科に再編入したことや(ここ何年かでコケのグルーピングが大きく変わってきています)、
「ジャゴケ」はマツタケジャゴケを含む4タイプあること等、あと何ページか情報を最新のものに更新しています。

 

        

 

もしお手持ちの図鑑がフィールドでかなり使い込んでおられるようでしたら、ぜひ保存用に9刷目をお手元に置いていただければ幸いです!

 

 

最後にコケ情報です。
コケ関係で新刊が出ていますのでご紹介します。
大阪自然史博物館発行のミニガイドシリーズの最新刊で、『町中のコケ基本50種』。

 

   

 
著者は道盛正樹さん(岡山コケの会関西支部代表)と写真は左木山祝一さん(『コケの国のふしぎ図鑑』著者)のお二人。 
編集は同博物館の植物研究室の横川昌史学芸員、イラストはコケ研究対象にされ主に関西で活躍されている栄田久美さんです。 
もうこれは買うしかないでしょう! 

大阪を中心に町中で見られるコケの図鑑です。 
コケ観察の基本やコラム等の情報も充実していて、何よりハンディサイズで鞄にしのばせやすい! 
初心者はもちろん上級者にもおすすめしたい1冊です。 
同博物館で販売中はもちろんのこと、オンラインミュージアムショップでも購入できますよ。

 

 

そして、オススメもう1冊。現在発売中の山岳雑誌『岳人』が屋久島特集号です。

 

   

 

私の〝屋久島のコケ師匠〟でありカリスマネイチャーガイドのYnac・小原比呂志さんも執筆されています。
ページをめくるたびに屋久島にまた行きたくなる・・・で、いつもはコケばかり見ているけど、これを読んでしまうと沢登りもしてみたくなるなぁ。

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