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ロシア人を殺す - 元CIA副長官、アメリカの二枚舌を明確化 & キラリー・クリントンを支持 Finian CUNNINGHAMほか 

2016-08-21 00:01:53 | 八百長戦争
ロシア人を殺す - 元CIA副長官、アメリカの二枚舌を明確化 Finian CUNNINGHAM 2016年8月14日 Strategic Culture Foundation
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/--cia-ce78.html 2016年8月20日 (土)


President Barack Obama smiles as Michael J. Morell, acting director of the Central Intelligence Agency, and John Brennan, chief counterterrorism advisor to Obama, laugh and smile, on January 7th, 2013.


皮肉な意味で、マイケル・J モレル[Michael J Morell]元CIA副長官には感謝すべきなのだ。シリア紛争に対する犯罪的な秘密の関与を巡る、アメリカのこれまでの欺瞞政策の実態が、とうとう公式に明確になったのだ。彼はアメリカの政策はロシア軍人を殺すことだと言うのだ。ためらうことなく、つべこべいわず。連中を殺せ。

先週、CBSでのインタビューの際、モレルは背筋の凍るような提案をした。



政権転覆の為、約6年間、欧米が支援してきたシリアでの死と破壊にもかかわらず、アメリカ政府は、アラブの国で“テロと戦っている”と主張して済ませている。



アメリカの犯罪性についてのモレルの率直な告白が、適切にも、アメリカTVのゴールデン・アワーに放送されたことも、お考え願いたい。

モレルの殺人株式会社策謀を巡って、欧米マスコミや大衆の間で、すぐさま憤激が起きなかったことが、まさに、欧米の道徳的、法的水準が一体どれほど劣化しているかを示している。おそらく、中東、中央アジア、北アフリカや中南米で、犯罪的戦争を行う欧米政府の、何十年もの残虐行為や無法さに慣れてしまったためだろう。

モレルが、CBSで、チャーリー・ローズに、シリアでのアメリカ政策は、今後、ロシアとイランの軍隊の暗殺であるべきだと言った際、特に情報公開のために、そう言ったわけでなかったのは確実だ。それより、元CIA副長官は、彼女が11月の大統領選挙で選ばれた場合にそなえ、クリントン政権で閣僚になりたくて売り込みをしていた可能性が高いように見える。褒美に対するモレルの野望が判断を鈍らせたように見え、元CIA副長官の変人は、ひたすらマッチョに聞こえるよう、最善を尽くそうとしていた

CBSインタビュー前日、モレルは、ニューヨーク・タイムズに、ヒラリー・クリントンは全軍最高司令官になる候補者として、最もふさわしいとほめ讃える追従的論説記事を書いていた。彼女が明言した、シリア戦争へのより積極的なアメリカの介入という希望も、彼は支持していた。



両国のシリアへの介入に対し、ロシアとイランに“報いを受けさせる”という呼びかけのマッチョなモレルの、CBSでの演技は、明らかに、クリントンに任命されるべく応募のための宣伝を狙ったものだ。

ところが、そのあさましい利己的動機を越えて、モレルは、シリアにおける、アメリカの関与とは一体何かを、国民に暴露する役目を、はからずも果たした。



彼の率直な発言には、一つの結論しかない。アメリカは、シリアで、公然と、テロリスト側に付き、武器を供与し、戦士に、ロシア人を殺すよう指示する用意があるということだ。要するに、アメリカはテロリスト側なのだ。

シリア紛争を見てきた多くの人々にとって、これは新事実ではない。2011年3月に紛争が始まって以来、情報に通じた観測筋は、バッシャール・アル・アサド大統領と、彼の政府に対する政権転覆のための闇の戦争用に、アメリカと、NATOと、地域の同盟諸国が、シリアに傭兵集団を侵入させていることを知っていた。

反政府戦士は“穏健反政府派”と“過激派”に別れて競っているという欧米の作り事の説明にもかかわらず、アメリカ政府と同盟諸国が、秘密裏に無差別に、ありとあらゆる違法武装集団、つまりテロリストを支援し、闇の戦争をしかけていることが分かっている。

アメリカ政府は、ヌスラ戦線(ファタハ・アル-シャムと改名)や「イスラム国」のような国際的に非合法化された集団を打破するという任務を宣言し、見せかけの“対テロ戦争”によって、テロリストとの繋がりを隠蔽してきた。つまりアメリカ政府は、アサド政府に反対する“穏健反政府派”を支援していると主張しながら、どうやら“テロリスト”を攻撃するために戦闘機も飛ばしていた。だが、2014年9月に始まったこうした攻撃は、テロ部隊の標的とされるものに、ほとんど損傷を与えてはいなかったのは明らかだ。

とはいえ、狙った効果として、アメリカ政府の二枚舌政策が、好都合な隠れ蓑になった。これが、アメリカ政府がテロリストと戦っていると主張することを可能にし、それゆえ、外観上“正当な”反政府派の側に立ちながら、そのような集団とのいかなる内密のつながりも否定していた。

シリア国民にとって、この欧米の穏健派とテロリストという二分法は滑稽なでっちあげだ。反政府部隊は死のカルト・イデオロギーを奉じる過激派によって支配されている。欧米政府が擁護する、いわゆる自由シリア軍でさえ、死のカルト傭兵と完全に合体して、幼い子どもを含め、犠牲者の首を切っている。

昨年10月、ウラジーミル・プーチン大統領によって、ロシア軍が、シリア参戦を命じられてから、へたな芝居は、劇的に崩壊し始めた。主権あるシリア国家と、そのシリア・アラブ軍を支援して、ロシア軍は5年間の戦争を、完全にひっくり返したのだ。

アメリカの政治・軍事指導部は、最近、シリアでの過激派の多大な損失を、まるで自分たちが、それに何か関係しているかのように言いふらしているが、ロシア軍が様々なテロ旅団が究極的敗北に直面するという現在の状況を生み出したというのが事実だ。

シリア軍と同盟国ロシアによる、アレッポ奪回の戦いが、紛争の本質に関する薄汚れた真実をさらけだした。反政府戦士は、北部の都市で追い詰められ、最後の戦いに直面している可能性が極めて高い。この決戦で、“穏健派”は全く姿が見えない。欧米が支援する“反政府派のテロリスト部隊が、完全に、反駁できない形で晒されている。

シリアとロシアの軍が、東アレッポに潜むテロリスト旅団への包囲網を狭めるなか、欧米マスコミが、残虐行為とされるものを“反政府”側から報道していることが多くを物語っている。特に、CNN、BBCと、フランス 24は、どう見ても“反政府派”が提供したビデオ映像を放映した。もしあったにせよ、欧米マスコミが、シリア政府側から報道することはまれだ。

そうすることで、とうとう欧米マスコミは、その正体をさらけ出している。連中はテロ集団の陣地から報じており、アレッポで主要なものは、ヌスラ戦線(ファタハ・アル-シャム)だ。おそらく、うっかりしてだろうが、シリア紛争で、欧米の忠誠心は一体、誰にあるかという注目すべき告白なのだ。

マイケル・モレルによる、ロシア軍暗殺の呼びかけは、欧米政策のもう一つの画期的な暴露だ。戦争犯罪を認めるという重大な法的問題は別として、モレルははっきりとこう言っているのだ。アメリカが支援するテロリストは敗北しつつあり、我々はこれに関し、彼らに更に武器を与え、彼らにロシア軍人を殺害するよう命令し、何か劇的なことをする必要がある。

わずか数週間前、アメリカ国務長官ジョン・ケリーが、名目上、オバマ大統領からの、アメリカとロシア軍が、シリアで対テロ共同戦闘戦線を作るという、プーチン宛ての提案を携えて、モスクワを訪問した。アメリカが、何カ月も、テロリストの位置情報をロシアと共有したり、ワシントンが、どの集団をテロリストと見なし、ワシントンが、どれを“穏健派”と見なすかを明確にする手助けしたりすることさえ拒否してきたた後でだ。

ケリー“提案”は、シリアの同盟者を裏切るよう、モスクワを誘い込むための策略だったに過ぎない。モスクワは、アメリカの馬鹿げた二枚舌には乗らなかった。そして、モスクワの懐疑が正しいことが実証された。

元CIA副長官マイケル・モレルは、今や実質的に、ずっと延び延びになっていた明確化をしてくれているのだ。シリアで、ワシントンは、テロリスト側についている。ロシアがアメリカの政権転覆用テロ部隊に対して負わせた戦略的敗北に大いに不満で、ワシントンは、ロシアと戦争をすることを考えているのだ。

過去5年間、シリアにおけるアメリカの欺瞞と二枚舌にうんざりしている人々にとって、モレルがアメリカ政府が是認する殺人をはっきりと認めたのは歓迎すべき確認だ。

暴露は、とりわけ、うってつけだ。モレルは、2010年から2013年まで、CIAに勤務し、彼女が国務長官の時代に、シリア政策で、ヒラリー・クリントンと密接に働いていた。だから、彼が最近、国が認めるテロ支持を、公的に明らかにしたのは、アメリカのひそかな通常業務以外の何ものでもない。

シリアとロシアは、アレッポのテロリスト残滓を、今後三カ月間で殲滅する必要がある。もしクリントンが大統領になれば、モレルのような殺人株式会社の連中が閣僚となり、シリア紛争がロシアとの全面戦争へとエスカレートする可能性が非常に高いのだから。


記事原文

Killing Russians – Ex-CIA Chief Clarifies US Duplicity Finian CUNNINGHAM | 14.08.2016
http://www.strategic-culture.org/news/2016/08/14/killing-russians-ex-cia-chief-clarifies-us-duplicity.html

関連

Soros is "Kingpin" of Zionist Conspiracy that Controls US Gov't.- FBI Insider August 4, 2016 (ソロスが米国政府を支配するシオニスト謀略の中心人物である-とFBIインサイダーが言っているそうです)
http://henrymakow.com/2016/08/Soros-is-kingpin.html#sthash.QvlYH1ky.dpuf











We Searched Hillary’s Emails & Her Relationship With Rothschild/Rockefeller is Now on Full Display Claire Bernish March 21, 2016
http://thefreethoughtproject.com/searched-hillarys-emails-indicted-win-presidency/




https://twitter.com/DubletoeDancer/status/763090534424469504
Pam Smothers@DubletoeDancer 12:12 - 2016年8月9日

4 RECENT suspicious deaths re the Clinton camp
#SethConradRich #JohnAshe #VictorThorn #ShawnLucas















Public Demand Investigation Of Six Anti-Clinton Activist Murders Posted on August 8, 2016 by Sean Adl-Tabatabai in News, US
http://yournewswire.com/public-demand-investigation-of-six-anti-clinton-activist-murders/



Mysterious Deaths of DNC’s Seth Rich and Other East Coast Politicos Fuel Conspiracy Theories  By Emily Zanotti | 8:39 pm, August 7, 2016
http://heatst.com/politics/mysterious-deaths-of-dncs-seth-rich-and-other-east-coast-politicos-fuel-conspiracy-theories/


Molly Macauley(左端) と Joe Montano(右から2人目) もだそうです。

いや本当に殺人株式会社ですね


Brave Clinton Foundation Insider Agrees To Testify Against Clinton Posted on August 20, 2016 by Baxter Dmitry in News, US
http://yournewswire.com/brave-clinton-foundation-insider-agrees-to-testify-against-clinton/




アサンジ氏 クリントン財団最大(引用注:ここではサウジのことでしたが、他にも大口献金者は多くあります)のスポンサーの名を挙げる © AFP 2016/ John Stillwell 2016年08月07日 09:07(アップデート 2016年08月07日 15:41)
http://jp.sputniknews.com/politics/20160807/2607864.html

Yes, Hillary Clinton Served on the Board of a Company That Funds ISIS August 2, 2016 | Alice Salles
http://theantimedia.org/hillary-clinton-served-board-company-funds-isis/

・・In a recent tweet, WikiLeaks reported its unveiling of Clinton’s dubious ties to Lafarge, an American company owned by a French conglomerate that, between 2011 and 2013, paid taxes to the Islamic State (ISIS) in order to protect its cement factory 95 miles northeast of Aleppo, Syria. The arrangements were discovered by the French daily, Le Monde. The story became relevant once again after the Office of the Mayor of Paris recently struck a corporate partnership naming Lafarge as its main supplier.・・

Now Trump camp says Clinton is 'linked to ISIS' as it charges Hillary is 'tied to brutal theocratic and Islamist regimes'
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3718928/Now-Trump-camp-says-Clinton-linked-ISIS-charges-Hillary-tied-brutal-theocratic-Islamist-regimes.html

Clinton Foundation accepted contribution from Lafarge valued at between $50,000 and $100,000



http://www.587board.com/bbs/fucked/304329-wikileaks-releases-clinton-isis-funding-connection-fairly-damaging-hrc




ビル・クリントンのロックフェラー起源露呈 Cliford Shack
http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/b1f57ebc2fffb212a19fd328e19114f2

オバマのコネチカット州社会保障番号が出生論争にヒントを与えている Cliford Shack
http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/482feba1fa948419790a1f8df79b158f

オバマ、911 そしてTAPIパイプライン by Clifford Shack
http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/a2da19a32683504603d92ab7f09a32f1


http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/80a45356457c8fa2ae2293d9b9c6597f

Hillary Clinton Vows To Shut Down Alternative Media Posted on August 20, 2016 by Sean Adl-Tabatabai in News, US
http://yournewswire.com/hillary-clinton-vows-to-shut-down-alternative-media/



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救急車の席に座る血だらけの中の男の子の映像、海岸に打ち上げられた男の子の写真を思い出した。前者、シリア・ロシア軍のアレッポ空爆による被害者だという

この記事の指摘にある通り、メディアは、反政府派=アメリカ側に立っている。

Paul Craig Roberts氏の最新記事、まさにこの男の子が話題。
アレッポのイメージキャラクター

宗主国巨大資本の庶民攻撃、必ずしも流血を伴うわけではない。究極の売国行為、TPP
メディアは、宗主国・属国巨大資本の側に立っている。

植草一秀の『知られざる真実』2016年8月19日 (金)
TPP批准阻止に主権者の大規模行動不可欠
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/tpp-ceb4.html#_ga=1.62237359.2004643236.1471450881


安倍首相米議会演説 超要約
http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/82eb07347f9ab6364d1cda676233126a





ユーゴスラビア破壊: 今後のアメリカ政策のひな形 Wayne MADSEN 2016年8月17日 Strategic Culture Foundation
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-c13b.html 2016年8月20日 (土)



ヒラリー・クリントンが大統領になりそうな見込みがあるために、1990年代、ビル・クリントンと、NATOと、グローバリズム勢力がもたらした、ユーゴスラビア崩壊と、バルカン半島における、第二次世界大戦以来見たことのない民族主義の高まりというバルカン半島の人々の記憶を思い出した。

アメリカが計画したユーゴスラビア破壊は、1988年10月31日に、詳細に述べられている。“ユーゴスラビアに関する報告書‘共同体という感覚’ ”と題する国家情報長官評議会覚え書きだ。ヨーロッパ担当の国家情報職員マーテン・ファン・ヒューヴェン[Marten van Heuven]が書いた、かつて機密扱いだった秘密メモは、ユーゴスラビアが1988年の形で生き残れるというのは疑わしいというアメリカ諜報社会の考え方を伝えている。ファン・ヒューヴェンは、地球規模での熱核反応による超大量死を含む、無数の核戦争シナリオを開発したペンタゴンのシンクタンクRAND社の申し子だ。

冷戦の終焉が始まりつつある中、ファン・ヒューヴェンや、後の駐イラク・アメリカ“総督”ポール“ジェリー”ブレマー[Paul «Jerry» Bremer]や、NATO内の様々なアメリカ軍司令官を含む、アメリカ至上主義の同僚連中は、ユーゴスラビア解体のためのナイフを研ぎ始めた。

ファン・ヒューヴェンは、ユーゴスラヴィア連邦制度に対する圧力としての外部的影響の代わりに、後に NATOとアメリカのユーゴスラヴィア内戦介入を正当化するミームを開始したのだ。ファン・ヒューヴェンにとって、まさにユーゴスラビア連邦体制破砕の責任を負うべきは、セルビア指導者スロボダン・ミロシェヴィッチ[Slobodan Milosevic]だった。このウソは、2006年、ハーグの国際刑事裁判所で裁判を受ける間の、ミロシェヴィッチの不審死まで持続することとなった。

ファン・ヒューヴェンは、セルビアやロシアなどの国々を、頑迷な理由で“懲らしめ”たがっている、強烈な反ロシアや反セルビアという民族的、宗教的感情を持った多数の汎大西洋主義者、例えば、ポーランド生まれのズビグニュー・ブレジンスキー、チェコ生まれのマデレーヌ・オルブライト、ハンガリー生まれのジョージ・ソロスや、



ベルリン生まれのヘルムート・ゾンネンフェルト[Helmut Sonnenfeldt, 1926-2012]らの一員だ。


1995年、ファン・ヒューヴェンは、RANDで“セルビア復興”と題する論文を書いた。ファン・ヒューヴェンや、NATOと欧州連合を熱狂的に支持するお仲間は、セルビアを、バルカン半島唯一の侵略国家で、人権の侵害者と見なしていた。ファン・ヒューヴェン、オルブライト、ブレジンスキーなどの右翼汎大西洋主義者の語彙中には、過去の第二次世界大戦中の、クロアチア、スロベニア、ボスニアと、コソヴォ・アルバニアにおける、いずれもナチスの名残である“クロアチア・ネオナチ報復主義者”、“汎ゲルマン主義スロベニア”や“ボスニア/コソヴォ・イスラム-ファシズム”といったものは存在しないのだ。

ドイツが、スロベニア、クロアチア、ボスニアとヘルツェゴヴィナとコソボの、ユーゴスラビアからの独立を素早く認め、支持したのは、完全にアドルフ・ヒトラー支配下に入るのを拒否した厄介なセルビア人を除く全バルカン半島に対するドイツ支配という戦争時代の統一ドイツに対する郷愁の証しだ。

退任するジョージ・H・W・ブッシュ政権と、 それを引き継ぐビル・クリントン政権のネオコン汎大西洋主義者連中は、ユーゴスラビア破壊が、結局は、ロシア連邦を何が待ちかまえているのかについて、モスクワに強力なメッセージを送るだろうと決意していた。

チェコスロバキアを、チェコ共和国と、スロバキア共和国に分割しても、汎大西洋主義者にとっては、そこでロシアと対決する戦場にはならなかった。冷戦後のチェコ大統領ヴァーツラフ・ハヴェル[Vaclav Havel]は、汎大西洋主義者のお気に入りだった。スロバキアにおけるハヴェルのご同役、1968年“プラハの春”の指導者アレクサンデル・ドゥブチェク[Alexander Dubcek]は、相変わらず献身的な共産主義者で、 緩やかなチェコ-スロバキア連合の支持者だった。ドゥブチェクも、ソロスやオルブライトのような連中にとって従順な“ポチ”ハヴェルに授けられたのと同じような国際的な“心温まる”賞や名誉を受けていたが、ドゥブチェクは、全く別物だ。ドゥブチェクは、左翼のスロバキア社会民主党と、チェコ共和国がそうであるのとは違って、必ずしもNATOの腰巾着ではない、独立したスロバキアを率いると固く決意していたのだ

1992年9月1日、チェコ、モラビアのフムポレツ近くの高速道路で、ドゥブチェクのBMWは制御できなくなって横滑りした。1992年11月7日、ドゥブチェクは、多臓器の不全もあった怪我がもとで亡くなった。独立スロバキアの、彼以降の社会主義者指導者が、東への拡大を計画しているNATOにとって、問題となることはあるまい。汎大西洋主義者の注目は、NATO拡張の邪魔になる、もう一人の厳格な社会主義者に向かうことになる。その人物とは、ミロシェヴィッチだった。

ファン・ヒューヴェンの1988年メモから、アメリカのユーゴスラビアでの狙いが連邦解体で終わるだろうことは明白だ。中央情報局(CIA)は、クロアチア、スロヴェニアや、ボスニアの分離主義者に対する支援により、民族的緊張をあおり、広範な紛争を引き起こし、最終的に、ユーゴスラビア解体を招いたのだ。ユーゴスラビア“解体”は、アメリカの様々な諜報機関の一致した“感覚を要約した、ファン・ヒューヴェンの1988年メモの不変の主題だった。

CIAにとって、ユーゴスラビアの最大の問題は、連邦を“非チトー化”することだった。第二次世界大戦パルチザンの指導者、ヨシップ・ブロズ・チトー[Josip Broz Tito]元帥は、連邦ユーゴスラビアの、共通点のない国民を、素朴なスローガン“ユーゴスラビア: 六つの共和国、五つの民族、四4つの言語、三つの宗教、二つのアルファベット、一つの政党”でまとめていた。一つの政党とは共産党だった。チトーは、ユーゴスラヴィア共和国で、かなりの地方自治を可能にしていたが、ファン・ヒューヴェンのメモは、これが、全ユーゴスラビアで、同一の経済政策という利点を活用できる市場の力を犠牲にして成り立っていることを指摘していた。それゆえ、ユーゴスラビアは、巨大で扱いにくいユーゴスラヴィア連邦ではなく、NATOとEUへの吸収が、より容易に可能な、個々の共和国に解体されるべきなのだった。


それゆえ、汎大西洋主義者にとって、ユーゴスラビアは、死ぬべきであり、それもすぐに死ぬべきなのだった。

CIAと仲間連中は、北のカトリック国と、西の比較的富裕な国、クロアチアとスロベニア共和国を、ユーゴスラビアから最初に切り取るべきだ決定した。ユーゴスラヴィア軍との、軍事的対立のために、アメリカの兵器と傭兵がクロアチアに提供された。


1988年、ユーゴスラヴィア軍は、NATOのユーゴスラヴィア設計にとって、主な障壁と見なされていた。しかしファン・ヒューヴェンらは、もしユーゴスラビアには、経済的に、200パーセント以上のインフレと、支払えない外債で対処すれば、政治的混乱が、ユーゴスラヴィア連邦国軍に悪影響を及ぼすだろうと考えていた。クロアチアが、1995年の嵐作戦で、セルビアに対する軍事的勝利を収め、自称クライナ・セルビア人共和国の支配権を奪い取り、セルビア軍から、西ボスニア支配を獲得する際に、ボスニア軍を支援したので、汎大西洋主義者は正しかったのだ。嵐作戦は、NATOからの内密の支援と、アメリカ合州国、イギリスとドイツの諜報機関の支援を受けていた。

汎大西洋主義者は、より貧しいユーゴスラヴィア南部と、正教とイスラム教の共和国は、自前でやって欲しいと望んでいた。ミロシェヴィッチは:コソボとヴォイヴォディナ自治州に対する、セルビアによる支配を主張する彼の計画を巡って、汎大西洋主義者によって悪魔化された。ヴォイヴォディナのハンガリー民族主義と、コソボのアルバニア民族主義という、民族統一主義者たちを支援した汎大西洋主義者は、人権紛争が引き起こされるだろうことを知っていた。ヴォイヴォディナにおいては弱められたが、結果として起きたコソボでの残虐な民族騒乱で、結局、NATOが、アルバニアの州を占領し、それが独立をする世話をする口実を手に入れることになった。

汎大西洋主義者のプロパガンダ機関は、ミロシェヴィッチとセルビア人を、危険な“覇権主義者”として描いた。ユーゴスラビアを解体したNATOの殺戮者にとって、もう一つの標的があった。モンテネグロ人は、彼らは第一次世界大戦後のユーゴスラビアが主張したようなセルビア人ではなく、セルビア人とは全く異なるモンテネグロ人なのだと説得された。マケドニア人も、彼らもセルビア人とは違っており、独立すべきだと説得するのに、同じNATO心理戦争作戦が使われた。しかしながら、NATOは、ギリシャが、その北国境に“マケドニア”という名の国ができることは決して認めないことは全く考慮していなかったのだ。汎大西洋主義者は、自らの利己的目的のために、切り取ろうとしている土地の歴史に関する熱心な学者では決してない。


現在、ユーゴスラビアは、かつては、強く、独立した非同盟の連邦のジグソーパズル状態だ。南東ヨーロッパを、NATOへの完全併合への道を開くことに加えて、ユーゴスラビア分割は、ロシアにメッセージを送ることも狙っていた。このメッセージは今も有効だ。もし、ユーゴスラビアが、7つの独立共和国に分割できるなら、NATOと、汎大西洋主義者は、11の時間帯に広がり、その多くが民族に基づく85の連邦組織で構成されるロシア連邦に、一体何ができるだろう? NATOは、ユーゴスラビアで、一体どんなことをすることができるかを既に示している。


記事原文

The Destruction of Yugoslavia: A Template for America’s Future Policy Wayne MADSEN | 17.08.2016
http://www.strategic-culture.org/news/2016/08/17/destruction-yugoslavia-template-for-america-future-policy.html

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「プラハの春」に対するワルシャワ条約軍侵攻の状況を書いた加藤周一の『言葉と戦車』を同時代に読んでいた。モスクワに拉致されたドプチェクのラジオ声明、意味は全くわからなかったが、嗚咽を抑えたものである雰囲気だけは理解できた。
『希望は死なず――ドプチェク自伝』、大昔折角購入したのに、読まないまま、本の山に消えている。

報道ステーションの、シリアに関する虚報、しっかり見た。 悪いのはアサドと、プーチン。
宗主国、属国支配層の主張をオウム返しする若手大学教授にあきれた。キャスターにも。しかし、虚報こそが連中の仕事。非難するほうがおかしいだろう。

彼の著作ほとんど読んだことがないことを嬉しく思った。年金生活の先行き短い人生、プロパガンダに金や時間を費やす余裕はない。これからも決して読まない。

「プラハの春」に対するワルシャワ条約軍侵攻の状況を書いた加藤周一の『言葉と戦車』を同時代に読んだ。モスクワに拉致されたドプチェクのラジオ声明を、テレビで聞いて、チェコ語の意味は全くわからないなりに、嗚咽を抑えた雰囲気だけは理解できた。ソ連共産主義に対する関心は、あの時点で消滅した。しかし、ソ連崩壊後の東欧将棋倒し新自由主義には、もっと幻滅した。

『希望は死なず――ドプチェク自伝』、大昔購入したのに、読まないまま、本の山に消えている。後年、カレル橋を観光した際、「私の母が、あの時に、ソ連に反対して、失業した。ついては、寄付を頂きたい。」と青年に要求された。真偽はわからないが、ごくわずか、さしあげ、かわりに「我が祖国」のレコードを買うのを手伝ってもらった。レコード、今も棚にある。

丁度、ETVで、加藤周一の番組の再放送がある。「加藤周一、その青春と戦争」


関連

US, NATO Lie to Justify Genocide and Destruction in Yugoslavia 23 March 2016 - 06:30 PM
http://www.telesurtv.net/english/analysis/US-NATO-Lie-to-Justify-Genocide-and-Destruction-in-Yugoslavia-20160323-0005.html

Seventeen years ago today, on March 24, 1999, NATO began a 78-day deadly and devastating U.S.-backed intervention of Yugoslavia. It was the first time in history that the North Atlantic Treaty Organization decided they would attack a country without the approval of the U.N. Security Council. ・・



Map outlining the states of former Yugoslavia, including Kosovo. | Photo: International Criminal Tribunal

A building in central Belgrade hasn't been rebuilt after missiles hit in April 1999 during NATO's bombing | Photo: Reuters



ソロス財団がハッキングされNWO戦略が世界中に公開・パナマ文書はプーチンを陥れる罠 世界の裏側ニュース 2016-08-17 18:21:48
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12191211052.html


ハッキングされたメールからヒラリーがソロスの助言に従っていることが判明、侵略やTPPに執着か 櫻井ジャーナル 2016.08.20
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201608200000/





日本のマスコミは次期米大統領選にてトランプ支持率が急落していると報じているが、それではヒラリーが勝利するのか:混乱の原因はすべて、米国民が米国戦争屋の悪行に気付いたことにある! 新ベンチャー革命 2016/8/18(木) 午後 5:57 
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/36147131.html




日本では?


おまけ

奴隷貿易商人の末裔=麻生太郎首相の系譜 by オルタ 他
http://satehate.exblog.jp/9879942/

大きなドラム缶と シオンの子分たち
http://satehate.exblog.jp/18634952/

土鍋 ソフトバンク ボス 2時46分
http://satehate.exblog.jp/18531772/

・・ラファルジュと合併しその傘下に入る[麻生ラファージュセメント]。 この合併契約書を作成したのが、ラファルジュ顧問弁護士ヒラリー・クリントンである。

麻生セメント

麻生セメント株式会社(あそうセメント)は福岡県福岡市に本社を置くセメント製造会社。株式会社麻生と、フランスのセメント大手であるラファージュ社との合弁会社である。

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ここも「壊したら儲かっちゃう」わけですカネ。
・・高江あたりでも儲かりますカネ?



麻生太郎さんが麻生セメントの社長をしていた時はなにをしていたのですか? 2007/9/1916:39:20
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212823677

・・多分、社長時代は経営実務というより、オリンピックのための練習とJC(日本青年会議所http://www.jaycee.or.jp/)での人脈作りが主な活動でしょう。当時、日本JCの会頭もされていたはずです。

311東日本大震災陰謀情報 麻生太郎政権の練習ほか
http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/3804c8366961975b3cce571a15a09bde